2日目の学校…じゃない!?
ハー、疲れた… 僕は起きたときから疲れていた。昨日の夜も睡眠時間が短かった。やっぱり女子と寝るのは大変なのだと思い知らされた。
「大丈夫ですか?」ホノカはうらやましかった。うらやましくないが、うらやましかった。頭がよくて何か不思議を持っている。しかも僕と寝ても一切心細くならない。それは昔の生活が原因だろうけど… 僕は彼女を見た。水玉模様のパジャマを着ている彼女が目を薄めていた。「おはよ…ゴホッ」僕の頭がぼっとしていた。体が熱い。考えることもできない…どうしたのだろう… 【ヒカルは今、考え事ができないと考えている】
彼女が僕の額に手を置いた。とても冷たい手だ。しかし、彼女がおいてすぐに手を引っこ抜いた。「熱いです…」彼女は手をじーっと見ていた。多分昨日、疲れたし水で体を温めたり冷やしたりしたから体が変な状態に入ったのかもしれない。本当に…温泉やふろは体を休めるものであって、体を悪くするために作られたはずじゃないんだけどな…「ちょっと呼んできます」彼女はそういうと、駆け出していった。「だ…よ…の(誰を呼ぶの)」僕はうまく声が出なかった。少しすると、お母さんが走って来た。「ヒカルが風邪になったってほんと?」僕は一瞬やばいと察した。お母さんは風邪のことになるとめちゃくちゃ大げさになるのだ。「救急車を呼んだ方がいいかしら、それとも医者を呼んだ方がいいかしら」僕はお母さんをじっと見た。「べ…に…い…ら(別にいいから)」彼女は僕が言った違う意味で受け取った。「別にいらない?まあいいかしらねー、ちゃんと明日までには直すのよ。学校には欠席って言っておきますから」お母さんはそういったが、直せるわけがなかった。
「大丈夫ですか」ホノカはおろおろとベッドの周りを歩き回っていた。本当に落ち着きのないものだ。「大丈夫…」何とか声が出てきたとき、僕は思った。
この声、誰のだ 声がかれていて、自分の声とは大違いだった。「私ができることは何でしょうか」彼女が聞いてきたときにはもう、眠り込んでいた。
「おやすみなさい」私・ホノカは見届けていました。「私は何をしたらいいのでしょうか」私は考えましたが、何も思いつかなかったので、お母様に聞くことにしました。「そうね、一緒にいてあげるのでもいいと思うけど…ヒカルの世話をしたらどうかしら」私はお礼を言い、お兄ちゃんの所へ戻りました。
「まずは…風邪になると何をしたらいいのでしょうか」私は考えた結果、お母様に行くことを選択しました。「まずはタオルを冷たい水で洗って、絞ったらヒカルの額に当てる、これは彼の体温を落とすためにすることよ。そしてタオルは1時間ごとに冷やすといいわ。本当は氷の入った袋がいいのだけれども私の家には氷がないからね」私は早速取り掛かりました。お母さんに渡されたタオルを冷たい水に浸し、「本当に冷たいです…」それを強く絞ります。「フニュニュニュ…」そしてそれをたたむとお兄ちゃんの額に乗せて終わりです。しかし、その後はやることがなくなったのでお兄ちゃんの横に寝転がりました。ちょうどそこへちょうどお母様が来ますと、慌てて私を持ち上げました。「ダメじゃないの、移ったら大変よ」私は悲しかったが、お母様の言うことを信じ、ただただ横で見ることしかできませんでした。
「他にできることはないのでしょうか…」私は色々と考えましたが、ちょっぴりも頭には浮かぶことがありませんでした。「な、何もないです…」私は色々考えている間に、ベッドにもたれかかりながら寝込んでしまったのです。
