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拾った女の子は常識知らず  作者: 上鍵心之輔
9/12

拾った女の子は常識知らず‐運動会の少女少年

「出会ったときにします。」これにも私はすぐ答えました。

彼は腹を抱えて大笑い、ツボに入ってしまったようです。

私は首をかしげました。

「いや、それじゃあ学校の教室だったら?」彼は息を整えながら訊いてきました。

「そこで告白します」私はすらりと答えました。

彼はまた地面に転げてしまいました。

「いや、ふつうそれはオープン告白でしょ」私は首をかしげました。

「ねえ、恋をされたら恥ずかしくなったりしない?」私は首を大きく傾げました。

「恋って何ですか?」彼はガクリとこけた。「愛情だよ、愛情。初恋とかさ」

私は全くそれが何なのかわかりませんでした。

「愛情って何ですか?おいしいですか?」彼は立ち上がろうとしていましたが、またこけてしまいました。

「いや、愛情は物でも食べ物でもないよ」彼は長々と説明してもらっていると、話が終わる前に話は終わってしまいました。

次の協議が聞こえると、彼は慌てて駆け出していったからです。

私は残されて、何をしたらいいのかわからない状態でした。

なので、とりあえず戻ることにしました。

いったい戻って何をするかはわかりませんが。


ですが、あそこに行く前のことを忘れていました。

戻ると、たくさんの人がたかってきました。

私はその中を潜り抜けるのは少し苦労しました。

お兄ちゃんのところにつくと、彼はベンチに座って運動会を眺めていました。

彼の目は完全に何も考えていないような目でした。

「お兄ちゃん」私が呼びかけると、宇宙まで届きそうなほど空に飛びました。

どうしてかはわかりません。

「ああ、ホノカか。どうした?」彼はそわそわした顔で私を見てきました。

「横に座っていいですか?」彼は国利と頷き、私は横に座りました。

彼は何かを考えていたらしく、私は気になりました。

なので、訊きました。「どうしましたか?」

彼は私を見ると、訊き返してきました。

「さっきホノカといた少女は誰?」私は首をかしげました。

少女と一緒にいた覚えはありません。

「誰のことですか?」私は正直に訊き返しました。

「いや、さっき一緒にいたじゃん」私は首を振った。

少女となど一緒にはいませんでしたから。

「まさかあの子、男子だと思ってたりする?」私はぎくりと背中がしびれました。

「やっぱりね、彼女はどう見ても女子だよ」私は彼・彼女をまじまじと見てポカーンとしていました。

「まあ、確かに少し男子に似てるかも…って普通に服装見ればわかるでしょ」彼がクスっと笑ったのを見て、私もほっとしました。

これが愛情ですか…


本当に何を考えてるのかわからない。

僕はほのかを見て思った。

彼女は時には普通のことを言うが、おかしなことも言う。

今日は特に不思議だった。

彼女は空を見て僕を見て、それをさっきからずっと続けている。

「ど、どうしたの?」私は少し心配になって訊いてみた。

「ただ愛情が何かを知りたくてです」彼女は最近おかしかった。

僕は彼女をつんつんとつついた。

彼女は驚き、その場を飛びのいた。

「ど、どうしました?」彼女の顔を見れば真っ赤なのが簡単にわかる。

「いや、何でもないよ」僕は自分の手を見た。

そこまで冷たかったかな?

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