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世界の終り方   作者: ゼノマル
プロローグ
3/7

大監獄、大剛刑務所

主人公のキャラがイマイチ表現出来ない今日この頃、一応主人公の朔の性格は時にマイペースなボケもツッコミもいける感じなんですよね〜


どっちかというとツッコミ役は海です。

それではごゆっくり〜

俺達が住んでいるこの世界、フラードには四英冠(しえいかん)という四代勢力がある。


そのうちの1人が夜刀埜さんだ


夜刀埜さんはフラード全体を仕切っている。


だが、フラードはいろんな世界の破片が集まってできた世界....つまりいろんな環境、いろんな地形、いろんな人が住んでいる。


こんな大きな世界の全体を夜刀埜さん1人で見張れる訳が無い。


そこで、大きな勢力を持つ四人が分けてフラードのバランスを保っているのだ。


そして今から行く大剛刑務所(だいごうけいむしょ)には、主にフラードの治安を守っている四代勢力の一人、トル兄がいる。


トル兄のフルネームは

「エルサピッサ•バラムーチョ•コルピック•レボリューション•疾露陽神瑠(トロピカル)

という非常に長い名前なので何時もはトル兄と皆から呼ばれている。



因みにこのあだ名を付けたのは夜刀埜さんだ。



トル兄は大剛刑務所の署長で、まぁ四代勢力の中では真面目に仕事をする方だ。普段も優しく頼りになる存在だ。




「やっとついたなぁ〜、なんでこんなにデカイ山の上にあんの?」


「山の上っていうか山自体が監獄だからね」




そう言いながら俺は門に設置している雰囲気に合わないインターホンを押す。....それにしても合わないなぁ




『ようこそ、朔君と海君。話は聞いているから中に入ってエレベーターで最上階に来てくれ』


「了解だぜ〜」




トル兄の分かり易い説明のおかげで俺達は無事、迷わずにエレベーターに乗る事が出来た。

本当に頼りになる。夜刀埜さんとは大違いだ。


....頼りになるんだが、良い人なんだが、一つだけ問題点がある。





「おっ!着いたみてぇだな。こんちわー!」



そう、トル兄の見た目が....




「こんにちは、お二人さん」




どう見ても変質者という事だ。
















俺はトル兄の素顔を見た事がない。それは何故か、トル兄の見た目に問題がある。


顔には「T」と大きく書かれた覆面、パッツンパッツンの黒いTシャツにスパッツ。そして「T」の文字が着いているベルト....更にかなりの筋肉質


どう見ても変質者だ。

俺も最初に見た時は速やかに110に問い合わせようとしてしまった。

まぁ、警察のトップがトル兄なんだけど...



「それで?窃盗犯のグループってのはこの人達の事かね?」


「うん、この人達がどうしても盗んだものの在処を吐かないから獄使長の桜架(おうか)さんに頼もうかと思って」


「そうそう〜」



海が飽きてきてるな....暴れ足りないんだろうか?



「そうだ海君、五階の囚人が最近暴れてね〜少し教育が必要だったんだ。暴れたいのならそいつ等を相手にして来て良いよ」


「マジで!?よっしゃ!行ってくる!」



流石はトル兄、気を使ってくれた....やはり頼りになるなぁ



「良し!それじゃあ桜架君を呼ぶ前にまずリーダーを突き止めようか〜」



盗った物を全く吐かなかった連中だ。リーダーが誰かってさえも簡単には吐かないと思うけど、どうやって吐かせるのかな......



「ん〜、誰がリーダーかな?」




かなりド直球だった。



「へっ!誰がそんなこというかよ!」



まぁ、予想内の反応だね。



「そう簡単にコイツです!って言うわけねぇだろ!」


「そうかそうか〜」 スッ



そう言うとトル兄は窓の方に手を向け、デコピンの構えをする。


すると、




ドゴォォォンッッッ!!!




窓が割れて遠くの山の山頂が消し飛んだ。....マジで



「私はね、「あらゆる物を力でねじ伏せる」という能力持ちでね〜どんな小細工もパワーがあれば私には効かないんだよ。だから......ネ?」


「「「「「「「コイツですぜ!!!!」」」」」」」


「ヴォォイイッッ!!?」



アッサリと吐いた。





「チョッッットォォォォォッッッ!!!!????」


すると、遠くから甲高い叫び声と足音が近づいてくる

その足跡はこの部屋の前で止まり、思いっきり扉を開く


「何やってるんですか!!?署長っ!!」


「あっ桜架〜、丁度良かったこの人達を『ゴンッッ!!』痛いっ!?」


「痛いっ!?じゃないですよ!また窓ガラス壊して!更には山の1つ消し飛ばしちゃって!!貴方は何時も何時も大袈裟過ぎるんですよ!!」



いきなり入ってきた彼女はトル兄の頭をぶっ叩いて説教を始める。

この人がこの監獄の獄使長、踊恋(ようれん) 桜架(おうか) さんだ。

トル兄が出した被害で何時も苦労されている。

いわゆる苦労人



「大体!署長は仕事自体はまだやってる方なんですよ!なのに何時も何時もえげつない被害を出して!!幾ら四代勢力のうちの1つだからって無限にお金がある訳じゃないですからね!!」