「ん、んん…」僕は目が覚めると、横でホノカがぐっすりと寝ていた。頭にはもうぬるくなっているが、冷たいタオルがおいてあった。お母さんに聞くと、どうやらホノカがしてくれたのだとか。「それと、結構心配していたわよ」僕の心があったかくなった。っていうかずっと僕の近くに行ったってこと、風邪をひいていた人の横に!?それってもしかして…僕は真っ青になった。「ホノカ!」僕は慌てて戻ると、ちょうど起きたようなホノカがいた。「よかった…じゃない」彼女は顔を赤くしていた。「感染…しちゃった…」僕が少しの間で熱が消えたのはもしかしたら彼女に移ったからかもしれない。「コホッ」彼女は席までしていた。僕がマスクを着けていなかったから行かないのだと思い、とても自分を責めた。「とかくベッドで横になって」僕は焦った。「お母さん、ちょっと温度計とこのタオル借りるね」僕はサッと温度計を手に取った。「温度計のことは忘れてたわね」お母さんは僕を頭をかしげながらみて言っていたが、僕にはそれに反応する時間などなかった。
「これをわきに入れて」僕はサッと温度計を起動し、彼女のわきに入れた。「3…37.6度」僕はサッとぬるくなったタオルをまた濡らし、軽く絞ってから彼女の頭にかけた。「ごめん…なさい…私が…役立たずで…」彼女の目には涙がたまっていた。思った通り彼女の声は枯れていて、いつもとは違う声だった。「どう意味だ。僕はホノカに助けられてばかりだよ、命の恩人でもあるのだから」僕は彼女の涙をぬぐった。「でも私は…お兄…ちゃんが風邪だった時…何も…できま…せんでした…」彼女は僕よりは軽い風邪だったのか、途切れ途切れは話すことができていた。「それより寝ていて、悪化したら困る」ちょうどその時、お母さんが入って来た。「風邪薬があったわよ…って入ってきたら悪い気が…これは置いとくわね」お母さんは風邪薬を地面に置き、すたこらサッサとどこかに行った。「ありがとう、お母さん」僕はその薬を手に取り、1粒取り出した。「まあもしかしたらまだ風邪かもしれないし…」僕は一粒食べてみたが、とても「ニガ」かった。「まあほら、これを一粒飲み込まないと」僕は彼女に一粒食べさせようとすると、彼女はそっぽを向いた。「苦い…食べ物は…苦手…です…」まあ薬はほとんど苦いからね。「でも食べないとよくならないよ」僕はいったいどうしたらいいのか考えていると、彼女が口を開けた。「お兄ちゃんが…してくれるなら…食べます」僕はピクリと驚いた。「し、してくれるって…」【ヒカルが考えているものでないということだけは分かる】「そ、それじゃあ…」僕は彼女の顔に近寄った。「何てね」僕はサッと薬を彼女の口に入れた。ちょうど口が開いていたので入れやすかった。しかし、彼女は少し考え事をしているように見えた。気のせいだろう。「よし、それじゃあ僕は…」僕がその部屋を出ていこうとしたとき、彼女が止めてきた。「待って…ください。少し私の…近くに…来てください」僕は何だろうと近くに行った。「どうし…た…」彼女は僕を引きずり込み、ベッドの中に入れた。「離し…ません」僕はその状態でいた。僕は少し圧ぐるしかったが、別に気にしなかった。「ホノカ…体温はどうだ?」僕は温度計をとろうと思い、立ち上がろうとすると僕を持つ力が増した。「絶対…に…離しま…せん」僕は仕方なくじっとしていた。
き、気まずい…こんなこと人生だ初めてだからいったい何をしたらいいのやら…キス?そうなのか? 【男子というものはこういうときもキモくなる】
「あ、あのー…いつまでこの状態でいるの…?」その一瞬、力が抜けた気がした。「いや…ですか」彼女は完全に赤らめた顔で僕を見てきた。まだ熱があるのだろう。「い、いやというわけではなくて…これは今まででやったことないことで…それで…」というか顔が可愛い!赤くなってるからかわからないけどとにかくかわいい。まあ多分僕の顔も赤くなってるだろうけど。
「可愛い…」「え?」僕は空耳かと思い、聞き返した。「顔が…赤くなって…可愛い…です」僕は逆に熱くなったことを感じ取った。「と、とりあえず途中からだけど学校に行ってくるよ」僕は顔を合わすことができなく感じてしまい、無理やりその場から消え去った。「お兄ちゃん…」ホノカからの目からは涙がぽろぽろと落ちていた。【南無阿弥陀仏です】
僕は調子がよくなり、学校に行けるというと、お母さんは怒った。「行けません、もう学校には休むといっていますし、そうしたらホノカちゃんが悲しむでしょ。ホノカちゃんに世話をしてもらったんだからお返ししないと」僕は心細かったが、戻るしかなかった。
