表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

プロローグ 思い出の約束

よろしくお願いします!

それは少女時代の淡い思い出。


本気で結ばれるなんて思っていなかった。

ただあなた以外、好きになれる人が現れなかっただけ。


もしかしたらあなたも?なんて、

少しでも期待していたわたしがバカだったという事。



あなたはもう、忘れたのでしょうね。


十三の時に交わした約束を。


口約束だったし、私たちは子どもだった。



「俺、将来必ずこの街に戻るから。その時にまだ、お互い一人だったら結婚しよう」


「うん……」


「約束だ」




そうしてあなたはこの街を去った。



それから十年。


あなたはこの街に戻って来た。



驚く事に魔法省の高官として。


かつてのあなたが言った通りに、生まれ育ったこの街に戻って来た。



だけどあなたは一人ではなかった。


あなたは隣に、静かに微笑む美しい女性を伴っていた。



「お互い一人だったら結婚しよう」



あの約束が、


果たされる事はないらしい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