大切な夏休み
お待たせしました。
※追記
活動報告の[お知らせ。]を見てください。
-夏休み、8月の初旬頃〜
「スイカ割りしたい!」
妹にそんなお願いをされたのであった。
「瑠衣、お前急にどうした?」
「どうもしてない!ただスイカ割りしたいだけ!」
というわけでスイカを買いにスーパーに来ている。
ちょうど今日は丸々一つのスイカが特売だったから良かったなとか思っていると、
見覚えのある顔の人と目があった。
「あ、君は確か…!」
「あ、確か君は…!」
同じような言葉を俺と同時に言ったのは
中学生のときの仲良しだった友達の忠義だ…。
ここで忠義について説明しよう。
大井忠義 高校ニ年生、中学生の頃に名前が歴史の人物みたいと、バカにされていた忠義を助けた俺はすぐに彼に好かれ、親友となった。
彼は自分と同じくゲーム作りを趣味としていたので話がよく合った。
そんな感じの人物だ。
「いやー、久しぶりだな叢雲!」
「1年ぶりくらいだな、忠義。」
「それはそうと、丸々スイカなんか買ってどうしたんだ、お前の家は叢雲とその妹しかいないだろう?」
「妹がさ、急にスイカ割りしたいって言ってきてさ、よかったらお前も来ないか?」
「それは面白そうだな、よし行こう。」
俺は日時と住所を教えて、彼と別れた。
…スイカ割り当日、真美さんと凛も呼んだ。
「いやー瑠衣、楽しみだな。」
「…うん。」
ピンポーン
「はーい、今行きまーす!」
ガチャ
「お邪魔しまぁす!」
「お邪魔します、叢雲くん、妹さんもお誘いありがとうございます!」
勢いよく来たのは凛と真美さんだった。
「よ、よろしく。椅子に座って待っててくれ!」
10分後、俺はバーベキュー&スイカ割りの準備を庭でしていると…。
ピンポーン
ガチャ
「お待たせ、叢雲。頼まれた肉買ってきたぞ。」
「おお、サンキューな!」
-瑠衣、忠義、真美さん、凛、そして俺の計五人は庭に設置した折りたたみ式の椅子に座っていた。
「それでは第一回夏休み、バーベキューを始めます!」
-うぉおおおおおお!-
みんなは一斉にそんな声で叫んでいた。
「お兄ちゃん、メインのスイカ割りは…?」
「バーベキューのデザートとしてやるから安心して。」
「うめぇええ!ほら、叢雲も食えよ!」
「お、おう、今食うわ。」
「ほらぁ、美味しいから瑠衣ちゃんも食べなよぉ。」
「え、あ、はい…。」
「あ、肉がなくなった。新しいの買ってきて、叢雲〜。」
「忠義よ、今からメインイベントのスイカ割りをやるから静かにしてるのだ。」
スイカ割りは俺がやることになった。
「お兄ちゃん!東に五歩、そしたら北に三歩!」
「方位なんかわかんねぇよ!!!」
「ふっはっはっは!!!!!」
みんなは一斉に笑った。
「そこだ、叢雲くん!」
俺は勢いよく振ったがかすっただけだった。
次は妹の番だ、妹はまるで見えてるかのようにスイカを真っ二つにした。
「なんで、瑠衣はそんなことできるの!?」
「勘…。」
そんな感じで騒がしい夜が過ぎていった。
みんなが帰ったあと、庭の掃除をしていると、瑠衣が出てきた。
「どうした、瑠衣?」
「お兄ちゃん、これやろ。花火。」
俺は妹と線香花火をしていると、ふと気になり、こんなことを聞いた。
「なんで、花火は俺と二人でなんだ?」
「それは…。」
「それは?」
「この前の水族館に行ったときみたいな、二人の時間が欲しかったから…。」
しばらく間が空いたあと俺は言った。
「そうか、じゃあもっと夏休みに思い出作ろうな!」
【大切な夏休み】
弐は夏休みの話になると思います。
それと次回の投稿予告をこれからはしていきたいと思います。
次回の投稿日は7/21です。
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※追記
すみません、投稿日の変更です!
今日、もう一話出すことにします!