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2話


「……眩しい。太陽が、私を祝福している……?」

いつもなら日光を浴びた瞬間に灰になるはずのアルカードですが、今朝は違いました。カーテンの隙間から差し込む光が、彼の肌を真珠のようなツヤ肌に変えていたのです。

「アルカードさん、おはよーございまーす!」

ベランダから身を乗り出すミカ。彼女を見た瞬間、アルカードの口から勝手に言葉が溢れ出しました。

「……おはよう、親愛なる隣人。今日の君は、まるで朝露に濡れた百合の花のように清らかだね(キラッ)」

「うわっ、キモい!……あ、じゃなくて、浄化の副作用が口調にまで!」

アルカードは絶望しました。心では「黙れ、この天然ハルマゲドン!」と毒づきたいのに、聖なる血の影響でポジティブな言葉しか吐き出せない体質になっていたのです。

「くっ……殺せ……! いや、むしろ皆に幸あれ……ッ! 私の闇が、ドロドロした負の感情が、キラキラのデコレーションメールみたいに書き換えられていく……!」

そこへ、アルカードの「闇のライバル」である死霊使い(ネクロマンサー)の佐藤が、不法侵入同然にドアを蹴破って現れました。

「おいアルカード! 今日こそ決着を……って、なんだその後光は!?」

「佐藤くん! 来てくれたのかい。君のそのドクロの杖、少しホコリが被っているね。私が重曹とセスキでピカピカに磨いてあげよう!」

「やめろ! 呪いのパワーが消える! 除菌するな! 営業妨害だ!」

アルカードはエプロン(しかもフリル付き)をどこからか取り出し、佐藤を羽交い締めにすると、聖なるオーラで除霊を開始しました。

「さあ、心の闇も一緒に洗濯してあげよう……!」

「ギャアアア! やめろ! 俺の『地獄の軍団』が、みんなテディベアに姿を変えられていくぅぅぅ!」

その様子を、ミカはスマホで撮影しながら「SNS映えしそうですねー!」とのんきに笑っていました。

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