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世界の終り方   作者: ゼノマル
桃色の鬼と千里の銃口
6/7

半人半鬼と口裂け男

東方の二次創作の方が早く進むという....

あっ、このオリジナル小説以外にも東方projectの二次創作も作りました!! では、ごゆっくり~

「はぁ....」


「キク、落ち込んでる」


「そりゃそうだよ。帰れないもん」



夜刀埜さんこと、マフラー侍を桜架さんに引き渡して拷問をしようにもまず、この桃太郎の世界からフラードに帰る方法がわからない。どれだけ考えても....


つまり、最悪の状況だ....



「キク、もうすぐ僕の友達が帰ってきてご飯作ってくれるからそれ食べて元気だして!」


「友達?」



どんな友達?と、聞こうとしたその時、洞窟の出入り口の方から女の子の声が聞こえてくる。



「シュウ~?今日のご飯持ってきたわよ~」



視線を出入り口の方に移すと、そこには額の料理左あたりに角を生やした、青髪の....あっ、そうそう確かツインテールだっけ?そんな髪型をした見た目は少し年下の女の子が大量の食料が入った袋を背負って立っていた。


勿論の事、女の子の視線は俺に向く。



「あら?見かけない顔ね。シュウの知り合い?」


「キクって名前....僕の新しい友達」


「本名は菊月 朔 だけどね」



名前がキクと認識される前に直ぐに訂正する。というか、角がやたらと気になる。

少し質問してみようかな....



「額の左の方に角が生えてるけど、人間じゃないの?」


「え?何言ってんのよ。此処は鬼ヶ島よ、鬼に決まってるじゃない」


「やっぱりそうなんだ。でも、左にしかないけど?鬼って二本か額の真ん中に一本じゃないの?角って」



そう質問すると、彼女は角を手で撫でながら答えた。



「私、人間の血が混ざってるのよ。いわゆる犯人半鬼(はんにんはんき)ってやつよ」



へぇ、珍しい種族だなぁ。人と妖怪が交わるケースなんてフラードでも見た事ないし、



「あっ、そういやまだ名前を名乗ってなかったわね。私の名前は仲乃春(なかのはる) 小鬼(さき)よ」



そういや、シュウはさっき銃を持っていたなぁ、この世界にも能力者がいるって事か?一応聞いてみようかな?それが一番手っ取り早いし。



「そういやさ、さっきシュウが銃を使ってる所を見たんだけど、何か能力を持ってるの?」



すると、シュウは一瞬何のことかわからない顔をしたが何か気付いたようで、何も無い所からさっきの狼を倒した銃より一回り小さい銃を、ハンドガンを出し、手で掴んだ。



「もしかして....銃ってこれの事?」


「そうそう、それだよ」



どうやらこの世界には銃という言葉が存在しないようだ。まぁ、鬼ヶ島だしあるわけないか。



「僕は、いろんな形の銃をだせるんだ」



いろいろと言う事は、ライフルやマシンガン等も出せるという訳か。というか、シュウも鬼なのかな?



「あっ、言っとくけどシュウは鬼じゃないわよ。口裂け女って言う、基本女しか生まれない種族の妖怪よ。でも何故かシュウは男として生まれたのよね~。だから口裂け男って感じよ」


「口裂け男?あぁ~!だから口元を布で隠してるのか」


「うん」



会ったときから口元の布がものすごく気になっていたんだけど、そう言う事なのか。口裂け男とは、これはまた珍しい種族だなぁ



「それより、小鬼....お腹減った」


「え?あぁ、そうだったわね!」



そう言って、小鬼は袋の中から大量の食料を取り出して、簡単に調理していく。

あれ?保存とかしないのかな?なんか全部調理してる様にみえるけど....


と、そんな事を考えていると目の前の石で出来たテーブルに大量の料理が置かれる。

えっと....量が異常なんだけど....



「えっと、ちょっと量多くない?いや、ちょっとじゃないよね。物凄いだよ、かなり多いよ」


「大丈夫よ。全部シュウが食べるから」


「何行ってんのさ~、シュウは見た目まだ人間の子供と変わらないじゃないか、一体この小さな体の何処にこんな量の料理g」


「モグモグ....ム?」



絶句した....大人数でパーティをする時に作るような大量の料理の八割が、既にシュウの胃袋の中へと入っていた。



「....え?」


「ムグ?」


「シュウはね、見かけによらず超の付く大食いであり、酒豪なのよ」



シュウ....大食いキャラだったのか....



