想定外の結果
ミラー「バレイ、魔物討伐に行くの!?」
後日。近くの森にドラゴンが暴れているので、国の兵の半数以上の人員を出動。バレイも行く事となった。
バレイ「はい、私はドラゴン退治に行くので、私の部下三人が姫の護衛にあたります」
ミラー「そう…」
バレイ「私の部下三人は、全員女ですが、そこらの男兵士よりとても強いので安心して下さい」
ミラーは不安気な顔を見せる。
バレイ「そんな心配そうな顔しないで下さい」
ミラー「でも…」
バレイ「いつもみたいに帰ったら、戦いのお話するので」
うん…。
ミラーは自分の部屋の窓から、出撃の準備をし、城の門の前にいる兵士達を見送っていた。
バレイは剣の師であり上司の騎士長に話しかける。
騎士長は50台後半の男であり衰えを知らない筋骨隆々の肉体をしていた。
騎士長は貧民街で死にかけている幼いバレイを広い、稽古をつけた。騎士長はバレイが貧民街で盗賊を刃物で全滅させていた現場を目撃した。その才能をかい兵士に育て上げたのだ。
出撃を見送るミラーは。
幼きバレイが鍛錬を積んでる所を窓から眺めて、羨ましがっていた記憶がよぎる。
バレイ「騎士長、ドラゴン一体討伐するのになぜこれだけの人員を?」
騎士長「私にはドラゴンが住処としている場所に何かまとわりつくような気配を感じるのだ」
バレイ「その異変調査も兼ねてるんですね」
魔物討伐隊は邪悪なドラゴンの森に出撃する。
その翌日。
二万五千人以上いた兵は帰ってこず、瀕死の重症を負ったバレイとそのバレイを背負っている体中ボロボロの騎士長のみが城に戻ってきた。
二人はすぐに魔法医師による手当てを医務室で受けた。
すぐにバレイに合わせて!
ミラーは医務室の扉の前で看護師にとうせんぼを食らっていた。
看護師「だめです、ミラー様」
ミラー「なんで!?」
看護師「バレイ様は、呪いにかけられています、それも新種の」
ミラー「え...」
看護師「魔法医師の皆様も、どうすれば呪いが解けるのか分からないそうです、危険なので中には入れられません、姫に危険が及ぶことをバレイさんも望んでいないと思います」
ミラーは涙が溢れそうになるのをこらえ、固唾を飲み小さくうなずいた。
敵襲—-----!敵襲ーーーーーーー!
とその直後、高台の見張りが叫び、鐘を激しく壊す勢いで鳴らした。