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ラノベソムリエの見解

文章下手くそですがよろしくお願いします

目覚まし時計の電子音が鳴り始める。ベットから体を起こし、目覚まし時計を止め、体をぐっと伸ばして、洗面台に向かう。


顔を洗った後、キッチンで朝食を作っていると、光紗がリビングに来た。


「おはよう」


「おはようございます慶治さん」


しっかりした声で光紗は返事をする。


「はい、朝ごはん」


そう言って光紗の座ったテーブルに朝食を置く。


「ありがとうございます。あと昨日はすみませんでした。作り置きをしていただいて」


「別にいいよ。食べれないときは言ってもらえれば、夜食なんかも作っておくから」


「いえ、そういう訳には・・・・・・」


「気にしなくていいよ。大丈夫」


「すみません」


そう言って朝食を食べる。特に話すこともなく静かな朝食を迎えた。


「じゃあ俺は、もう学校行くね」


身支度して、光紗に言う。


「はい、行ってらっしゃい」


光紗は軽く手を振った。学校に向かう。



いつもと同じように学校の授業を受け、昼休みに入った。


昼休みに入ると、俺は友人の静雄と一緒に昼食を取っている。そう言えば、静雄はアニメなどの分野が好きだったことを思い出した。もしかしたらライトノベルに関しても何か知っているのかもしれない。


「なあ、静雄」


「なんだ?」


「お前、ライトノベルとか好きか?」


「いきなりどうしたんだ?そりゃあ好きだけどよ」


「ちょっとした興味だ。ライトノベルについて知りたいんだ」


「へぇーお前がライトノベルに興味持つなんてな。今衝撃を受けて鳥肌たったよ。ほれ、チキン肌」


そう言って肌見せてくる。本当に鳥肌が立っていた。


「そんなにか」


「そんなにだ。で、ライトノベルに関して知りたい事ってなんだ?」


「そうだなライトノベルの面白いと感じる所とかかな。つまる所、魅力を教えて欲しい」


「魅力か・・・・・・ライトノベルはかなり分野が広いからな。俺が今読んでる作品を紹介するって形でもいいか?」


「いいよ」


「良いだろう。お前をラノベの道に引きずり込んでやる」


静雄の作品紹介は実に分かりやすい。静雄はいわゆるオタクという奴でたまにアニメやゲームなどを紹介してくれる。


静雄は前に俺がミステリー好きを知り、ミステリーのアニメを教えてくれた。


アニメ独特の雰囲気と演出。表情から読み取れる感情。絵によるトリックの分かりやすさ。かなり素晴らしい作品だった。


静雄は鞄の中を探り一冊の本を出した。本はカバーに包まれタイトルは見えない。


「まず特徴なのは挿絵によって世界観なんかを分かりやすくしてるってことかな」


静雄はカバーを外す。本のタイトルは『神龍使いの英雄』と書かれていた。


静雄は本を開く。最初のページにはイラストが乗っていた。そのイラストは、恐らく主人公であろう人物が竜に乗り戦闘している場面。ヒロインであろう人物に忠誠を誓う場面が乗っていた。


「読みやすいのか」


「ああ、あとはそうだな・・・・・・ライトノベルの特徴なんだが努力をしないことだな」


「努力をしない?」


「ああ、この作品なら主人公を最初から強い立ち位置にしてある。そのおかげで最初から強い敵との戦いが見られるというわけだ。強い敵との戦いってワクワクするだろ?この作品はほとんどのキャラが強いから面白いんだよ」


「最初から強い立ち位置にして話を面白くするのか」


「ああ、この作品のメインはドラゴンに乗った主人公の戦いだからな。物語の軸が友情、努力、勝利であるのならこの作品は努力の部分を消す変わりに話のテンポが良くなってる」


「なるほど。少し分かって来た」


「これくらいが俺がライトノベルについて面白いと感じたことかな。ライトノベルに触れたいなら、お前も文芸部に入って見るか?」


「文芸部?俺小説なんて書けないよ。しかも感想文とか書くのめんどくさそうだし」


「そんなに悪い話じゃ無い。基本的に活動日は無い。それにだ、文芸部にはラノベもある。この本だって文芸部の物だ。それにこれといって活動もしないから平気だ」


「確かに悪い話じゃないな。入って見るか」


「んじゃ、この紙に名前を書いてくれ」


静雄は一枚の紙とペンを渡す。文芸部の入部届だ。


「用意周到だな」


「え、いやー偶然入ってたんだよ」


静雄は、顔を逸らし、かすれかすれの口笛を吹く。最初から俺を入れさせるつもりだったな。


まあいいか。小説をただで読めるなら安いものだろう。


俺は文芸部の入部届に名前を記入した。



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