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あの頃にもう一度戻っても同じことするなという失敗談(恋愛編)


僕には過去6年間で好きな人ができたという経験が、無い。


ちょっとやそっとのことで惚れ易いので、自分で軽率に恋をしてしまわないように自戒していたら、いつの間にか異性が苦手になってしまっていました。

小学4年生の頃に好きな子に告白してこっぴどくふられて以降、ずっとそんな感じで...どんな感じかって言うと異性と話す時に声のイントネーションが平坦になるとか、目を合わさないとか(猛獣か)。

あと異性って怖い。

なんかいろいろあって無理になってた。


そんな僕のことを、好きになってくれた人がいました。


...語弊ではありません...。その人は、僕が好きなのだと。

直接ではありませんが、間接的にそれを知り、話にヒレがついているだけだと思っていたのだけど。

次第に雰囲気や話し方で『それ』を察するようになり、ついに「今日一緒に帰れますか」と聞かれたり「好きな人はいるのですか」と聞かれ、僕はいよいよ、だめだ、と思ってしまったのです。


その人は小学校からの幼馴染みで(記憶に無いだけで幼稚園も一緒だったかも知れない)、仲が良くて趣味が合い、同じ高校に進学した友達の中では、1番親しくしていました。

同じ部活に入ったくらいで。


僕はその人の気持ちを知った時、恐怖と嬉しさがまるで別々の心からにこみ上げて、嬉しいという感情すら恐怖に潰されました。


すっかり異性が苦手になった僕に好きという気持ちを受け止めることは不可能だと思いました。

その人のことはある意味異性として意識していなかったから親しく出来ていたようなものだったので、そのことがあって以来は目も合わすことが出来ていません。


廊下で会ったら、お互い会釈をして通り過ぎる。

その度に僕は、その人と普通に友達として話していた時のことを急に恥ずかしく思うのです。


あの人と同じ部活に入るんじゃなかった。

一緒に帰るんじゃなかった。


後悔は多いですが、もし過去に戻れたとしても僕は同じ道を歩んでしまうんじゃないかなぁと、そんな予感がするのです。何より、楽しかったから。


もうあの人は僕のことなんかすっかり忘れて、むしろ部活に半年も顔を出していない人間のことなんか大嫌いになっている...ことを願います。すこし悲しいけれど、悲しいと思うのは僕が勝手過ぎるのだ。


こんな僕を好きにさせてしまって、本当にごめんなさい。


あと、もう部活は辞めます。


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