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短文集  作者: OverWhelmed
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論理的誠実さの防壁:非生産的な概念の知的淘汰

と言う架空の本の要約

I. 考え方の自立と責任


1. 知的負債としての非生産的概念

この本のテーマは、「知的な借金」のような考え方をなくすことです。それは、間違いを認めずに生き残り、私たちの進歩に必要な時間やお金を浪費する考え方です。この「借金」を清算することこそ、知識人としての最初の責任だと考えます。


2. 科学モデル:概念の非属人性

科学がなぜ発展するのかというと、考えを提唱者から切り離し、誰でも試せる客観的な証拠だけで評価するからです。この「誰のものでもない考え方」が、間違いをすぐに直し、知識を健全に進歩させる理想的な仕組みです。


3. 哲学の一部に見られる属人化の病理

しかし、哲学の一部では、考えが「〇〇先生の思想」のように個人と結びつきすぎています。この「属人化」が、考えの客観的な議論を難しくし、「本質からずれた解釈論」へと議論を後退させてしまいます。


4. 責任ある厳密さの倫理的要請

論理的に厳密であることは、冷たいことではなく、歴史上の悲劇や議論の停滞を防ぐための最も誠実で責任ある態度です。この「責任ある厳密さ」こそが、役に立たない考えを整理するための、誰もが納得できる基準です。


II. 巨大な理論の失敗と歴史の重み


5. 反証不能性の構造と概念の延命

マルクス主義の「歴史の必然」のような考えは、現実が失敗しても「まだ途中だ」と逃げる「反証不能な仕組み」を持っています。この構造が、本来なら間違いとして消えるべき考えを、自己修正を拒否させて生き残らせています。


6. 曖昧さの収益化と倫理的免責

巨大な理論の曖昧な言葉は、批判から逃げるための防弾チョッキとして機能します。この曖昧さによって、理論は歴史的な失敗(大勢の犠牲など)から「自分のせいではない」と倫理的に逃れることを可能にしました。


7. 大量犠牲の論理:非生産性の計算

この責任逃れの結果、ソ連やカンボジアでは「歴史の必然」という名の下に、大勢の人が非人道的に犠牲になりました。論理の破綻が、議論を後退させ、大量の人的損失に直結した事実を示します。


8. 権威主義の論理的閉鎖性

間違えを認めない権威主義的な理論は、外部からの批判を「理解不足だ」と排除してしまいます。この閉鎖的な仕組みは、考えの健全な淘汰を組織的に拒否し、理論が誤ったまま残り続けることを確定させます。


9. 資源配分の非効率と機会費用

この誤った理論を権威で維持し続けることは、現実の決定に非効率をもたらします。破綻した理論の擁護や、その理論に基づく非効率な政策に、貴重な時間やお金が浪費されます。この資源の無駄遣いは、本当は貧困や病気といった重要な問題を解決できた機会を奪っていることになります。


III. 役に立たない考え方の広がりとその実態


10. 個人崇拝と検証の放棄

個人崇拝は、考えが「属人化」する究極の形であり、教祖の言うことを証拠なしに信じ、論理的な検証を完全に拒否します。この構造が、集団での責任逃れや、カルト集団自殺といった深刻な実害につながっています。


11. 似非科学:検証責任の転嫁

似非科学は、科学の見た目をしながらも、間違いを証明するデータが出ると「測定が不十分だ」と言い逃れをします。このごまかしは、論理的な誠実さの裏切りであり、医療や公衆衛生に大きな損害を与えています。


12. 陰謀論の自己循環論法

陰謀論は、「証拠がないことが、陰謀の巧妙さの証拠だ」という自己完結した論理で成り立っています。この構造は、社会の信頼を破壊し、ワクチン拒否や暴力行為といった現実の危険を生み出します。


13. 排他的イデオロギーと普遍倫理の無効化

特定の集団の物語(民族主義、人種論)を絶対視する考えは、普遍的な人権や倫理を「我々には関係ない」と無効にします。この論理の停止こそが、虐殺や迫害といった非倫理的な暴走の根拠となります。


IV. 進歩のためのルールと考え方の整理


14. 個人への依存の知的コスト

哲学でよく見られる、考えと提唱者を一体化させる「個人への依存」は、論理的な批判を人格攻撃へとすり替えてしまいます。この習慣が、議論の客観性を失わせ、知識の進歩を妨げる大きな足かせとなっています。


15. 論理的基準による権威の剥奪

だからこそ、論理的誠実さという基準に基づき、役に立たない考えが持つ「誰々先生の思想」という権威を剥奪します。考えを個人から完全に分離し、その後その論理的な正しさだけで評価することを求めます。


16. 概念の引退勧告と考古学的分類

結論として、論理的厳密さの欠如と歴史的な悪影響に基づき、これらの非生産的な考えに「現役の思考ツール」の地位から退くことを勧めます。その価値は「歴史の遺物」としてのみ残すべきだと宣言します。


17. 進歩の倫理:自己訂正の義務

最終的に、間違いを認める論理的な勇気と自己を正す責任こそが、知識の進歩を守るためのルールです。この誠実で責任ある姿勢を、人々が未来の知識を築くための普遍的な原則として確立することを望みます。

「ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講:存在の連鎖は破綻した無意味な思想」の感想文の様な物

https://cruel.hatenablog.com/entry/2024/01/22/080830


こう言った姿勢を貫くことは結局とっても難しいねって思う

(別に哲学自体はとってもいいと思うんだけど、哲学に限らず一部の思想が生き残ってるのはちょっとねぇと思う)


【批評】

本稿は「役に立たない概念」の判断基準が抽象的で、筆者自身の価値判断に依存している点も弱い。主張の射程を絞り、具体的事例への検証と基準の客観化が必要である


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