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第二十四話 新たな技

 2人とも頑張っているが、ボクも少しはパワーアップした。ボクの特訓場所は坂道下だ。どうやら、坂道ダッシュしているこの場所もお爺さんの土地らしい。違う星から来て、発明ばかりしてどうやってこんな広い土地を仕入れることができるのか。以前、サクの両親にお世話になったと言っていた。これで分かるだろう。あのBIGなお父さんからこの土地をもらったんだ。何故、1人で住んでいると言うのに、ボクたちにちょうど良い土地を用意していたのか…



 「アメシャン!!」


 パワーアップしたボクも新技をいくつか編み出した。その一つがこれだ。サクに向けて放ったのだが、すぐには効果が分かってないようだけど。


 「なんだ? 雨? おぉー、シャワーぐらいの強さで心地いい。汗かいたからちょう… え。痛い。痛い痛い痛い。目がしみ…」


 フッフッフ。やっと気づいたか。雨のシャワーではなく、雨のシャンプーだ。まぁ、ただシャンプーを降らせてるだけなんだけど。雨もシャンプーも日頃から目にしていたのになぜ思いつかなかったのか。ただ水にさらされるだけだと勘違いをして、気を抜く。その隙にほかの技をかける事ができるが、さらに目が開けられない事により、相手の反撃も一歩遅れる。我ながら名案だと思った。


 「なんか、陰湿じゃねこれ」


 ウォータージェットで洗い流してやろうと思っていたが、サクのこの言葉でボクは新たな技を出す。



 「ファイヤー・フィーバー!」


 手からムチが現れ、そこから炎を纏う。炎のムチだ。それをサクに向かいしならせる!


 「熱! あっ。痛! もっと! そう! 痛いけど癖になる… ってなるか!!」


 こんな反応の為に編み出した訳では無いんだが、もっと威力を出さないと敵には通用しないことを学べて良かった。元々、ムチをボクは実際に見たことはない。いくら体力をつけたとしても、接近戦でボクは不利になる。そこで、お爺さんに聞いてみると、なぜか持っていた。そのおかげで、フランムの能力を更に習得できたから、何故持っているかは追及しないでおこう。


 「そろそろこのベタベタ取ってくれよ〜。 マジ目開けられない。カラーシャンプーしてしばらく放置しようとしたが垂れてきた液が目に入ってすぐ流してしまうぐらい、開けられないぜ」


 仕方ない、あれを出すか。新たに習得した3つ目の技。それは。


 「ドロ・パーック!」


 サクの足下の地面がだんだん緩んできて、泥になり下に吸い込まれて行く。


 「ちょ、ちょっ! 余計に汚れてるんすけど!」


 肩が隠れるぐらいまで沈めると、泥の回流を反回転! どろっどろになった、サクが戻ってきた。


 「マジでなんだこれ。 俺に恨みでも持ってんのか?」


 メチャクチャにされても怒らない、良いお兄さんだ。


 「あー、そんな時だけお兄さんって言うんだー」


 何故ボクの心の声が聞こえてるのかはわからないが、まだ終わりじゃない。


 「いやー、さっきから心の声だと思ってんの、全部聞こえてんぞ。 誰に喋ってんだ?」


 フッ。今から最後の仕上げだって言ってるのに、生意気だ。


 「なんだー?いきなりキャラ変かー?」


 まぁ、色々遊ばせてもらったし、仕上げといこう。


 「もう、特訓じゃないよねー。遊ばせてもらったって白状してんじゃん」


 「ウォータージェーット 改!」


 サクに向かい、放たれたウォータージェットは一味違う。マイクロバブルの様な繊細な泡がねじ込まれているのだ。おかげで、サクをみると、ツルッツルのピッカピカだ。感謝してくれと言わんばかりの態度をしているボクに、


 「お、おう…。 お前の技はよく分かった、俺も… がん、ばるわ…」


 何だが納得いってなさそうだ。シャンプーして泥パックして最後は洗浄力の高い水で洗い流してあげたのに、何が不満なのか…


 そうそう、ボクはフラシュの技も編み出したんだ。え? もうくだらない技はお腹いっぱいだって? まぁまぁ、そう言わずに、付き合ってくださいよお兄さんお姉さん。


 「だから、そのキャラ変、痛いからもうやめとけ」


 去ろうとしているサクから忠告されたが、何も聞こえなーい。


 フラシュはハワイアンビームと、ちぢれ麺サンダーがあるけど、ハワイアンビームは目眩し程度で攻撃にはあまり徹さない。ちぢれ麺サンダーは攻撃にうってつけだが、ちぢれ麺サンダーだけでは、少し不安だ。そこで思いついたのが、これだ。


 「ライトリング・マリッジ」


 リングとマリッジで予想されるのは、薬指だ。そう、ボクの指先から光の輪が相手の薬指に嵌め込むと言う技。でもそれだけじゃない、嵌められた相手は…


 「ゔるるるるるるる!…」


 感電する。オーウンの技と混ぜると効果覿面だ。


 「くそっ。相手が田嶋だったらボッコボコにしてるのによぉ…」


 結果ツルツルになったはずのサクは、ボロボロになって、特訓場所へ戻って行った。

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