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序章

挿絵(By みてみん)


――ねえ、知ってる?〈呪いのツム子さん〉にキライな相手を呪い殺してもらう方法。


――ううん。


――あのね、緑色の糸を通したお裁縫針(さいほうばり)を草木も眠る丑三つ時、深夜午前2時にだれにも見られないよう、校庭の百葉箱の下の地面へ深くつき刺しながら呪うんだって。


――どうして百葉箱の下の地面なの?


――そこが学校の鬼門、丑寅(うしとら)の方角である北東に位置してるから。


――不吉な方位なんだ?


――うん。ただ、お裁縫針(さいほうばり)を地面につき刺す前、自分の人さし指をその針で刺して、ほんの少しだけ自分の血を針に吸わせなきゃならないんだって。そしてこう呪うの。『ツム子さん、ツム子さん。わが血を代価に○○さんを呪い殺してください』って。


――ふうん。……そうやってあなたは〈ツム子さん〉に頼んで、私を呪い殺そうとしたんだ?


――え、ちょっとなに云って……!?


――ほんのちょっぴり血を吸わせただけの、こんなお裁縫針(さいほうばり)を供物にしたくらいで、本当にだれかを呪い殺してもらえると思った?


――あんた、だれなの? ……どうしてあんたがその針をもってんのよ!?


――ねえ、知ってる?〈呪いのツム子さん〉は呪い殺そうとした相手の姿になって〈依頼主〉の前にあらわれると、供物のお裁縫針(さいほうばり)でそいつの目をえぐりだしてこう告げるんだって。


――いやぁ、やめてえっ!


――『これっぽちの血では足りない。……代価はおまえの命だ!』

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