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2話:インド人ハリッシュとの出会い

 佐藤妙子は高校に入っても剣道部に所属して活躍していたが、高校1年の

夏にインド人のハリッシュという男の子が入部してきた。しかし、全くの素人で

、困り果てたクラブの顧問の先生が佐藤妙子に基本を教えてやれて依頼して

、最初の30分間をハリッシュに素振りの仕方、挨拶の仕方など、基本的な

ことを教え、後は、私の事を見ていなさいと告げて、個人練習に入った。


 そのうち、ハリッシュの誕生日に彼の住む千葉のマンションに招待され

出かけて行くと部屋の前へ行くとカレーの臭いがしてエキゾチックな感じだった。

 ノックすると、ハリッシュの御両親と3人の子供が、次女のカイラ、次男の

カマル、父がマニッシュ、母がサアチと紹介された。そして会話はいつしか

英語になり、まずは、夕食を食べて、長男のハリッシュのバースデーを祝って

言われた。


 彼の母のサアチが英語上手いねと言い、なんで女だてらに剣道をするの質問

してきたので、それは剣道する事によって、集中力がついて、充実した生活、

人生を送れるからですというと驚いていた。佐藤妙子が彼の父のマニッシュに

、どんな仕事をしてるのですかと聞くとコンピューターソフトウェアの指導の

ために日本の大手ソフトウェア企業にスカウトされたと教えてくれた。


 その後、マニッシュがインドの階級制度・カーストの説明をした。

 カースト制度は、バラモン教に基づき、バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ

、シュードラと、大きく4つに分けられる身分制度。バラモン

「ブラフミン、ブラーフマナ」インドカースト制の最高位。


 バラモンはブラーフマナの漢訳である婆羅門からきた言葉です。バラモンは

世襲の神官であり呪術的な力を持つとされヴェーダ聖典を暗唱して伝承する

ことが仕事です。カースト制社会の最上級にいた彼らは、その権威と特権を

維持するために、自分達に都合の良い様々な規制を創出しました。


 そのため神聖な職に就けたり、儀式を行える権限を持っているなどの特権階級

を持ち、カースト制社会の中では絶大な力を誇示した。職業としては神官の職に

就いたり、政治に関わる仕事に就いたりもしました。大臣や裁判官になる人も

多かったようです。インドにいるバラモン人口はたった全体の5%だそうです。


 クシャトリヤ、バラモンの次に位が高い人達です。王族や貴族、武人が

多かったようです。クシャトリヤは「権力を持つもの」という意味です。

クシャトリヤも、バラモンと同じくカーストの中では少数であり、

バラモン階級と並んで支配者階級を構成していました。ちなみに仏教の開祖

であり釈迦族の王子だった釈迦は、クシャトリヤ階級でした。


 また、仏教保護のマウリヤ朝のアショーカ王やクシャーナ朝のカニシカ王

、朝鮮半島の新羅王も同じようにクシャトリヤだったと言われています。

 クシャトリヤの人の苗字には、メイワ, メニン,ナンバル、ナイアル、シン

などがあります。バイシャ「ヴァイシャ」第3の庶民階級であり、平民や商人

がそれに当たります。


 農業、牧畜、商業を生業とします。バラモン、クシャトリヤの上位ヴァルナ

に対して、貢ぐ事が義務とされており後には主として商人の呼称になった。

 バイシャの人の苗字にはアナンダという名前が多い。スードラ「シュードラ」

カーストの第4官等上目であり隷属民を指します。これについては、差別する事

になるので詳しくは言えませんが、虐げられ続けた人々ですと言った。


 インドには大きく3つの宗教があり、ヒンドゥー教、シーク教、ジャイナ教で

私たちはヒンドゥー教徒ですとおしえてくれた。その後、インドの本格カレー

もいただき、またチャイも飲ませてもらったが以前から飲んでる紅茶とは違い

、こくがあっておいしかったが砂糖は少しだけにした。遅くなるのでと言い

、20時過ぎにはハリッシュの家を後にした。

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