第四十話 エセ関西弁
「ファイヤーエクスポーション!」
ボクは目の前にいる人達に目掛けて、大量の炎でお見舞いする。
「室内でぶっ放す威力じゃないだろ、これ!」
これで何人かは戦闘不能に出来た、炎から魔逃れた数人が走って駆け寄ってくる。
「スモーキーブレス!」
タバコを吸い吐き出した煙で輪を作り、ボクとサクは拘束されるが、桁違いの威力でサクが拘束を解き、スモーキー男にトルネードキック! スモーキー男とその後ろにいた悪そうな男達が後ろに吹っ飛んでいった。
その後ろから新たな男がさらに攻撃を仕掛けてくる。
「リーフシュレッダー!」
手に持っていた緑の葉っぱを瞬時に複数に増やし、まとめてボクの方に投げた!
「ファイヤー・フィーバー!」
ボクは投げてきた葉っぱを炎のムチで跳ね返し、葉っぱ男を縛りつけ、サクの所へ投げ飛ばす。
「ストロング・ガン!!」
ボクに投げ飛ばされた葉っぱ男は、空中に浮いている間に、サクのストロング・ガンによって、滅多撃ちだ。
この調子で、ボク達は次々に相手を戦闘不能にして勝機が見えてきた。が、残るは、オコノミヤキとタコヤキの大阪名物コンビだ。
「なかなかやるなぁ、君ら」
「まぁ、この前みたいな事にはならんから宜しく頼むわ。お前らにやられてから何もしてへんかったわけちゃうで」
こってこての関西弁で、勝気満々な二人だが…。
「ボク達も負けてへんでー」
「そうやぁ、少ない時間やったけど、よーさん特訓したからなぁ〜、ちゃちゃっと終わらそか〜」
と、関西弁返しでボク達のやる気を見せた。
「きっしょ。何やそのエセ関西弁。ええ加減にせぇよ」
話し方を馬鹿にされたと思ったのか、大阪名物コンビはすごく怒っている。ボク達はすぐさま、
「調子乗ってすみませんでした!」
と、二人してお辞儀をし、謝った。と、その時! お辞儀をしているボク達の頭の上には、オコノミヤキが飛び込んできている。きっとタコヤキは前回と同様、ステルスを使ってすぐそこまで来ているだろう。
「瓦カラカラ、カーラカ… ラーーー!」
ボクは急いで瓦を編み出し、頭の後ろに乗せ、オコノミヤキが頭上の近くに来るタイミングで勢いよく身体を起こす。綺麗にアッパーが決まったが、オコノミヤキを見ると、田嶋くんにまた変身している。
「いったぁー… 僕、仲間なのに何でこんな事…」
あー、分かってる。髭の生えたおっさんだとは分かっている。だけど、田嶋くんの顔、声、それに俺系男子から僕系男子に切り替えられた事によって、見た目と声だけでは、田嶋くんのまんまだ。
「ひ、卑怯な手使って… 大人気ないおっさん!」
ボクは気持ちで負けてしまうと、飲み込まれると思い、大きな声で、反抗的な言葉を使い気を紛らわせる。
「おっさんって… 蒼井さん酷い… 僕はやっとアザーに来れたから、再会のハグをしたかっただけなのに…」
(あーあーあー、これは髭のおっさん。田嶋くんじゃ無い。髭のおっさん)
ボクが頭を抱えていると、中身は髭のおっさんの田嶋くんがボクの方にまた駆け寄ってくる。
「ふ、ふ、ファイアーエクスポーション!」
ポワッ…。
(しまった…)
頭では田嶋くんじゃ無いと分かっているのに、目がボクの能力を低下させる。
「ひひ、頂きっ!」
オコノミヤキは背中に隠していた金属バットを持ち出しボクに向かって振り下ろされた。
ゴン!!
シューーーガランガランガランッ…
「ゔぅっ!!」
「はるみーー!!」
タコヤキと対戦中のサクの声が、倉庫内に響き渡った。
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