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第三十七話 田嶋くんVS乾くん

 ボクが心配していた頃、田嶋くんは…


 「コンフィデンス・ライト!」


 乾くんに光の光線を浴びせていた。


 え、3週間も戦い続けているの?と思ったのだが、どうやら日の進み方が違うみたいだ。身体を見ても傷など出来ておらず、時計を見てもボクとサクがアザーに向かった時間とあまり変わらない。不思議だったが、今考えても分からないから取り敢えず置いておこう。


 乾くんの使える能力は確か、時空を歪める事だったけど、他には重力の方向を変える能力もあるみたいだ。


 「重力よ、俺の行くままに!」


 何だか、技の効力以前に、思ったよりノリノリな乾くんだ。こういうの、やりたかったんだね、本当は。


 ノリノリな乾くんに気を取られそうになったが、乾くんが能力を発動した事によって、田嶋くんは下にかかる重力が無くなった事により、天井に張り付けられてしまう。


 「ゔっ、ゔゔっ!」


 ノリノリ乾くんは、続けて田嶋くんに攻撃を仕掛けるが…


 「フッフッフ。ここでドラゴンの目覚めと来たか。行け!灼熱のドラゴン、ファイヤーフィニッシュだ!」


 ……。


 何も起こらなかった。

 ノリノリすぎた乾くんは、言えば何でも出てくると思ったのだろう。そんな簡単に上手く行く事も無く、ドラゴンを待っている間に、重力が戻り、田嶋くんは地に戻ったおかげで、攻撃するのだが…


 「コンフィデンス・ウォーター!」


 分厚い泡が、乾くんの体を包んだ! しかし、それはすぐに破られてしまう。


 「フフフ。俺は2回だけ能力の無効化ができるんだぜ。知らなかっただろう」


 してやったりの顔をしているが、


 「それは凄い。でも、後一回だけなんだね無効化できるのは」


 「しまっ…」


 冷静な田嶋くんは、ノリノリ乾くんのヘマを気遣う事無く、バッサリと言い、続けて攻撃をする。


 「コンフィデンス・ファイヤー!!」


 とてつもない炎の大きな球が乾くんを襲う。これには流石に、


 「ひぃええっ! 無効!無効! 早く消えて熱い!」


 と、呆気なく無効化を使ってしまい、もう防御できる最高の技を失ってしまった。


 「ははっ…。 俺は2回と言ったが、それが本当だとは限らないぞ?」


 (いや、絶対2回だろ)


 目が泳ぎながら、苦し紛れの言葉で欺こうとしているが、田嶋くんには何も響いてないみたいだ。


 「もういいかな。僕、行かないと行けないんだ。出来るだけ傷付けないようにしようと思ってたけど、だんだん腹が立ってきてさ」


 田嶋くんが呆れながら怒る姿は貴重だ。くぅーー、実際に見たかったボクも。


 「ちょ、ちょちょ、待て。お前、蒼井さんの事好きなんだろ」


 田嶋くんは動揺する。


 「くっ。当たりか。お前の事調べたよ。小学生の時の同級生だろ? 蒼井さんの事いじめてたんだろ」


 「僕はちがっ… う事ないか。見て見ぬふりをしていたよ。1番の悪人は僕だ」


 「あっはっはっはっ。そんな奴が何で蒼井さんの近くに普通に居れるんだ? そんな奴が隣にいて、俺は、何で蒼井さんの横に居れないんだよ! あのサクって言うおっさんも、キラキラした顔してよぉ! 腹立つんだよ。俺が今まで誰にも相手にされなかったのに、蒼井さんだけは違った。目は見てくれなかったが、俺の事を無い存在だと扱う奴らと違って、俺を対等に扱ってくれた。たった一回だったが、根暗そうなのも似ているし、こんな俺にも優しくしてくれた、だから蒼井さんは俺の事が好きなんだと思っていたのに、いたのに!…」


 「ちなみに、何をしてくれたの?」


 「ぁん!? それはあれだ… 俺が筆箱を落とした時にちょうど蒼井さんが通って、拾ってくれたんだ」


 「なるほど。他の人はそれを無視していたんだね。確かにそれは嬉しいね。でも、蒼井さんは根暗と言われるかもしれないけど、優しい人なんだ。乾くんの事が好きだったかは分からないけど、どんな人でも優しい人だよ」


 「それって、俺なんか、一クラスメイトって言いたいわけ?」


 「いや、そう言いたいわけじゃ無いんだけど、それだけで自分の事を好きだと思うのは気が早いんじゃ…」


 「なんだよ!! お前は常に一緒に居るから良い気になりやがって。絶対蒼井さんの所に行かせない、俺が行くんだ。これが成功すれば、蒼井さんの所に行って良いって、あの人がそう約束してくれたんだ。だから、田嶋!! お前はここで潰す」


 「それは困りますね。僕、約束したので蒼井さんと。こんな事してないで、早く行かないと」


 「あー、その冷静な感じムカつく。さっき蒼井さんの事好きか聞いた時は、一瞬動揺してたくせによう」


 「そ、それは…」


 「フフフッ…。じゃあ、この一発で決着をつけよう。これで負けた方は恨みっこなしだ。まぁそんなこと言っても、俺が負けたら恨むかもしれないがな…」


 「恨みっこなしのルール、そもそも守るつもり無いじゃん」


 「うるせぇ!! いくぞぉ!」


 「はい、いつでもかかってきてください」



 「重力よ!俺の思うままに、スペシャルデンジャラーースッ!!」


 「コンフィデンス・ファイヤー&ライト!」


 無重力になり、さっき受けた威力よりも何倍もの強さで受け、天井にヒビが入り、のめり込む田嶋くん。


 一方で、田嶋くんの放出した、大量の炎のボールと外につながる開いていた窓から、見た事もないイナズマが乾くんに降りかかった!


 結果は…。

読んで頂きありがとうございます。

途中ではるみのナレーションが消えたことは、大目に見て頂けると嬉しいです。はるみがナレーションすると、あれがこうなってあれなんで……

引き続き頑張りますので、宜しくお願いします。

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