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第三十五話 復興

 ボクの編み出した食料や衣類、布団は、瞬く間にガーデンの家を埋め尽くした為、ゴウルは人を呼び、街の皆んなに配って行った。サクも手伝ってはいたが、手作業で街中の皆んなに配ると1日では配りきれない為、ボクも溜まって来た頃に、テレポーテーションで手伝った。


 聞くとこによると、特殊能力を使う者は溢れるほどいるが、ここまでの能力値がある人は見たことがないと言う。確かに生まれた時は皆が驚いて、王様が養子にしたいと言って来たみたいだが、時代が進み、ボクよりも強大な能力を持つ者が居てもおかしくないと思っていたが、それほどボクの能力値が高すぎると言う事なんだな。王様が、ボクに執着して、能力を吸い取ろうとする意味が改めて分かった。まぁ、サクの強力なパンチを見てもそう言ってくれるのかと言ったら、違うだろうね。


 アザーには朝着いたが、ボクが手伝っても夕方までかかった。日が暮れる前に届けれたのは良かったけどね。で、冷暖房器具を使うための電力をどう生み出すかなんだけど…



 配り終えて、ガーデンの家で休憩していた頃。配るのを手伝ってくれた人も増えて、食料や衣類、布団が手に入り、賑やかで、皆んなの笑顔を少し取り戻せた。


 「はるみ、エアコンが問題無く使える方法、考えれたか?」


 「うん… 一回やってみるから見てて」


 ボクはガーデンの家にまずは、エアコンを編み出し設置した。ボクの住んでいる地球の様に、室外機なども取り付けようとすると手間がかかる。手間が掛かればかかるほど、住人の待ち時間が長くなってしまうため、これは能力で補う事にした。


 「シツガイキ、ハツデンキ。取り込もう、So幸せよう!」


 周りの反応は、目が点になっていたが、無事エアコンの電源が入り、リモコンで運転ボタンを押した。


 ピピッ。ウーーン、グォーーー…


 「良かった、ちゃんと動いた」


 ボクがホッとしていると、拍手が起こった。まぁ、使えなかったから使えるようになって感謝されるのはおかしくないが、何だか慣れていなくて、ムズムズする…。


 「はるみ! 結局どうやってやったんだ?」


 「あぁ、室外機の代わりにボクの能力で、壁を透明にして、外に空気を逃がせるようにした。今はまだ発電機の方は機能してないから、ボクのちぢれ麺サンダーで電気を送っていて、これを止めると、止まっちゃうんだけど。でも、発電機も作れる見込みはあるし、物資を運んでいる間に、おけそうな場所があったから置いてみたんだ。ボクが外に行くと、エアコンが切れちゃうから寒くなるけど、外よりは中の方が暖かい。来れる人は寒いけど一緒に見に来てくれる?」

 

 ボクは、ガーデンの家にいた男連中を連れて発電機のある場所まで、連れて行った。女の人は寒い為、日が出てから見に行くみたいだ。


 「お、おぉーー! 水車か!」

 

 実際の水車は見たことがないけど、旅館の外に、大きいオブジェとして置かれていたのは見たことがあった。この街は、沢山人がいるが、歩いて行ける様な距離しか面積は無い。だから、この大きさでも賄えると思ったんだ。後々、電気が足らなくなったなどと、苦情が入れば、修正しないといけないが、王様に勝つとボクの能力を使わなくても、実現可能だから、すぐに実現できる事を重視した。


 ボクが置いた場所には川につながる池があった為、水には困らないと踏んだのだ。ただ、気温が低すぎる事で万が一凍ると、水車の方にガタが来てしまっては困る。そこでファイヤーエクスポーションで池を凍らない程度に温め続けるという対処をした。すぐに炎が消えて、温め続けるのは不可能かと思ったが、ボクが消えるなと念じたら、何かいけた。

 そんなラッキーな事があって、何とか電気を生み出す事に成功し、次は蓄電と、届けるための電線を作らないと行けなかったが、ボクが蓄電で思いつくのは携帯の蓄電器だ。編み出せる限界まで放出し、山の様に積み上げられた携帯の蓄電器を前に、


 「サク、これ、田嶋くんのちぎれた服を繋ぎ合わしたみたいに、これをぎゅっと一つにできそうかな?」


 何を言ってるんだと、皆んなは思っただろう。でも、彼は違う。疑わずに、試してくれた。

 

 「ふっ、んーーー!! あ、出来た」


 (や、やっぱりできるよねー! ボク自身も、アホな事言ってるの分かってたけど、出来ちゃうよね〜)


 頼んでおきながら驚くのは気恥ずかしい為、ボクは分かってましたよ、と言う顔で、残りの全部も一緒にして、一つの蓄電器が完成した。その後は、テレポーテーションを使い、全戸に届く様、電柱と電線を張り巡らせた。途中で、サクに手伝ってもらったが、まぁこれで大丈夫だろう。着いて来てくれたのは男達だけだが、皆んな涙を流して喜んでいる。それだけ、寒さに耐えるのが過酷だったと言う事だ。良かった、喜んでもらえて。


 皆んな大仕事の後で、疲れているし帰ってもらって、サクとボクで全戸へ、エアコンの支給を行なった。最後の家が終わると、ガーデンの家に帰ったが、不思議だ。能力を死ぬほど使ったのに、身体の疲れがそこまで来てない。これが、お爺さんが言っていた、アザーでは能力の放出をするのが、安易になると言う事か。

 でも、ゴウルに出会った時、能力の制限が効かなかった。地球と使い勝手が違うというのは、ある程度慣らさせないと、力を発揮出来なさそうだ。


 ボクとサクは調整の為、1週間ほど滞在させて頂いた。1週間が経つと、街の人たちに元気が戻り、街全体が賑やかになっている。調整の合間に、ボクとサクは街の中にある、商店街へ向かった。

読んで頂きありがとうございます。

引き続き宜しくお願いします。

応援して頂けると幸いです。

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