迷子になったホノカと僕
「それじゃあまたねー」帰ってからすぐ、学校が終わり、皆は下校中だ。「はー、気まずかったなー」僕はつぶやき、ため息をついていた。帰ったとき、他の人たちは体育に行っていたからだ。「お兄ちゃん」彼女は僕をつついてきた。「ん?どうした?」彼女は周りを見てから行言った。「ここは見たことないところですが…」僕はそう聞いた時、彼女が学校に行くのは初めてだからかと思い、周りを見た。「あ…」僕も分かった。「僕たち…迷子だ」
僕はそれより驚いたことはどうして迷子になったかということだ。家には学校から、目をつぶっていても帰れそうなぐらい何百回も行ったり来たりしていた。なのに目を開けていた時に迷子という状況へと導いてしまったのだ。「な、なぜ…」僕は自分に職を受けていた。「とりあえず戻りましょうか…ぁ…」彼女はガタガタと揺れ始めた。「どうした?」僕は息を整えてから聞いた。「どちらから…来たのでしょうか?」「そんなのこっちか…あ…」僕も気が付いた。運悪く、僕たちが止まった場所はちょうど十字路だった。しかも1度回ったので後ろを向くというわけにはいかない。もう方向が変わったからそっちが本当の道とは限られないからだ。「これは…」僕は彼女を見た。「ヤバい」彼女はおどおどとしてきた。「車に殺されたりしないでしょうか」僕はないと思ったが、考えてみるだけでぞっとした。
今までで一体彼女はどんなきゅいくを受けてきたんだー! 「あ…」あの夢のことを思い出し、それを考えることはやめた。「そんなことは無いとおも…」ちょうどその時、トラックが猛スピードで通りかかった。「わないかも」彼女は僕の背中にくっついた。「お兄ちゃん、後ろでついて行ってもいいですか」「いいよ」僕はついそういったが、心の中では…
一体どっちにいたらいいのかわならないからできないかも… 僕はとりあえず自分が見ていた方向から左に進んだ。その方角が家の真反対だということを知らずに。
歩き始めてから5分後、僕たちは全く知らない大通りにいた。車が沢山走っていて、人も多かった。迷子になりたければ絶好の場所だ。「迷子になりそうです…」ちょうどその時、彼女は僕の手にしかみついた。「はいはい、僕が連れていきますよ」しかし、全く家の場所は分からなかった。「前、迷子になったときはどうしたっけ…そうだ、そういえば交番に行ったんだ」僕は帰る道があると考えた。だが、そこにはもう一つの壁があった。「交番って…どこだっけ…」僕は迷子になっているのだ。自分の場所もわからないのに交番の場所を分かるはずがない。「そうだ」歩いている人には聞きにくいので。誰か通路の横で座っている人に聞こうと思った。しかし、気まずかったのが問題だ。「ねえホノカ」僕は彼女の方を見た。「ちょっと、」僕はにやりとした。「?」「脅して僕たちの学校への方角、教えてもらえるかな」彼女は普通にコクリとうなずき歩いて行った。「…」僕は彼女をただただ見ていた。「いや、普通ちょっとは動揺するでしょ」彼女が向こうに行ったとき、予想外のことをした。彼女は目を輝かせたのだ。道の横で座っていた人は完全に固まっていた。彼女を眺めながら。「お兄ちゃーん」彼女は走って来た。「帰り方が分かりましたー」その後ろでは悔しそうに男が見届けていた。「よし、それじゃあ帰るか…と言いたいけどちょっと目を輝かせてみて」僕は間近で見れるかと思い、聞いてみた。「どう意味ですか?」彼女はまた区意味が分からないかのように首をかしげていた。「まさか…無意識?」彼女は首を傾げ続けていた。「???いったい何を言っているのですか、お兄ちゃん???」僕は何か嫌な予感がしたので話題を変えた。「そ、それより帰ろうか」僕は彼女が行った方向へ歩いて行った。その男は彼女が言った小学校を誤解されていたのも気が付かずに。「あれ?」僕たちが付いたのは見たことがあるが、車で乗ったときの…墓場についた。「ねえホノカ、本当にこっちで合ってる?」僕は疑わしい目で彼女を見た。「おかしいですね…そういわれたのに…」彼女はしょんぼりとしていた。「まさか…」僕は本当のことを…「方向音痴?」…知ることはなかった。だが、確かに彼女は完全の方向音痴だった。男は東南を指さしたのに、彼女は東北へと言ってしまったのだ。しかも2人が来たのは西から来たのに。2人は完全に迷子だった。「こういう時には最後の手段を出しましょう」彼女は突然止まった。「その考えは?」僕は少し興味があったが、香味がなかった方がよかった気がした。「じっとしていることです。前でもこれは5回中2回は成功しました」