戻っても、彼女は泣いていた。「許せません、私を残していくなんて…許せません」彼女は向こうを向いたまま僕の方は向いてくれなかった。「本当にごめん」僕は誤り続けたが、彼女は許してくれなかった。「絶対に許しません」彼女は僕に怒っていた。ほっぺたが膨れていたのは見えた。しかし、彼女の顔は髪で隠れていて、ほとんど見えなかった。「これでも…?」僕は彼女に…をした。「ゆ…許し…ません」彼女は言葉を振り絞っていた。「それなら…」僕は何度もすると、ついに彼女は僕を許してくれた。「最後に一回、してもらえませんか?」僕が最後に1回したとき、ある不幸なことが起きた。「お邪魔しまーす」ちょうどその時マリナが入って来た。「うわー、双子でしてるし、しかも小4の時に♪」彼女は目をハートにしていた。「い、いや…これには訳があって…」
僕たちに迫って来た。「彼女の口、どうだった―?」彼女はめちゃくちゃ外いことを聞いてきた。「お前も恥知らずかよ!」しかし、僕たちがキスをしていても彼女はそこまで気にしていないようだった。「僕たちがキスをしていても気にしないのか?」彼女はどうして気にすると思った?という顔をしていた。「気にすると思った?」顔に考えていることが丸見えだ。「別におかしいことじゃないと思うわよ、別にキスをしていても。恋人同士なら普通にやると思うわよ」彼女は普通に言っていたが、絶対普通じゃないと思う。まあ普通かもしれないけど。「いやいやいや、僕たちはただの家族で会って恋人とかじゃないよ」僕は首をぶんぶんと振った。
「それじゃあホノカちゃんに聞くけどそうなの?ヒカルは家族?恋人?それとも友達?」そう彼女が聞くと、ホノカはサッと僕の後ろに隠れた。「私、嫌われてるのかな…」マリナは精神的なダメージを食らい、地面に崩れ落ちた。「でも…家族でも会って…恋人…というのは何でしょうか」マリナは地面に座り込んだままホノカを見た。「恋人とはお互いに恋した人のことを言って、もしも恋しあった自分が男なら相手は彼女だし、女なら相手は彼氏ということ、その2人はキスしたりあれをしたり…ペラペラペラペラ」彼女はどんどんと話した。「ま、まあ恋人というのは互いにの好きな人のことを言うということだろうね、多分」僕は彼女が多分10分以上離すだろうと思い、止めた。「それなら…お兄ちゃんは恋人ですね、初恋です」僕は彼女に驚いた。理由は2つある。1つは「初恋っていったいどこで聞いたの?」彼女は恋人という言葉を知らないから初恋という言葉も普通は知らないだろうと思った。「ヒッカ兄さんにききました」「ヒッカ兄さん?だれのこと?」そんな人、聞いたことがなかった。「前に保健室で会った…日野潟兄さんのことです」僕は思い出した。「あの時のあの人、そんな名前なんだ」とりあえずもう一つのは「もう体調はよくなった?」「はい、おかげさまで」「え?ホノカちゃんが風邪ひいてたの?」マリナが少し驚いていた。「まあ彼女がかかったっていうか…僕から移ったっていうか…って学校はどうなったんだ」彼女は腕時計を見せてきた。「ほら、もうとっくに学校は終わってるわよ」時間を見てみると、もう4時半だった。「もうこんな時間!?」僕はその時思った。
時間て結構早く進むんだな 「でもせっかく来たんだし、何かしよ」彼女はまるで呼ばれてきたかのようにふるまっていた。「一応いうがな、僕は一切呼んでないぞ」僕は彼女をじろりと見た。「うわ、めちゃこわ、まあまあまあ、別にヒカルが呼んだとは言っていないわよ」彼女は僕を押し戻した。「それで、何をするんだ?」彼女はよしいた!という顔をした。「これよ」「これって…何?紙?」彼女の手には紙が10枚あった。「これで何かをするのよ」彼女は名案のように言っていたが、「あのなー、僕たちはさっきまで寝込んでた2人組の兄弟だぞ?まだ少しだけは頭がぼーっとするし」僕は地面に寝転がった。「それなら買い物行かない?外は涼しいよー」僕はそれがいいと思い、同意した。