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悪の組織とその美学  作者: 桜椛 牡丹
第三章 『悪の組織ととある抗争』
93/385

小話 『とある少女の日常』

本日2本目。

タイトル通り小話として書いたオマケ程度に考えてください。

読み飛ばしてもらっても大丈夫です。


また、内容が内容なので、15歳未満の方は読まないことをオススメします。

 私は椎名。椎名 美穂(しいな みほ)

……うん、まだ名前は覚えてる。

 霧崎のおじさんに、作戦の為だと辺なジュースをもらったその日から、なんだかアタマの仲にモヤがかかっている気がする。

 気を抜けば、どこまでも思考能力がなくなっていきそうな、そんな恐いモヤ。


 あの作戦から、霧崎のおじさんとはほとんど会えなくなった。

 周りの大人はみんな、おじさんが忙しいだけだからって言ってたけど、本当にそうなのかな。

 でも、もし違ったとしても、私は抵抗できない。

 歯向かえばどんな目に遭わせられるかは、痛いほど身体に染み付いている。


 笑うなと言われ、殴られた。

 泣くなと言われ、蹴られた。

 喋るなと言われ、ヤケドが増えた。

 喚くなと、歌うなと、動くなと、抵抗するなと……。


 もう、私は言いなりになる玩具でしかないのかもしれない。

 霧崎のおじさんだけが、私を人らしく扱ってくれたのに。あの人が居なくなったら、私は……。

 「おい、椎名。クスリの時間だ」

 「………」

 「ケッ。喋れもしない木偶の坊が。ちんたらしてねぇで飲むんだよ!」

 「……!」


 鍵の掛けられない私の部屋には、時折こうやって乱暴な大人が出入りするようになった。

 薬と称して謎の錠剤を飲まされて、捌け口にされる。

 こんなのが日常になったら、誰でも気が狂うだろう。


 私は既に狂ってるんだとおもう。


 「またテメェは飲むフリして吐き出す気でいたな!? ふざけんじゃねぇ!!」

 こんなちっちゃな抵抗も、ダメ。

 散々に乱暴されて、結局飲まされる。



 あたまが、ふわふわする。



 かんがえ なくちゃ いけな  のに。



 思考はなくなり、体は別のいきものへ。


 なにもなくなる。快楽へ、快楽へ、快楽へ。




 じごく    か







 たすけて。

初めてこの作品中にR15っぽい描写をした気が……

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― 新着の感想 ―
[一言] …確かにグロテスクな描写なんて覚えてる限りないし …せやな(結論)
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