自信もっていってるだろうけどそれは結構低い可能性だからねー⅖は。 僕は心で入ったが、こえには出さなかった。彼女が悲しむかすねるからだ。すねるところは想像がつかないが。「とりあえず戻って…ってあ」僕は僕たちはまた知らない場所に行ったことを気が付いた。「こ、こりゃあホノカの言っていた方法を使った方がよさそうだ…」僕たちは何をするか考えていた。ちょうどその時、雨が降り出した。「こんな時に何で~」僕たちは慌てて走り出した。しかし、彼女がゼイゼイと息を切らしていることに気が付いてしまってはほっとくわけにはいかなかった。「ほら、背中に乗って」僕はしゃがんだ。「でも…肩車ならいいです」彼女は雨に打たれ、ゼイゼイと息を切らしながら笑った。「でもスカートだよ」僕は彼女のスカートを指さした。「私はいいですけど」「だからそっちがよくても僕がよくないの!」僕は雨の中でいたら風邪を引くと思い、彼女をかついで走りに走った。「あそこなら」僕たちは1つの門へと入った。「助かった…」僕は彼女を下し、門にもたれかかった。雨は門に当たり、僕たちには届かないのだ。「そこで何をしているのだね」中を見てみると、そこは大きな建物が経っていた。古そうな黙想の建物だ。その廊下には1人のおじさんがいた。厳しそうな、おじさんが。浴衣を着ていた。「僕たちはただ…」その男は僕たちを歓迎しているようには見えなかった。その突然…「すみません、先ほど雨に打たれてしまいました。なのでここに逃げ込んでしまったのです。ご無礼を申し訳ございませんでした」ホノカが膝をつき、頭を下げた。その一瞬、彼女が大人に見えた。何百年も生きてきた、大人のように。その男は僕たちに興味を持ったのか、入ってくるようにと言ってきた。
ちょうどその時雨が止んだので僕たちはその建物の中に逃げ込んだ。「これを食べろ」彼は僕たちの前に豪華な食べ物を置いてくれた。「それではいただきます」僕たちは食べだした。しかし、食べてから少し経つと、目の前が暗くなってきた。
眠い… 突然眠くなり始めたのだ。「眠り薬…」僕が気づいた時には遅かった。完全に闇の中へと入っていた。
「眠り薬が効いたか…」男はにやりとした。「それでは少し運ぶ…か!?」男がホノカを持ち上げようと手を近づけた途端に彼女が地面を蹴り、足を振り上げたのだ。「なぜだ、なぜ睡眠薬が効いていない!」男は歯を噛み締めた。「睡眠薬…私が最初に見た時からは発達しています。しかし何回も飲まされ、特訓された私には無効化なのです」彼女は1歩前に出た。「動くな!」急いで男は飾ってあった刀を手に取った。「刀ですか。しかし刀というのは細い部分から食い込めば強い。しかし…」男が彼女を横から切ろうとした。「表面は衝撃にとてつもなく弱いのです」彼女はしゃがみ、足を剣の表面目掛けて蹴りあげた。刀は折れ、勢いで刃が天井に刺さった。「なぜそれを…子供のくせに…生意気な口を!」男はこぶしを振り下ろした。もう容赦なしだ。「遅いですね」彼女は見事によけ、話し続けた。「生き物というものは必ず急所があります。そして人間の急所の一つは…顎です」彼女は素手を顎目掛けて振り上げた。さすが力仕事をしている素手だ。男は気を失い、仰向きに倒れた。
「んんん…」僕は目が覚め、起き上がった。「うわ!」僕の前には倒れているあの男がいた。気を失っているのだろうか、分からないが、今は意識がないことだけは分かる。「はい、はい、ありがとうございます」向こうでホノカの声がした。声のした方へ行ってみると、そこには椅子の上に立って電話で話しているホノカがいた。しかし、彼女はいつものように子供っぽくなかった。ちゃんとした大人だった。まだ何も知らないはずがなぜか警察とちゃんと対応していた。まるで彼女が2つの記憶を行き来しているかのように。無意識で。
