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悪の組織とその美学  作者: 桜椛 牡丹
第一章 『悪の組織とご当地ヒーロー』
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漆黒の戦士の初陣 その2

「くっ…!この!」

「ははっ、この間合いで槍を振ったところで怖くはないのだがな!」

ツカサの変身した漆黒の戦士が、サラマンダーへと猛攻をかける。それは一打一打に力を込めるものではなく、相手の身体に触れる事が目的で振るわれるものだ。サラマンダーもそれが分かっているのかいないのか、天性の感と優れた身体能力で半ば力任せに避けて回る。

一方のウンディーネも下手に動くことができない。今までは雑魚同然と軽くあしらうことの出来た怪人や黒タイツ達が、いつも以上に食い下がっているのだ。


しかし、余裕がないのはツカサ達の方だ。小狡い手段でサラマンダーの懐へと飛び込めたまではいいのだが、攻撃がひとつもかすりやしない。それでも何とか食らいつく事で抑え込めてはいるが、少しでも隙を見せれば瞬時に攻守が逆転するだろう。それは怪人&黒タイツ達も同じ。

戦況はどちらかといえばダークエルダー側の不利。この千載一遇のチャンスをモノにしなければ、ほぼ勝てる見込みはゼロに近いだろう。


しかしそんな状況も、予想外の一手で簡単に変わってしまう。

「エルゥ!」

突如現れた謎のマスコット的怪生物。それは広場の中心に降り立ったと思いきや、一瞬の閃光を発した。

「なにィ!?」

咄嗟の事で反応の遅れたツカサ達は、数瞬から数秒、視界を潰される。視界の回復した後で辺りを見回しても、怪生物とブレイヴ達の姿はどこにもなかった。

「……逃げられた、のか……」

こうしてツカサ達は、千載一遇のチャンスを逃したのだった。


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