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7話:ハリッシュと妙子の結婚

 トヨタ自動車に帰りハリッシュに佐藤妙子が今年中に結婚しないか

と聞くと、僕はうれしいが君は大丈夫と心配してくれた。何て優しい

ことを言うのと言った。僕も、うれしい本当にうれしいよとハリッシュ

も喜んだ。日本では6月の花嫁は幸せになると言うので6月に会社に

休暇をもらい千葉で結婚式しようよと妙子が言うと、分かった。


 でも僕、結婚式場など情報がないから妙子に全部頼むけれど、それで

良いかと言うので妙子が任せておいて下さいと語った。そして1986年

3月30日、朝、ハリッシュで新幹線で沼津へ行き、冨士スピードウェイ

の自動車耐久レースのピットクルーの手伝いをして、勉強してくるように

言われて出張に出た。


 自動車レースを間近で見るのは初めてで緊張したがオイルの臭い、

けたたましいエンジン音を聞いて奮い立った。そして48時間、寝ずに、

ピットクルーの仕事を見て、指示されると手伝いもした。そして、その

レースでトヨタの車が1位と3位に入り優勝記念パーティーを近くホテル

で行い、乾杯して祝いのシャンパンを飲むと、一気に眠気が起きて会場

の椅子で居眠りをした。


 その写真を先輩に撮られて、その後もからかわれた。しかし良い思い出

となりパーティー終了後、爆睡して冨士スピードウェイを後にし、トヨタ

の工場に帰ってきた。その後、ハリシュはレーシングチームのエンジニア

の補佐をしながらエンジニアの腕を磨いて行った。一方、妙子はトヨタの

将来をかけた新しい車の開発のチームの一員としてのプロジェクトチーム

に入り多くの計算をして資料を提出したが開発の中身については教えられる

事はなかった。


 そして別々に仕事をしていたが休みの日にはデートを重ねてついに

1987年1月、ハリッシュが佐藤妙子にプロポーズして、それを妙子が

受諾した。妙子は一つだけ条件を出した。それは日本に国籍を移し日本名を

名乗ることだった。ハリッシュは受諾したが、最初両親は反対したが、

父親が、今迄と同じ家族関係を保つという条件付きで納得してもらった。


 そしてハリッシュは勤勉に勉強し仕事をすると言う意味で名前を勤一に

改め佐藤勤一となった。その後、結婚式が1987年6月12日と決め、

場所は千葉駅近くの結婚式場で招待客は52人で盛大に結婚式が行われたが

、仕事の関係で新婚旅行は改めて、夏休みに北海道へ行く事にした。やがて

8月10日夏休み4泊5日で羽田から函館に飛んだ。


 その日の11時に函館空港に着き、函館駅へ行き、昼食を取って函館港

や倉庫街を散歩し、午後14時に函館駅近くのホテルにチェックインした。

 その晩は駅周辺の店でイカ・ソーメンを食べてビールを飲んで楽しんだ。

 翌8月11日は竜飛岬、五稜郭、函館山に登り、1日過ごして、連泊し、

翌8月12日、朝早い電車で長万部へ行き、そこからは函館本線で内陸部に

入った。その後、ゆっくりと電車にゆられ、午後には、ニセコ・アンヌプリ

を左にみて車窓から眺め多くの写真を撮った。


 倶知安を過ぎて余市でニッカウイスキーの工場を車窓から眺め、夕方、

小樽駅に到着した。駅近くのホテルにチェックインして、夜は、安くて

美味しい寿司屋をホテルのフロントで聞き旨い寿司を堪能し、床についた。

 翌8月13日は小樽運河やヨットハーバー、硝子工芸の店を見て歩き、

朝食後、電車で札幌へ向かい、札幌駅近くのホテルにチェックインした。


 翌8月14日は札幌の藻岩山ロープウェイで上がりスープカレーの旨い店

で昼食を取り、北海道神宮、円山公園を散策して、午後2時頃ホテルに戻り

、仮眠し、今晩、すすき野でお祭りがあると聞いて出かけ、夜22時過ぎ

に床についた。翌8月15日、札幌から千歳へ行き、千歳空港から昼前の

飛行機で羽田に到着して、新幹線で豊田市の新居のアパートへ帰り、

新婚旅行を終えた。その年も忙しく過ごし、あっという間に年末休みに

入り、1988年を迎えた。

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