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第八話

地震の被害はすごいですね。


人が何千の単位で消えてなくなってしまうものだったなんて・・・






こんなこと考えてもくらくなるだけやーい。


あ、見直しもちろんなしっす。



▲  



目の前にできたクレーターをただ、呆然と見ていた。


放たれた魔法はスピードもパワーも桁違いだった。


この魔法を見て改めて魔法の恐ろしさを知っただろう。


呆然と立ち尽くしている俺を見て、あいつは言った。


「おいおい、こんなもんじゃねええぜえ!」


その、咆哮をもとに、上左右から魔法が飛来してくる。


上から来る風魔術から相殺し、順に、右・左と相殺する。


しかし、このとき完全に獄閻寺ごくえんじ紅鷹こうようは、この試練を甘く見ていた。


いくら、潜在能力を覚醒させる試練だったとしても、殺す勢いだとは思わない。


右から来た、魔術の後ろにもう一つ魔術があったなんて思わなかった。


一つずつしか撃ってこないとおもってしまっていた。


闇属性で放たれた魔術の後ろから炎属性の魔術が顔付近に飛んでくる。


思考回路では来るとわかっていても、この速さじゃよけられない。


この瞬間に獄閻寺紅鷹は目をつぶった。


右目だけを閉じたのだ。







よく、みんなもこんなことあるはずだ。


いきなりとんできたボールをよけられないと思い。


骨髄神経の反射で目を閉じる。



ただ、獄閻寺紅鷹はある程度の武術の心得があるので、接近して来るほうの逆の目だけは閉じなかった。


そう、たまたま、彼は無我夢中で魔力を籠めた。


彼は、来るはずの衝撃を待っていた。


・・・・・・・・


・・・・・


・・



しかし、いつまでたっても衝撃は襲ってこない。


痺れを切らし、目を開ける。


あたりを見渡してもさっきの魔法が見当たらない。


魔法の痕跡も目の前からぷっつり切れていて、たどることはできない。


消えたのか!?


いや、そんなはずは無い。


だが、それ以外考えられない。


そして、この思考をさえぎるようにもう一発、あいつの魔法が飛んでくる。


その、魔法に彼はまったく反応できず、もろに鳩尾に食らう。


『うぅ!!』


魔法があたった衝撃で数メートル後ろに飛ばされる。


腕に力を入れて立とうとするが、頭が重くそのまま地面に落ちる。


そうして彼は、意識を手放した。


・・・


・・
















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