「あ、お兄ちゃん、怖かったです~」彼女は電話機を戻し、電話を切るといつもの彼女に戻り、抱き着いてきた。
気の所為だったのだろうか 僕は彼女を見た。しかし、涙を流していて、とても演技とは思えなかった。「大丈夫だよ、僕がいるから」僕は彼女を安心させるために行ったが、僕は察していた。僕が助けることは少ない、彼女がほとんど、僕を助けてくれるのだと。
それから少しすると、警察が来た。「怖かっただろう、だがもう大丈夫だ。警察が来たからね」それから少しすると、色々なものが見つかった。盗まれたという数億円の宝石、警察から盗まれたという数々の十、戦国時代から受け継がれてきたが、盗まれたといわれていた刀が数々などなど。
「警部、こんなものを見つけました」1人の警官が手袋で小さな宝石を手にして歩いてきた。「こ、これは!?」どうやら警部からの情報ではその宝石がこの国にあった国宝だったのだ。しかし、数カ月前、突然盗まれ、誰一人犯人を見つけ出すことができなかった大切な宝石らしい。「僕たち、何かヤバい事件に顔を突っ込んだような…」彼女も同意していた。「逃げましょう」僕たちが脱走しようとしたとき、後ろで部長に止められた。「君たちは目撃者だから色々教えてくれなくてはね」僕たちはどうやら、とんでもない事件に巻き込まれたらしい。とてもヤバい事件に。「僕たちはまず、迷子になりました。道迷っている最中、ちょうどあの門の近くで雨に打たれ、あそこに逃げ込んだのです。あの人は食べ物を与えてくれて、それの中にはどうやら睡眠薬があったみたいで…眠ってしまい、起きたらあの状態だったというわけです」ホノカは別の部屋で質問されるはずだったが、あまりにも僕から離れないので僕たちが同じ部屋でやることになった。「多分誰か他の人が侵入し、ぼくたちが 寝ている間に倒してくれたのでしょう」僕はその時、始めて警察に嘘をついたのであった。「そうか、ありがとう、それじゃあ今も迷子というわけかね?」僕はチャンスだと思い、頷いた。「それなら君の学校に連れて行ってあげよう」僕は人生初、パトカーに乗ることができた。その前に大変なことが起きたのだろうけど。
パトカーの中には普通の車にはないようなものが色々あった。しかし、僕が一番目に引かれたのは無線機だ。警察の無線機は不思議で面白かった。形態があるが、これは音がいい。形態のようにWi-Fiを使わないのでそこまで簡単にはハッキングされないし、車の中にいると意外とサイレンは薄策なかった。多分音カラはガラスや天井が跳ね返しているからだろう。
「ありがとうございました」僕たちは頭を下げ、後ろを見た。「学校、懐かしい気がする」その時、あることを思い出した。「あ!学校にバッグを忘れてた」慌てて取りに帰り、バッグを背中につけると、ついこけてしまった。そして僕の上にはホノカがこけてきた。「グェ」僕はお腹を抱えた。「…」声が出なかった。息ができあなかった。苦しかった。しかもバッグを背中にかけているから立ち上がることだってできない。しかも転げまわることもできなかった。
ホノカはいけないことをしたのだと察し、おどおどと迷っていた。そしてついにやることを決めた。「フー」彼女は口の中にできるだけ酸素をため、「ッ」彼女は僕の口に直接空気を入れ始めた。いったいどこで習ったのか知らないが、僕はその空気を受け入れた。空気が体の中に入り、肺がだんだん戻って来た。「ハァ、ハァ、ハァ」僕は少し息苦しいが、一応息ができるようになった。僕は息を整えながら思った。
息ができないって…苦しいな… 僕が生き返ったと分かり、彼女は飛び込んできた。「よかったです」彼女は喜んでいた。「あの…まだ完全には戻って…いないんだけど…」しかし、その声は彼女に届かなかった。「よかったです…よかったです」彼女はそれから少しの間、抱き着いたまま離れなかった。「それじゃあ帰ろうか」僕たちは学校から出て、歩いて行った。「ってそういえばずっと誰かに監視されてるような…まあ気のせいか」僕たちは家に帰り、着替えることにしたが…「あ、ホノカの服、これしかなかった」僕の服を貸すことになった。