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げーむ作りと妹と〜Ⅱ〜  作者: くもすけ
5/5

May Metalria

弐の最後です。是非楽しんでください!

安定の短さなので簡単に読めます!

-海からの帰り、俺らは芽衣の希望でeオンのゲームセンターに来ていた-

「ヨッシャー、オレのクレーン裁きをみろ〜!」

 そんなふうにぎこちなくオレと言っている芽衣はゲームセンターに入って一目散にこの台へと向かってきた。

 その台の景品は新作のゲームだった。


「あれ〜、全然とれねー!」

「他の台で試してみたら…?芽衣ちゃん。」

そんな声をかけたのは瑠衣だった。

「そうだな、そうしてみるか…。」


 そして、他の台をやってみると、どんどん景品を取っていく。

「かんたんすぎー、つまんねぇ!」

「じゃあ芽衣ちゃん、あれ取って!」

 瑠衣が指をさしたのはペアキーホルダーだった。

 芽衣は考え事をしてるかのように少し止まっていた。そしてしばらくしてから言った。

「ああ、わかった。」

「ありがとう!」


 数回、芽衣が挑戦するが少し動くだけで全然取れなかった。

 そこで芽衣は言った。

「瑠衣、全然とれないから、やっぱお前がやってくれ。」

「ええ…。」

 瑠衣はやってみると簡単にとれた。

「え!さっきはビクともしなかったのに!」

「お、瑠衣、よかったな!誰かにあげるんだろう?」

 妹は『え、なんでわかるの!?』という感じの顔をしてから、俺にキーホルダーの片方を渡してきた。

「お兄ちゃん、私が取ったキーホルダーだよ!大切にしてね!」

 俺は芽衣のほうをチラ見してみると、彼女はニッコリしていた。

「おう!大切にするよ!」

 妹は満足そうな顔でいた。


 その後、俺は芽衣の肩を掴み、こう言った。

「よし、一旦ここで夕飯にしようか!」

 芽衣はなぜか照れてるような顔でこう言った。

「あ、う、うん!」

その顔はまるで天使の羽のように美しかった。


 俺はコインゲームで遊んでる凛を呼んでフードコートに行った。

 そのとき凛はこんなことを言っていた。

「ちょっとまって、あと少しでメダルがカンストするから!」


 …

 俺はフードコートで飯を食べながら、芽衣を見たときにこんな記憶が蘇った。


 …あれは確か中学二年生ぐらいのときだったか。

 その当時、芽衣は身内の不幸ですごく苦しんでいた。

 俺はそんな彼女にこんな言葉を投げかけた。


「君は苦しむ必要はない、亡くなった父親のように芽衣も力強く、みんなから信頼されるように生きるんだ!」


 その言葉を言われた芽衣は涙を拭きながら、こんなことを教えてきてくれた。

「むもくん、わたし、いやオレの本当の名前はメイ・メタルリア(May Metalria)というの。」


 そのことを聞いたとき、俺はすごく嬉しかったと今も思う。



 …

 夕飯を食べ終わり、もう少しゲームセンターでブラブラしてから帰ることにした。


 -


「ふわぁ〜、楽しかった〜。な、瑠衣?」

「うん、楽しかった。芽衣ちゃんもゲーム取れてよかったね!」


    「ああ、よかったぜ。」


     【May Metalria】

次回からは15部ずつにしたいと思います!

詳しくは活動報告の❴お知らせ。❵に。


評価や感想、アドバイスをくださるとありがたいです。

よろしくお願いします!

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