そしてまた料理は追加され、殆どシュウ一人の食事となった。









「そういやさ、小鬼はシュウの世話をしてるっぽいけど昔からこうなの?」



シュウが凄いスピードで料理を食べている横で、俺は小鬼に問う。

俺を助けてくれた時に狼を倒せていたから、食料調達とかは多分一人でも行けるとは思うが、料理は出来ない様な感じだった。


それに、能力が発現した当初は銃の使い方なんて知らないはずだ。なら、食料なんて調達出来ない。だから俺は疑問に思った。



「昔というか、私と出会った時からは世話してあげてるのよ。その前は良く知らないわ」


「その前?親とかは?」



俺がそう質問すると、小鬼は少し困った表情になり、小声で話し出す。



「昔ね、シュウの口裂け一族はある妖怪によってあっという間に全滅させられたのよ。それで生き残ったのはシュウだけだったんだって。なんで生き残れたのかは知らないけどね」


「なるほど、なら尚更小鬼と出会う前はどうやって生きてきたのかが分からないな」



どう考えてもあんな凶暴な動物がいる森じゃ生きていけない。仮にシュウが戦える年齢の時なら、口裂け女の一族では男はかなりの戦力、確実に先陣を切る事になる。


小鬼の言った「あっという間に」というのが本当なら先陣切ったシュウは絶対に生きている筈がない。

それにもしシュウが幼かった場合、母親と一緒に逃がされた。もしくは母親がシュウだけを逃がしたという可能性が高い。


だが、それなら絶対に生きていけない。戦えもしない子供を逃がしたところであの狼の様な動物に殺されるのがオチだ。


なら、一体シュウはどうやって小鬼に会うまで生きていたのだろうか....



「でも、私の方が年上だし、面倒見るのは当たり前よ!」


「年上って言っても見た目的に4歳ぐらいじゃないの?」



すると、小鬼はやれやれ、と言いたそうなジェスチャーをした後に人差し指を一本立てて俺に言い聞かせるように口を開いた。



「あのね、私達は妖怪なのよ?貴方達人間と違って見た目と歳は全く関係ないのよ?シュウよりもはるかに年上よ!それに、シュウだってまだ25歳よ。妖怪ではまだまだ子供の歳なのよ」


「えっ!?シュウって25歳なの!?」



俺が驚いている様子を見て、どうだ!と、言わんばかりに小鬼がまぁまぁの大きさの胸を張って威張っていた。


確かに驚いた....シュウ、夜刀埜さんとそう変わらないじゃないか


ん?待てよ、小鬼はシュウよりはるかに年上って事は....



「小鬼って、実は結構おばさんなんじゃ」



そう口にした瞬間だった。小鬼の額の右にも角が生え出した。



「あれ?角が生えt「オラァッ!!」ゴハァッ!?」



そして思いっきり殴られた。やばい、思いっきり溝に入った....

上を見上げると、角が二本生えた小鬼が仁王立ちをしていた。



「私の能力はね、怪力を操るのよ。後、何故か怒ったら角がもう一本生えるのよ。だから今後は言葉にはくれぐれも気を付けてね♪」


「え?いや....何が?」



何がいけなかったのか全く分からない....え?何で殴られたの?

すると、小鬼は小さな溜め息を吐く



「貴方って....見た目によらずデリカシーがないのね」


「え?何で呆れられたの?」



彼女は更に溜め息を吐いた

そんな俺達二人を見ていたシュウが、少し微笑む



「なんか、人里で見た人間の夫婦みたいだね」


「なっ!....///」



シュウの爆弾発言により、小鬼の顔が紅く染まる。これは殴られた反撃をする好奇と言わんばかりに朔は顔に笑みを浮かべる。



「いや、どうやら小鬼はシュウと夫婦になりたいそうだよ?」


「はへっ!?///」


「そうなの?でも僕はまだ子供だよ?」


「愛に歳なんて関係ないのさ」


「あっ....アンタねぇ...!!///」



そしてまた小鬼は朔に拳を振るう



「ちょっ!ちょっと待っt「ふんっ!」ゴフッ!!」



シュウがまた微笑む



「なんか、賑やかで幸せだ♪」



そうシュウが言った瞬間、洞窟の出入り口の方から大きな爆発音が鳴り響く。


何事かと、出入り口の方に顔を向けるとそこには



「やっと見つけたぞ....仲乃春、そして口裂け男」



大きな鬼が3人、立っていた。


なかなか話が進まない....あっ、この章が終わったら一旦キャラクター紹介します!

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