第三十二話 別れと約束
その問題とは…
ボク、サク、田嶋くんは、いつ帰れるか分からない事により、ジャガーを見てしまった先生と、ボクとサクのクラスメイトへ、しばしの別れの挨拶する為に、学校に向かった。その時に問題が起きた。
「何で乾くんが!!」
クラスメイトの乾くん。物静かで、ボクと同様、何を考えてるか分からないと思われがちな男子生徒だ。その乾くんが、ボクたちを足止めをしてきたんだ。
「まぁ、そう思うだろうね。同じクラスでも接点も無かったし。でもね、蒼井さん酷いよ。僕は、アンタと同類だと思っていた。でも最近のアンタの状況はなんだ? 友達ができて、クラスメイトからも好かれて、まるでヒロインじゃないか」
(一応ヒロインやらせてもらってますが…)
「ボクもこれを言ったら失礼になるかも知れないけど、乾くんとは気が合うと思っていたよ。でも何で、ボク達を止めるの?」
「ある人に頼まれたんだ。できるだけ二人の体力を減らしてからアザーに行かせろと。アザーなんてもの、初めは意味が分からなかったが、違う星なんだろ? ありえないけど、現にある人は、見たことの無い能力を使って、本当にそんな星があるんだと、分かったよ。だから、蒼井さんの能力を見ても何も驚かなかったよ。あー、この人もボクとは違う世界に生きていたんだと、納得もできた。この地球がどうなろうと、僕は知ったこっちゃ無い。ただ、この苛立ちを晴らす為にはこうするしかないよね」
乾くんは、手に持てる大きさのステッキを持ち何かをしようとしている。田嶋くんのスティックと似ているが、乾くんのステッキには頂点に丸い、いかにも魔法が発動しそうな形をしている。
「時空よ、歪め」
すると、他のクラスメイトが居るのにも関わらず、乾くんの魔法の様な能力で、目の前がぐにゃぐにゃと歪み始めた。ボクとサクは戦闘態勢に入る! だが…
「蒼井さんとサクさんは先に行って!! ここは僕がなんとかするよ。乾くんの思惑通り、蒼井さん達が体力を削ってから行っては、相手の思うツボだ!」
「でも、田嶋くん一人じゃ…」
「大丈夫、これが片付いたらすぐに駆けつける。僕だって成長したんだよ、ここは信じて行ってほしいな」
「いや、でも…」
サクはボクを強引に抱え込み、お爺さんに教えてもらった方法で、アザーのゲートを開き、跨がる。
「ちょ、サク! まだ話が…」
「男に二言は無い。大丈夫だ、田嶋なら必ず来る。俺達は、俺たちの出来ることをしようぜ。はるみの父ちゃんと母ちゃん取り返して、この世界、いや宇宙事、守り抜いて3人で笑顔で帰ろう。その後は、無賃で宇宙旅行だ!」
ボクとサクの方を見ない田嶋くんだが、クスッと笑ったのが分かった。そんな田嶋くんに、
「絶対勝って、アザーに来てね! サクだけだと、暴走した時に止める人居ないから! 待ってるよ!」
心配は拭えないけど、ここまで一緒に戦ってきた仲間だ。仲間を信じないで、誰を信じる。必ず、田嶋くんは来る、そう信じて暗いブラックホールの様なゲートに、ボクとサクは入って行った。
ボクとサクが行った後、一瞬涙ぐむ田嶋くんだったが、スティックを握りしめ、乾くんに立ち向かう!!
読んで頂きありがとうございます。
今回は短くなってしまいましたが、アザー編もまた見て頂けると幸いです。
引き続き頑張りますので、宜しくお願いします。