「本当にいい天気だ」外は太陽が半分クモに隠されていて、涼しいしまぶしかった。「取り合えず私がお金を持ってるから」彼女は財布を取り出した。そういえば彼女の家、結構のお金持ちだった…かな?お子図解は毎月1万円とかもらってるって聞いたけど。「本当にいいのか?僕たちのためにお子図解を使って」僕がそうきくと、彼女はキュンとしていた。「うわ、意外と優し」「一言多いぞ」僕はため息をつき、お母さんに声をかけた。「それならこれを持っていきなさい」お母さんは財布を持ってきた。「この中に10万円入ってるから、適当に買い物してくるのよ」お母さんはいい会社に勤めていて、時給、もらえる金が高い。しかもお父さんは校長先生だから僕たちも結構のお金持ちだ。しかし、僕は皆と同じでいたいからできるだけそのことを隠している。でも結構大変だった。お母さん無防備すぎだ。「それじゃあレッツゴー!」マリナは張り切っていた。「このお金でいったい何を変えるのか…」僕は札束を眺めていた。ちょうどその時、後ろから誰かが走って来た。「おっしゃ、ゲット」その男は僕の財布を盗んでしまった。なぜ盗んでし・ま・っ・たと言ったのかというと…まあ見たらわかるだろう。「ちょっとー、ヒカルの金を――っていうか人の金をとるスリがおるか―!」「い、いや、いないとスリが消えちゃうよ…」「返せ―!」マリナは僕たちのクラスで一番速かった。だからスリは逃げることができなく、捕まってしまった。
スリだけど…南無阿弥陀仏だね 僕は何もしなかったが、財布を取り返し、警察には頭を下げられた。「はー、ただ買い物に行くはずが…いったいどうやったらこんなことになるのやら…まあこうやったらか」僕は前の状況で買い物に行くだけのはずがスリにやられ、何1つしなくても戻ってきて警察に頭を下げられることは可能だとわかった。
「まあとりあえず買い物買い物―」走り出したマリナはどうにかこのテンションをあげようとしていた。「うん、そうだね」僕は彼女を追って走った。「疲れました…」顔から見て嘘だとわかるが、ホノカは近くにあったベンチに座ってしまった。「ちょっと、まだ500mも歩いてないよ」僕が知っている彼女のいつもなら1キロでも僕と一緒に歩いていた。迷子になったときなんか4㎞以上歩いていたはずだ。「ねえヒカル―、ホノカちゃんはヒカルに負ぶってほしいんじゃないの?」僕はホノカを見た。「そうなのか?」彼女は明るく答えた。「はい!」まるでさっきの疲れは演技だったかのように。
「ねえホノカ、さっきの演技はどこで覚えたんだ?どちらかというとうまかったけど」僕は彼女の反応を見るために問いかけてみた。「な、何のことですか」思った通り、彼女は一瞬背筋をびくりとさせ、おどおどとし始めた。「だーかーらー、ここまで演技のうまくない人がどうしてここまで疲れる演技は上手なんだろうなっておもっただけ」僕は薄く笑った。「ちょっとー、人を疑うのは証拠がないと――」彼女が言おうとした一瞬で僕はあると言った。「1つは今、後ろで担いでいるだけで分かるよ、心臓の鼓動が速くなったし体が熱くなた、これは彼女が緊張しているか焦っている証拠だ。それに…」僕は彼女を下した。「彼女の額、汗が付いてるよ」「こ、これは涙です」彼女は涙をぬぐう用に額の不思議な水をぬぐいだ。「いい考えだね、でも本当にそうなら線はどこ?この水までに流れた線があるはずだよ」彼女はそれもどうにか逃げようとした。「ここにあるじゃないですか」確かにあの不思議な水でできた線ならある。しかし、その線はどう見てもあるところからは流れていなかった。「これ、どこから流れてるように見える?汗だからかな?」彼女は半泣きになってしまい、本当の涙がその汗と交じり、本当に目から涙が出たことになった。「うぅ…」僕は焦った。周りから、「あら、あの子、小さな女の子を泣かせてるわ」とかいろいろ聞こえてきた気がしたからだ。「ごめん、何でもするか許して」僕は頭を下げた。「本当に何でも、ですね」僕は何か嫌な予感がした。「考えておきます」彼女はニッコリと笑ったが、何か変なことを考えている気がした。まあ気のせいか。
