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すこしずつまがってく

学校についた、ひどく緊張した、入学式の教師の話とか挨拶なんて耳にはいらなかった。

それよりも私は一番気になっていたことがあるのだ。


ずばりー……この学校美男美女が多すぎやしないかい?

ボンッキュッボンッなお姉さんからロリっぽい女の子、ショタっぽい可愛い系の男の子から俺様系に見えるスラリとしたイケメン。

レベルの違いという奴かこれが。生まれ持った素質の差というやつですね、わかります。

こんな美形って本当に存在したんだなんて感心しながらも私には眩しすぎるので自分のクラスに行こうっと。


私のクラスはずばり、1-A組だ。うん、そのまんま。何組まであるのかは覚えていない。自分がA組なことだけは覚えている。ということで1-Aの教室にレッツゴーだということでいってみたのはいいものの……うわあ……美形だらけで自分に自信もてないわかなしいー……。内心そんなことを考えながらも自分の席に着く。鞄の中にはいっている物を机の中につっこみ、ぼっちだけは避けたいがためにぼっちを避ける方法を考える。ずばりだ、女子にぶりっこしろ。


私は男にぶりぶりするやつは馬鹿だと考えている。何をもって男にぶっているのかは知らないがそんなことしたって馬鹿な男がよってくるだけなのだ。

女子にこそぶる価値はある、陰口悪口を叩くなど言語道断であり、女子の前ではいい子を演じきる。

そうすれば敵を作らずにすむわけだ、我ながらいい考え、そんなことを考えていると前の席の女の子が私に話しかけてきた。


「ねえねえ!私中等部からいるんだけどさっ倉田さんって高等部からだよね!」


わあ、元気っ娘な少し幼い感じがする女の子、こういう子は性格がサバついてるというかネチョネチョしてないから好ましい分類に入る。


「そうだよ、ええとー「工藤明くどうあきだよ!」ありがとう、工藤さんは中等部からなんだね。私は高等部からだからぼっちにならないか少し心配だったんだ、話しかけてくれてありがとう」


「えへへ、そういわれると嬉しいね!!」


ニシシと笑う工藤さんは可愛い系の美女に分類されるものであり、ニシシと笑う笑顔にサラサラとしてそうな色素の薄い橙色のショートヘア、愛らしい髪と同じ色の猫目に何人の男がおとされてきたんだろうご愁傷様っすなんて思いながら私もだよとニッコリと微笑んだ。

人はこれを二面性というらしいが人間誰しも二面性があるものだしょうがない。

そのとき、工藤さんがあっと声をあげた。


「そうそう!倉田さんに話しかけた理由なんだけど!寮が同室だったんだよね!」

「ああ、そういえば工藤さんの名前があったね」


そーいやそうだったなー、寮は何人部屋だっけーなんて暢気に考えていると工藤さんは楽しそうに私に笑いながら話しかけてきた。


「二人部屋だから知らない人だったらいやだなーって思ってたんだけど、倉田さんなら大丈夫だね!」


なんで大丈夫なのかはよくわからないけど、工藤さんと一緒なら私も心細くないやと言っておいた。


そして教師が教室へはいってきたので、静まり返り教師の話に耳を傾ける生徒。

私はというと興味のない話をきく筋合いはないということで私は一人窓際をぼーっとみつめていた。

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