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第九話

募金したぜ!!


俺だって、日本に貢献できるんだ!!




▲   7月7日 午前11時20分



試練の中で不可思議なことを、エリスに話した。


「やっぱり、目に関する能力だと思うよ。


吸収か打ち消しか反発ってところだけど、君の話からするに魔法の痕跡がぶっつり切れているのなら、反発はまずないね」


自分でも、俺の能力はどう考えても目による力だと思うので相槌をうつ。


「明日にでも能力を確認したいんだけど・・・」


能力についてエリスに手伝ってももらおうと思ってお願いしようとしたら「ん、んん!!」


俺に看病してくれていた、姫さんが、ムクムクムっと起きだした。


まだ、完全におきていないのか、目をこすり此方を見てるようで見ていない。


そんな中、エリスが『感動の再開を邪魔するのもなんかいやだから失礼するよ』って言って出て行きやがった。


そして、やっと目が覚めたのか、『あー!! やっと、気がついたんですね』


といきなり抱きついてくるし、『もう、心配かけないでくださいね』とか、あれ? 俺こんなフラグ立てたっけ?


いつの間にか立てたフラグをしらずのうちに回収してしまった。










▲ 7月10日 午前6時00分



眩い日差しが自分の顔を照らす。


「んん!!」


とっさに左手を目の前に出し、日差しをさえぎる。


数分が経ち、ゆっくりとベットから起き上がる。


今日から魔王を倒しにいく旅が始まる。


少し、わくわくしているようで、そうでもない。


なにか、やるせなさを感じるが、今日が出発の日なので、避けることはできない。


それに、すでに腹はくくっているので、自室からでて、集合場所の屋外へ。


案の定、早くもなく遅れたわけでもない。


事前に聞かされていたメンバーが馬車に搭乗しており、先日あった勇者披露宴での盛り上がりで、俺たちを出迎えようとすでに人だかりができている。


そんな中、俺も馬車に乗ろうとしていたところで、聞いたことのある声が聞こえた。


声に反応し、振り返る。


その、声の主は泣いていて、ゆっくり近づいてくる。


状況を察して場にあった言葉を言う。


ある程度お世話になった場所でもあり、また来たいと思う場所に、帰ってくる場所があり、待っていてくれる人がいる。そんな人に向けて。


「リリス、いってきます」


すると、リリスは俺の体に抱きついてとろける様な甘い声と涙目プラス上目遣いで『いってらっしゃい』と言われた。


その瞬間顔は真っ赤になっていただろう。


周りの連中はヒューヒューとか王様なんか、いつの間にうちの娘を毒牙に!!とか言っているが、顔に熱がいってくらくらしているので耳に入ってこない。


最後にさっきと同様涙目プラス上目遣いプラス100%の笑顔で『必ず帰ってきてくださいね』とまで言われた。


もう、これは死なずに帰るほかないと思った。


これを、やられた人は必ず、いや絶対落ちる!!


これだけは断言できる。


そんな、やり取りを遮る護衛のAさん。そのAさんににそろそろお時間ですと中断され、直り惜しいがリリスから離れ馬車に乗る。






こうして、彼らの旅は始まる。


そして彼も同時に動き出す。




▲ side in 7月10日 午前1時40分


そういえば、明日--嫌今日があいつらの出発日だったな。


こっちは、軍事国家の裏とか、あの計画に関わる人物などを調べているのに、あいつはまた、幸せそうな顔をしてやがる。


あの、顔もすぐに壊されるとも知らずに・・・


それに、まだあいつらには何も起きない。


「それまでに、“あの計画”に関わった人物とエリスを殺した張本人を排除しなければ」と誰に言うわけでもなく自分に言い聞かせるように続ける。


「あの思いをあいつにはさせたくない。


あんな、思いをするのは、俺だけでいい。


エリスさえ助けられれば、俺は十分なんだ。


リリスもエリスも好きだけど、あそこにいるあいつらは、あいつのだから。


せめて、あいつが笑えるような世界にしたい」


彼の意思は硬く鋼のような強固さを持っている。


生半可な気持ちではない。


自分の人生をかけて彼らを助けたいと思っている。


そして、『あの光景だけは防ぐ』とつぶやき、明日を迎えるのであった。



・・・


・・



side out


(追加)


 しかし、“この獄閻寺紅鷹”では“成功させる”ことはできても、その先には到達できないことはすでに証明されている。


 

 

















最近思ったんですけど、この小説いったん終わりにして、最初からきっちり書こうかな? っておもいました。


なので、もし決心だできたら改訂版でも出そうと思います。


決心がつかないまでは、連載続けます。


もし決心がついたら、もっと読みやすく、わかりやすく、面白くなって帰ってきます。

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