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第十三話

ふせんちゃん、ふせんちゃん、回収するのはいつかな?


お気に入りが減ったww 駄文なのはわかってるけど……、やっぱり傷が。

 俺たちが城を出てからもう、一ヶ月は過ぎたと思う。


 何度か、盗賊や魔物、そういった類のものに襲われることで戦闘にも慣れてきた。


 それに、まだ正確な発動条件はわからないが、覚醒の泉の試練で手に入れた能力はかなり扱いのいいものだったことが発覚した。


 魔法無効化。


 名前の通り、魔法を無効化するのだ。


 原理は分からないが、チートにしか思えない。


 ただ、発動条件はかなり厳しいことはわかった。


 右目を完全に閉じ、左目に魔力を集中させる。


 この時、少しでも右目が開いていたり、魔力が流れていた場合は発動しない。本来、自然と魔の気は体全体に血液のように流れるものであって、決して一点を通らなかったり、一点に集中することは無い。

 

 しかし、この能力はこの要素が必要不可欠なのである。


 面倒な発動条件だが、慣れるとどんどん発動が早くなりほとんど弊害なく使いこなせるようになって来た。今はまだまだだが、魔王と対峙するときまでには完成系にしなければならない。


 そして今、地球でいうかなり緯度の高いところまできたと思う。


 俺が召喚された街では、気温は高く、過ごしやすい日々を遅れたが、ここ最近は上着を羽織る必要があるほど寒くなってきている。


 上着は、日本と同じ動物、いや魔物の毛皮を使ったもので日本製のよりはかなり暖かい。


 時刻は深夜を廻りそうな中、無性に心が寂しくなり、散歩に出かけた。


 夢には日本での友人たちの顔が出てくる毎日で、少々ホームシックになりかけているところで自己嫌悪に浸っている。


 ここに残るか、日本に帰るか……。


                            2


 夜の街は薄暗い街頭が照らしつけ、気分の優れない異人の俺をも受け入れてくれるような温かみがある、感じがするのは気のせいだろうか。


 昼間、活気のあった街中何度も肩をぶつけたこの場ではすでに人一人さえすれ違うことのないくらいに少ないものである。


 そんな街中、まだ野外に展開されているまだ店仕舞いされていない店があった。


 なんとなくその店に引き付けられるようなものを感じ近づいた。


 どんな商品を扱っているのかを聞こうとしたら逆に向こうから話しかけられた。


「あ、昨日のアンちゃんじゃねえか。探し人は見つかったのか? まあ、俺はすでに一生に一度の人は見つけたけどな」


 ガハハ、と笑いながら左手の薬指についてる指輪を見せ付けていた。


 その行動には感心は一切いかなかったが、前者の話が気になった。


(こいつは何を言っているんだ? 昨日? 探し人?)


 どう見ても初対面なおっさんに突然意味の分からないことを言われて誰だって不振がる。


「あのすいません、俺たちって初対面ですよね?」


「な~に言ってんだよ、昨日俺に聞いたじゃねえか、俺よりかは少し小さい奴と、どっかの国の鎧をきた金髪の男と赤髪の三人組を見なかったかって、忘れたのか? 」


 おっさんの言葉に口が半開きになっていた。不意に護衛Aの不自然な行動が頭をよぎる。(前話)


「―――――、―――――――――――――――――――――?」


 あまりのことにおっさんが追加でしゃべっていたことに気づかなかった。


(誰かに俺たちが狙われている? なんのために? 魔王討伐を阻止するため? 護衛はそれを感じ取っていた?)


「一体なんの目的があるんだ……」


 考えても答えが出ないことを分かっていても考えることをやめることはできなかった。


 その後、どうやって宿に帰ったかは記憶になかった。




 


 

小説全体PVユニーク

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携帯1,540アクセス220人



すごいな……、こんなにも人が見ていてくれてたなんて、感動だべ~。

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