桜架さんの説教はまだ続く。と、そこでトル兄が何かを閃いたようだ。



「まっ、待って!!今この窃盗グループの盗んだ在処を吐かせようと思って君に頼もうとしてたところなんだよ!」


「......本当ですか?」


「あぁ!思う存分拷問していいから!」


「拷問!...仕方有りませんね〜良し!そこの人達!私について来なさい!!」



そう言うと8人全員を両手で引きずっていきなり現れた扉を開いて入っていく桜架さん。

窃盗犯達は「リーダーだけじゃないの!?」とか、「なんで俺達も!?」と言ってるが、彼女の「鬱憤晴らしです!」の一言でかき消された。



言い忘れてたが、桜架さんはかなりの拷問好きだ。

彼女の能力、「一定の空間を作る」能力で拷問部屋を作り、いつでも拷問出来るようにしている程だ。


この前、桜架さんの拷問した後の空間を覗いたが.....

ダメだ、思い出しただけで吐き気が...


とにかく凄かったよ



「あ、危なかったよ...桜架君には何時になっても適わないなぁ」


「トル兄の自業自得だけどね」


「まぁ、そうだなぁ〜ハハハぁ」



そんな他愛もない話をしているとまたいきなり扉が現れ、そこから桜架さんが出てくる



「ふぅ〜やりきった〜、あっ朔君こんにちは!」


「こんにちは、桜架さん。今日の拷問ではどんな臓器を見れたの?」


「今日はあまり見れなかったんですよね〜。早めに終わらせたから、見れたのは苦痛の顔だけでした」


「そうか〜、今度はゆっくりと拷問出来たらいいね」


「そうですね〜」


「君達の会話が怖すぎるんだけど....」



「まぁ、それは兎も角コイツら簡単に吐きましたよ。ほらっ!署長と朔君にも言いなさい」


「「「「「「「あいあいさ!!姉さんっ!!生活街の二つ目の路地裏にある民家の地下ですぜっ!!」」」」」」」



「俺、桜架さんの拷問方法が気になるよどうやったらこんな忠実なドッグになるんですか」


「あら簡単ですよ〜!なんなら今度教えてあげましょうか?」


「実践ではなく筆記でのなら少し受けてみたいなぁ〜」


「じゃあ今度、署長を使って見本を見せてあげましょう」


「ちょっと!?物騒な約束しないで!?」



本当に気になる。



「取り敢えずこれで用事は済んだし、俺達は帰るね。二人とも」


「おう、また遊びにおいでね」


「私も歓迎しますよ、署長は被害の弁償、手伝ってもらいますからね」


「ゲッ!!」


「ゲッ!!じゃないですよ」


「じゃあ、海を迎えに行かなきゃね。五階だったっけ?」


「いや、海君には私が玄関に向かうように言っとくから君も玄関に向かうといい」


「そう?ありがとう」



そう返事し、俺は玄関に向かった。


















暫くして、海はやって来た。



「遅いよ、危うく夜刀埜さんに海は囚人になった....って報告する事にして帰る所だったよ」


「酷いっ!?しかも何その言い方!俺がなんかしちゃったみたいな感じだからやめてっ!?」



本当に元気な奴だなぁ〜



「いやさぁ〜なかなか強ぇやつがいてさ、楽しんでたんだよ!」


「そうなんだ、じゃあ帰ろうか」


「話聞けよ!?まぁ、良いけどさぁ」


「今日はいろんな事があって疲れたんだよ。早く帰りたいんだ」


「わかったよ、それじゃあな」




その後、俺達は自分の家へ帰っていった。またなんか面倒事が起きるんじゃないかと思ったんだけど、意外とすんなり帰れて良かったよ...


夜刀埜さんの依頼がある日は何時もこんな感じだ。明日は窃盗犯グループが捕まったことをフロックさんに知らせなければいけないんだよなぁ


もう考えるのはやめてとにかく休もうっと、


俺は帰ってすぐに横になってそのまま意識を手放した

はい、取り敢えずフラードの世界観をざっくりと説明しました。


いろんな世界の破片が集まって出来た世界なので環境やらなんやらがいろいろあって、それを夜刀埜一人では纏めれないから四代勢力の四英冠(しえいかん)が分担して纏めてるってコトです。


今のところ、全体的に纏めてるのが夜刀埜で、

治安を纏めてるのがトル兄こと、疾露陽神瑠(トロピカル)です。


後の二人は後ほど登場

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