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2.あなたと過ごした夏

暑い日が減り

どことなく秋の気配を

感じられるようになった

9月の夜のこと


あなたに

別れを告げられたのは

猛暑日でのことで

まだ一緒に過ごせると思っていたのは

わたしだけのことだった


花火大会の露店で

初めてかじったりんご飴の甘さも


一面に広がる向日葵畑を

見に行ったことも 遠い日の記憶のように

かすれて上手く思い出せない


あなたは もういない

あなたと過ごす夏は もうやってこない

そう考えるだけで

涙がたくさん溢れだしてきた


あなたが涙を流すことは

心の整理することだって教えてくれたことは

こんなにも 鮮明に思い出すのに


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