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28話(最終章):新勝寺の入り口で魚フライの店を営業2

 こうして1週間が経ち1日の平均売上が約20万円となった。これに対し

父の評価は上出来だと言ってくれた。来週、もっと増えるようだったら、

フライヤー1つとスタッフ1人の追加が必要になるかも知れないと告げると

、そりゃうれしい悲鳴だと笑いながら言った。そのまま10月が終わり、

11月になっても平均20万円を維持し、12月に入り参拝客が増えて、

口コミ、SNSで話題になり、外人客中心に増えていった。


 そこで、もう一台のフライヤーとスタッフが増員された。この頃には

タラが入ってきて、タラ1切れとポテトフライのフィッシュアンドチップス

をメニューに掲げ、ボリューブアップした分、値段を500円に上げた。

すると、思った通りエビフライにも、まして、フィッシュアンドチップス

を求める人が増えて、4人のフライヤがてんてこ舞いし、昼食を仕事し

ながらすると言う忙ししさで12月25日までの平均売上が30万円を

超えて推移した。


 年末年始は、夜通し営業して2日で80万円を超えて、冷凍車で2回、

冷凍タラを運んだほど繁盛した。そうして2014年が終わり2015年

を迎えた。1月15日を過ぎると。お客さんが減り、売上がガクッと落ち

25万円となった、2月には20万円弱まで落ちた。しかし、3月になると

フィッシュアンドチップスの魚がメカジキになり再び増えだして25万円

、30万円となり、4月、5月になるとフィッシュアンドチップスのアジ

かイワシになった。


 6月から7月の入梅の時期は20万円割る日が出て来た。7月下旬から

11月まで、フィッシュアンドチップスの真アジになった。12月入り

フィッシュアンドチップスのメバチマグロになった。そして1年間の平均

で38万円となった。そこで、今年、春に農協の直売場の売り場跡地の半分

を使って営業していたが、実は、その場所に2倍の敷地があり、おんぼろ

の倉庫と資材置き場などがあり、その場所を整地して、屋内の食堂として

使えないかと考え始めた。


 予算を工務店と相談して建坪60坪の広い食堂を作るとして3500万円

、椅子テーブルなど含めると4000万円とのみつもりが出た。その話を

聞いた勤一が、やめた方が賢明でしょうと父に言った。その理由1,いくら

簡素な食堂と言って人員が最低10人必要でその人件費も考えると、そんな

多額の費用をかけずに、いままで通りに、1日40万円も4人、繁忙期5人で

、やっていた方が着実に利益を得られると進言すると、


 そうかも知れないなと納得して、今のままで営業を続けることにした。

 やがて、2016年を迎え、正月の3日を終えて、少し暇になったとき、

佐藤夫妻と両親の4人が成田山新勝寺に初詣でに行き参拝すると、寺の大屋根

のから神々しい強い光が、その4人の上を突き抜けていき、当たりが明るく

なった。それを見て、

「亡き祖父、佐野統一の頑張れと言う声が父、賢一に聞こえた気がする」と言い、

「みんなも声をそろえて、今後も、よろしくご指導下さい」とお参りした。

(終了)

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