第十四話
ほんとに戦闘のクオリティーが低くてすいません。
ほとんど戦闘なんかないんだけどね……。
戦闘は書けない。
二日後を期待してこの話すっ飛ばしてください。
どうせ、勝つの決まってるし……。
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とうとうこの日がやって来てしまった。
この世界の人たちを苦しめ、自分の私利私欲のために力を振るっていた魔王にようやく鉄槌を下すことができる日が。
魔王の住む土地は案外狭く、唯一ついかにも魔王城って感じの薄気味悪い富陰気と、コウモリににた動物がフラフラ漂っている。
「ここが魔王の城なのか?」
「はい、ついにここまでたどりつきましたね」
金髪の髪色が目立つ護衛が俺を見る。
「準備はよろしいですか?」
赤髪のツヤがより女らしさを主張するエリスも俺を見る。
だから、俺はこいつらに恥じない言葉を言わなきゃいけない。
「当たり前だ!」
入り口の鉄扉を開ける。
すると、一本道に赤色の絨毯が真っ直ぐこの先にいるであろう魔王の席まで続いている。
距離はかなり離れているのに対して、魔王の笑い声が響いてこちらまで聞こえてくる。
「フゥーハっハハ!! とうとうきたか勇者どもよ。遅いではないか、我を待たすとはいいご身分だな、ゴ・ミどもよ」
「だけどな! そのゴミにお前はやられるんだ!!」
刹那、紅鷹は高速詠唱で、魔法の中でもっとも速度を持つといわれる雷属性の矢を放つ。
「ライトニングアローー!!」
ビューン! と音速を超える速度で放たれた矢は数百メートル離れた魔王の目の前で消え去る、と思いきや反発するように魔王のほうから、禍々しい黒色の矢が帰ってきた。
それを仲間たちの前にでて、何度も練習したあの動作を行う。
静かに右目を閉じ、左目を中心に魔を集める。
そして、発動する。
キュインっと甲高い音が紅鷹の目の前で発生するが、すでに魔王が反射した矢はどこにも無い。
魔王は当然のように王座に腰をかけた状態でこちらを見ていた。さすがは魔王ってところか。
「そんな簡単にやられてはくれないか……」
「そんなのは分かりきっていることでしょう。私は行きますよ」
そう言葉を残して、エリスは鞘に手をかけて魔王に向かって走り出した。
彼女は前衛なのでどうしても前に出なくてはならない。
俺も行かなくては。
「しっかりついてこいよ! セイン!」
「了解しました」
そして、俺たちは死闘を始めることになったんだ。