「でも何回も思うけどここら辺には沢山店があるわね、まだ全部には穿いていないわ」マリナは周りに立っている数えきれないほどの店を見た。「っていうかこれって金曜日に来た場所じゃん、でも本当にまだまだ入ったことない見せもあるね」別にすべて入りたいとは言っていないが、入ってみたらすごいだろうと思った。「どれに入ろうか」彼女は自分で言いだした話だが、すべて僕に任してきた。
「お前なー、自分が言い始めたことだぞ」僕は彼女をじろりと見たが、仕方なく引き受けることにした。「とりあえずこの店に入ってみるか」僕たちはHoneyという店の中へ入ってみることにした。「いらっしゃいませ、ご希望のものは何ですか?」入ってすぐに店員さんが近寄って来た。「あの――、少し見て回りたくて」僕は突然の質問に戸惑った。「それならこちらを見るとよろしいと思います」店員さんは僕たちをあるコーナーへ連れていった。「これは…指輪」とても値打ちのある指輪だった。その指輪にはほとんど、宝石が付いていた。ルビーやダイヤモンド、エメラルドなどと高い値打ちにする物が付いていて、1つ50万円ほどした。「こ、ここって…宝石屋では…」しかし、ホノカとマリナは目を輝かせて指輪を見ていた。「きれいです」彼女は芸術が分からないと思うが、きれいだといていた。
「とりあえず出るよ、ちょっと高すぎた」僕は2人を呼び、その場を出た。「ありがとうございました」僕たちは店員さんに頭を下げると店員さんもニッコリとしてくれた。「こちらこそありがとうございました」僕たちが店を出ると、近くにホームレスの人がいた。「可愛そうです…」ホノカは自分も似た目に当ているので他の人にとてもやさしいのだろう。「それじゃあこれを私て来てくれる?」僕は1万円札を渡した。「はい!」彼女は元気よく歩いて行った。
「これ、あげます」ホノカがホームレスに1万円札を渡すと、その人は膝をついた。「おおお、神よ」どうやらその人は彼女が神様だと思ったのだろうか、彼女に向けて膝をついていた。しかし、彼女は確かに神のようだった。優しい心、可愛い体格、優しい目、彼女はまるで神のようだった。
彼女は僕の方を見た。「これはいったいどうしたらいいのでしょうか」彼女の周りには沢山のホームレスが集まっていた。「本当に神になったみたいだ…」僕も彼女をじーっと見ただけだった。「とにかく逃げるわよ」僕たちはホームレスに膨大なお金を渡さない方がいいという事を思い知った。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、逃げ切ったー。次はどこに行く?」マリナは速かった。彼女だけは生き生きとしていた。「ここはどう?」そこはMyCafeという名前だった。「ここで何かを食べようか」僕たちが入ると、店員さんがまたもや迎え入れてくれた。「3名様ですか?」僕は頷いた。「はい、それならこちらの席でお願いします」その席は普通だが、丸いテーブルに丸いソファーが300度あった。入る場所は1つしかなくて、入るととても豪華に見えた。「たったの3人なのにこんな大きな場所を…」僕は座ってみると、そこはとても柔らかかった。「これってまさか…あの高級カフェじゃない?」マリナに言われ、僕は思い出した。
MyCafe、世界的に有名なイタリアで新規オープン。高級な食べ物を売ることで有名とされ、アメリカ、中国、日本、インド、フィリピン、オーストラリア、韓国と広がっていった。しかし、僕はさっきの出来事でそのことを忘れていた。この店、MyCafeは高級カフェでもトップクラスなのだ。
「こちらがメニュー表です」メニューを見てみると、「4、4万円…5万円…安くても2万円が最低の値段…」僕は値段だけで茫然としていた。「これをお願いします」ホノカは迷いもなく頼んでいた。「5万円だ…」僕は自分の持っているお金が4万円に減った。「まあまあ、足りない分は私が払うから」彼女は財布を開けた。「これって…ゴールデンカード?」ゴールデンカードには無限にお金を入れることができ、お金自信をカードから支払うことが不可能だ。
