表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Do you remember?  作者: 白降冬夜
Dinner party
18/31

The boy of cat ears

早く投稿するとか言いながら、まだ待たせて申し訳ございません!


他のに釣られてました!


すみません!



チェシャ猫との話が終わり、屋敷の扉に手をかける。そんな様子を見た彼が、取っ手を握る私の手に優しく触れる。


「大丈夫……?」


優しい声音で問うた彼に、私は少し考えて小さく頷いた。それを見た彼が、私の手の上からやんわりと扉を押した。それに従って、私も扉を押した。


扉が少し開いただけで、中の喧騒が耳に入ってくる。その隙間から見えるのは、食器を片手に忙しなく働く猫耳のついた少年たちだ。

チェシャ猫も幼いときはこんなに可愛かったのかな……と、場違いなことを考えてしまう。

その内の1人が薄く開いた扉に気づいたらしく、こちらに近づいてくる。でも、私達には気づいていないようで扉を閉めようと押してくる。


「あの……?」


小さく声かければ、扉を開いて私とチェシャ猫を交互に見る。


「……?」


私を物珍しそうな目で見て、チェシャ猫を見たときは満面の笑みになる。


「お兄ちゃん!?」


大声あげたから、近くにいた少年たちがバッとこちらを向き、私達の元へと集まってくる。

チェシャ猫が私の背中を押して、屋敷の中へと促す。


お兄ちゃん……?

チェシャ猫に弟……なんていたっけ?


思わず斜め後ろにいたチェシャ猫を見上げる。

気づいた彼が、頬を掻きながらボソリと答えてくれた。


「弟はいないよ。もしいたら、アリスには紹介してるし。僕のことをお兄ちゃんって呼んだのは、僕が拾った子だよ」


「はぁっ!?」


拾った!?

思わず声あげてしまう。その声が屋敷中に響いてしまったらしく、屋敷が少しの間だけ静かになる。でもすぐに、元の喧騒に戻る。


「アリス、声大きいよ」


こういう子どもを拾う……なんて言葉は使わない。

人間扱いをしていない気がして、気に入らない。


「スノートさまに知らせてきますね」


「ぇ!? ちょっと待って!!」


不意に聞こえた声に私とチェシャ猫は声を上げた。

制止の声も虚しく、一人の少年が扉の向こうに消える。


「ぁ……」


小さく嘆息すれば、それがチェシャ猫と重なる。

自分のタイミングで部屋に入りたかった……。

これじゃ彼女に呼ばれるまま……。


「アリスさま、チェシャ猫さま」


俯いていた私とチェシャ猫に声がかかる。顔を上げれば、扉の向こうに消えた少年が薄く開いた扉から顔を出していた。


「こちらにどうぞ。スノートさまがお呼びです」


ほらね。

うぅ、泣きたい。

シミュレーションも何もしてないから、最悪の想定しかつかない。

ブランみたいに敵意むき出しで、殺されかけるかもしれない。ううん、今回は死ぬかも。

部屋の前に落とし穴を仕掛けられてあって、まっ逆さまに落ちて、上がる方法なんてなくて、餓死……なんてことも……。

考えてるだけで、背筋が冷えてきた。


「アリス、行こう?」


肩をポンポンと軽く叩かれて、チェシャ猫に促される。彼の表情は柔らかかった。私の表情が暗くなっているのに気づいたのだろうか。


「何が起きても大丈夫。ね?」


そうだ。

私は、この世界で今までみたいに丸腰ではない。

自分の身を守る武器がある。


スカートの上から、脚についているホルスターに触れた。


これがあるから、大丈夫だと自分に言い聞かせて、彼女の待つ扉に一歩足を踏み出した。

さて、次回出てくるのは、公爵婦人さまです!


こんな人っていうのは出来上がってますので、

あとは書くだけ。


今度こそ早く書きますので、待っててください!


今回またまた申し訳ございませんでした!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