東方紅魔郷 ステージ三 冴月麟
神は五月キリンにこう言っている。
死ぬのはやすき、けれども、生きるのはがたい。どちらを選ぶかは自機が決める事。
キャラクターが生きるか死ぬかは、プレイヤーの意欲によって決まる。
果たして、冴月麟は生き残れるのか?
プレイヤーは冴月麟に触れるのか?
キャラクター自身に託されているのである。
麟「自機よ生きよ。そなたは美しい。」
美鈴「やあ、やあ、我は紅美鈴、格闘家であり、弾幕家である。」
麟「勝てると分かっているのに、遊んでいるシューターはいない。自機は獣の様に、ゲームを求める。」
美鈴「何あなた。ちょっとおかしいわよ。」
麟「私は分かってしまった。この世界がゲームですらない事を。」
美鈴「それでどうする?」
麟「私はきりん。キリンビールのキリンよ。」
美鈴「何もしないの?期待した私が馬鹿だったわ。」
麟「それはそれは昔に、麒麟という動物が現れて、召喚獣の如き前触れを起こしましたとさ。」
美鈴「あなたの事ではないわね。それじゃあ、麒麟ではなく、人間としてあなたに問う。自機をやる気はある?」
麟「ないわ。というより出来ない。」
美鈴「それなら、辞退しなさい。」
麟「せっかく遊べるゲームがあるのに、スルーはないわ。」
美鈴「ええ。これをゲームと呼んでしまうの?」
麟「せっかく文字面で遊べるんだから、ゲームよりも楽しめると思うけど。」
美鈴「じゃあ、勝負しましょう。あなたが後手後手で遊んでいるのに対して私は、先を見てプレイするわ。」
過激な弾幕シーン
麟「ゲームって言っても色々なものがあるわね。弾幕シューティング、TRPG、RPG、RTS、ネトゲ、SRPGとかね。」
麟「これは大まかにTRPGの要素があるわね。」
麟「要するに、演じ切っているのよ。」
麟「私は自機で、他がボス。博麗霊夢、私の仇敵よ。霧雨魔理沙、二番手とは言え、いいライバルよ。これから出て来る十六夜咲夜も私の良き友人だから、先に言っておくわよ。友人だから、まあ、恥をかかせない程度に手加減しなさいな。」