「ってこれ…お金は直接出せないの、知らない?」僕は彼女に目を向けた。「ここにはちゃんとお金を下す場所があるのよ」彼女は自信満々で言った。「そうなんだ、知らなかった」僕は全く来ないし、来るときは親と来ている。だからお金のことも親がやっていたのだ。僕はずっと席に座っているだけだった。
「決まったね」それから5分後、僕たちは決めることができた。「しかし…本当にいいのか?」僕たちが頼んだのはすべてで25万円ほどになっていた。「いいよいいよ、どうせこの中には数億円ほど入ってるから」「億万長者かい!」って突っ込みを入れようとしたんだけど…その時もある事件が起きようとしているのだった。というかこの数日間、事件に巻き込まれすぎな気が…突然小さな女の子を拾うやら沢山の生徒に囲まれるやら…迷子になって雨に打たれて逃げ込めたと思ったら眠り薬を飲まされて、殺されかけて警察に頭を下げられて次の日には僕が風邪をひいて彼女が風邪を引いて買い物に行くだけのはずがスリにやられて何もしなくてもとっ捕まえることができてそこから抜け出してHoneyっていう店を見て出てきて彼女がホームレスをかわいそうに思ったから1万円を上げたらホームレスの人が津波のように来て…っていうか日本ってそんなにホームレス、いたっけ?まあそれよりもここに入ったら世界トップクラスのカフェに入っちゃったし…まだあるんだ…いつかは数百文字ほど行っておけそうなほどだよ…僕はポカーンと固まっていた。「あれ?ヒカル?大丈夫?」マリナが僕を覗き込んだ。しかし、僕は石のように固まっていた。ショック気絶【ただ、ショック死の真似です。ショックで気絶しただけです】だ。変な体制で。「お兄ちゃん、大丈夫なのでしょうか」僕は意識がないので、今はなしている内容は一切聞いていなかった。「大丈夫よ、多分…まあそれより今なら好きなだけ好きなことができるんじゃないの?」彼女なるほど、と目を輝かせた。「それでね、ね、何をするの?別に女子同士何だから、本音のままに、でしょ?」彼女はじっくり僕とホノカを見た。「私がしたいことは…」彼女は僕の肩にもたれかかってきた。「ずっと嫌がられていたので…私はいつの授業中にもたれかかろうとしているのになぜか嫌がるんです」どうしてかはさすがのマリナもわかった。「そりゃあ授業中だからでしょ…注意されるし皆に注目されるし…」【マリナは数回か先生に注意された経験者。経験者と言ってもすごい意味ではなく、悪い意味で】そう聞くと、ホノカはしょんぼりとした。「ま、まあ学校以外で他に知り合いがいない時ならいいと思うよ」マリナは慌てていった。「そうでしょうか…」ちょうどその時、声が聞こえてきた。「そうだとも」僕が気が付いたのだ。「いつから起きてたの!?」マリナは驚いているというか何というか…おかしな感情を表していた。「まあほぼ最初のころかな、彼女が僕にもたれかかって来た時、気が付いた。しかも気を失ったままだったとしたら今頃僕は椅子でごろごろとしていたと思うよ、ホノカに押されて倒れてたと思うから」「ま、マジかよ…全く気が付かなかった…」彼女は複雑顔な顔で考え事をしていたが、その間に僕はホノカを自分に寄せた。「まあ、好きにしていいよ、誰もいないところならね。マリナは少し例外だけど」「ちょっと!例外ってどういうこと!」マリナはぷんぷんと怒っていたが、僕は分かっていた。
もしもホノカと一緒にいるのならば…すべてを受け入れるしかないんだ…と。 「それなら…」彼女は僕の膝に乗って来た。「こうしてもいいということですよね」彼女は僕の首を抱いてほっぺにキスしてきた。「ちょっとー、私がいるんですけどー!」マリナはなぜか顔を真っ赤にして僕たちに怒っていた。「別にいいじゃないか、マリナは例外なんだから」彼女の顔はリンゴになってしまった。「なんですべてを受け入れるような顔をしてんのー!」だって… 僕は思った。
本当にそうだもの