光の行方
きっめぇ!生で見ちまったぜ・・とステインは不快そうでどこか嬉しそうな顔で家の中に戻っていった。
その後に続くようにマリアも眉をしかめ、家に戻る。
俺は恐る恐る遺体に近づく、
ま、まだ、死んだと確定しているわけじゃないしな・・・
そっと噴水で顔が水の中に沈んでいる人を起き上げ、刑事ドラマ風に首に手を当て脈を測る。
脈が・・・ない
頭を鈍器で殴られた後のような傷がある、さらによく見ると釘が刺さっている。
クライ民族の人なのか?どこかで見たことあるようなないような・・・
どちらにせよ犯人を見つけ出さないと次の犠牲者が出てしまう可能性がある。
あたふたしている内に遺体が急に軽くなった。遺体が光に包まれていく
うわあああ!!
と手を離した瞬間遺体が光に代わって消えてしまった。カランッと音を立てて傷跡に刺さっていたネジが落ちる。
俺は現状が呑み込めず家に駆け込みすぐさまステインに今起きたことを話す
「いったい何が起こっているんだ!人間なのにありえない!」と俺がステインに言うとステインは冷静に
「やべ、お前の首輪外したままだったな」ガシャンッ!と首輪をつけ
「よっしゃ!上行くぞー!!!」と張り切りだした
「は?」俺はぽかんとしたまま呆れかえっていた
この人は他人に対して興味がないのか?もう嫌だ
そして三人は再び上へと登っていく。