そうですかネコですか
えーと、どういうことだろう?
取り敢えず、立ち上がり自分の足元を見て見るが白い毛が邪魔で足が見えない。
「おー、ふっさふさの胸毛」じゃなくってなんだこれ???
首を振り自分の体をあちこち眺めて見るが全身白い毛で覆われていた。
これは、夢、夢なんだと強く念じて目覚めを促そうと思っても何も変わらず、ならばっと頬
を抓ろうとして手(右足)を頬に当てる・・・が・・・くっ指が短いっ!
どうにかつねろうと指に力を込めていると爪が出た・・・
ここまできて「ネコ」という事実をようやく理解し、状況を整理することにした。
まず、吾輩は猫であ・・・ゲフッゲフン。
俺はネコである、先程の騎馬と騎馬に跨った兵士は巨人ではない、ここがどこだか全く分か
らない、このままだと餓死するか野生動物に襲われる可能性がある。
餓死と野生動物の胃に収まるのだけは勘弁と思いつつ出来ることを考える。
ここがどこだか分からないが、先程の騎馬隊の向かう先には何かがある、恐らく集落が・・
この姿では自分で飯の調達も出来ないので選択肢は無いという結論に至った。
「よし、行くか」
一人言ちながら騎馬隊の去った方向へ視線を向け歩き出した。
Ψ
もうどれくらい歩いただろう?日が沈み昇りまた沈みまた日が昇ってまた沈む。
空は薄く雲が覆っており、時折、雲間から除く殆ど欠けた月と煌く星々の明りだけがこの地上を照らしていた。
手の皮は擦り切れ血が滲み、疲労と空腹から意識が混濁する。
騎馬隊の足跡を追い、植物の葉についた朝露を舐め凌いでここまできた。だがそれも限界に来たようだった。
視界が暗転し意識を失った。
次話投稿の選択ミスからこんなに短くなるという結果に。
根性あれば一気に書けるんですが、うん、作者には無理ですね。
学習したのでこれからは大丈夫、たぶん、きっと。