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20話:ライオンズクラブ・コンペ1

 その後も千葉市のライオンズクラブに出かけ、レクサスの購入して

いただいた、お客様との良好な関係を築き、そして、もしレクサスを購入して

くれた、お客さんが新規顧客を紹介してくれ、レクサスを購入した場合定価の

1%の紹介料を渡すと話した。その後、2012年にレクサス2.5リッター

ハイブリッドを買っていただいた塩原末吉さんからゴルフコンペに誘われた。


 もちろん喜んで参加しますと言い、商品もいくつか持参することを約束し

、レクサスの小タオルと3万円のキーホルダーを商品として寄贈した。

 コンペの日程は3月16日、房総半島中部のABゴルフクラブで、朝9時

スタートだった。その日、佐藤謹一はレクサス2.5リッターハイブリッドに

乗って、ゴルフ場に着くと、数人の男性が、それを見ていた。


 レクサスに近づき2.5リッターハイブリッドで、どの位の燃費ですかと

興味深げに聞くので、普通14キロ、高速で16キロというと、そんなに走る

のと驚いていた。レストランで見ていた数人にも同じ質問を受け同じ様に

答えると質問した人の反応もほぼ同じで驚いていた。そしてゴルフコンペが

始まり、柴原末吉さんが、コンペのルールについてマイクで説明した。


 彼が、コルフ終了が16時で、表彰式の終了予定が17時と計画しています

と発表し、怪我に気をつけてゴルフをお楽しみ下さいと言って、挨拶を終え、

コンペ参加者が続々と会場へ移動しゴルフコンペが始まった。佐藤謹一は朝、

車の燃費の質問した人2人と同じグループでスタートしていった。そして、

コンペで時間が空いたとき、2人別々にレクサスの営業マンですと言い、

名刺だけ渡した。


 1人は豪快なドライバーを飛ばす、がっちりとした体育会系の身体の大きな

男性。もう1人は一見細身でダンディで身体にバネがありゴルフも上手な

男で、もう1人がゴルフ歴の長そうな中年女性だった。その細身の男がトップ

争いに食い込んで現在3位につけていた。彼は、キャディさんに打つ方向、

残り距離、つま先上がり、下がりなど細かく聞いていた。


 やがて昼休みになり、その細身の男子はトップと3打差3位で前半を終了。

 その男に、佐藤は昼食を早めに切り上げ、一緒にパターの練習に行かないか

と誘われついていった。そして彼は、黙々とパターの練習をして、帰る前に

佐藤勤一に、君は運動尾神経も良いし、センスがあるから、基本をマスター

すれば、直ぐ40台を出せると太鼓判を押してくれた。


 欠点は打つ前の集中だと言い、打つ前に気をつけなさいと言ってくれたので

、お礼を言った。後半に入り、佐藤勤一は、彼に言われたように打つ前に、

一呼吸置いて、打つ方向、残り距離をキャディーさんに確認して、リズム良く

打つ事を心がけると、出だしの420ヤード、パー4の10番ホールで第一打

が良い当たりで、280ヤード飛ばし、残り140ヤードとなった、


 それを見ていた、その細身の男が小さな声でチャンスだと言い、グリーン

の真ん中に落とす軽い気持ちで、きちっとクラブフェイスにあてるだけに

集中しろと言った。それを聞いて落ち着いてパチンとあてると、思った

とおりにグリーンに乗り、ピンそば2メーター位に乗った。

 次に細身の男が2打を打つとグリーン手前2メーターに落ちて惜しくも

グリーンに乗らなかった。


 そして彼が3打目をパターで打つとピン手前50センチとパーオン確実の所に

ホールを転がした。その次の次に佐藤謹一が打つ番になりキャディーさんが

あまり細かいこと考えず、カップの向こう側のフチに軽くあてる感じで打つと

良いと言われ、気楽にいつも通りの気持ちで打って、カップの向こう側の

フチに軽くあたり、バーディーをとった。


 すると、彼が、やればできるじゃんと細身の男が、笑いながら言った。

 もちろん彼もパーだった。その後、彼は佐藤を気にかけ、小さな声で的確な

アドバイスをしてくれた。そして彼も気が引き締まったように着実にパーを拾い

、続くロングホールで打つ前の彼の独り言を耳をそばだてて佐藤が聞くと何と

「チャー、シュー、メン」と真面目な顔で言っているのが聞こえ、吹き出し

そうになったが、こらえて笑いを押し殺した。

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