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そんなことあるわけがない。

別れた彼女が可愛すぎる?!

学園ラブコメ新作です!

僕には‘’彼女‘’がいた。


「いた」といってもラブコメにおけるモブ的立ち位置の僕には‘’華やか‘’で‘’人目を惹く‘’ようないわゆるヒロイン的な彼女がいたわけではない。

どこにでもいる、‘’一般的な女の子‘’それが僕の彼女だった。


 付き合っていたのは中学2年の夏から中学3年の秋まで、まぁこれもまた典型的な学生恋愛の末路だろうか。最初から数か月間は楽しくて、1年経ったころくらいからすれ違いが多くなって、気まずくなって、それで別れを切り出す。中学の恋愛なんてこんなものだろう。第一、中学で付き合って結婚するまで行き着くというのは無理な願望だ。


 別れてから少し経った11月、僕の‘’元カノ‘’は家庭の事情で転校していった。中学生活も残りわずかというタイミングで。ご両親の離婚だったか、後に友人から噂で聞いた。僕にはもう関係の無い話だが。


 時は流れ僕は中間ランクの公立校に入った。大して将来の夢もないし友人もそこそこいる高校に入りたかったからだ。


「竜馬~おっ、いーじゃん制服!ここの制服、センスいいんだよな~」


後ろから声をかけてきたのは大谷良樹、僕の友人だ。


「そうだな~制服のデザイン結構評判いいらしいからな」

「でもなんか制服ってなんか大人になったってカンジ!竜馬もちょっと男前になったんじゃねーか??」

「なってない、なってない笑 大体よっしーと会うのなんて数日ぶりじゃんか」

「そーかそーか言われてみれば、、、ま、高校でも変わらずよろしく頼むぜ!」

「うん、よろしく」


他愛のない会話をしているうちにクラスの名簿が書いてある掲示板の前にたどり着いた。


(僕は何組か、、、2組か。良樹は4組か。)

クラス確認もしたことだし校舎に入ろうとした時、僕の目に見慣れた名前を見つけた。


[2組 宮守 千歳]


忘れるはずがない、僕の元カノだ。

いや、同姓同名かも?転校で隣町に引っ越したはず。いやでも、、、


「どーした?誰か気になる人でもいたか?」

「いや、何でもない。改めて高校生なんだなぁって思っただけ」

「なんだそれ笑 さ、いこーぜ」

「うん」


どうせ同じクラスだし、自己紹介で遅かれ早かれわかるだろう。気まずいけど。

僕は初日から少し重い足取りで教室に向かった。


とりあえず自分の机を確認して教室内を見渡してみる。流石に元カノの顔は覚えている。

だが、それらしき顔は見当たらない。人違いだったか。まぁいいか。


「みんな静かにー。ホームルーム始めるぞー」


同じ中学校の友達もいたのだろう、そこそこ騒いでいた教室が静まる。


「皆、今日から高校生だ。少し大人になった気分だろうか。そうでもないだろうか」

「ワイワイしたい気分もあると思うが気を引き締めるように」


先生からのよくある挨拶があってそれから


「とりあえず皆、自己紹介から始めようか」


自己紹介が始まる。意外と緊張するんだよな、と思いつつ順番を待つ。


「5番 遠藤 竜馬です。南ヶ丘中学校から来ました。よろしくお願いします。」


面白いことを言えるようなキャラじゃないから、こんなものだろう。

さて、同姓同名の女の子はどんな子なのだろうか。

20番 30番と自己紹介が終わる。そして


「35番 宮守 千歳です」


きた、正直すごく可愛い。さらっとしたロングの黒髪、大きな目、綺麗な二重だ。美白の肌にシンプルだけど良さを引き立たせるメイク。神様はこんなにも多く与えるものなのか。そう思えるくらいにパーフェクトな女の子だ。


「東中学校から来ました。中学3年生の途中までは南ヶ丘中学校にいました。よろしくお願いします。」


時が止まった。同時に記憶が巻き戻される。


そんなはずがない、きっと同姓同名の子がもう一人。いや、いたら絶対に気付くだろ。

ということは、、、




どうやら、クラスで一番の美女といっても過言ではない‘’宮守千歳‘’さんは中学時代にいた僕の‘’元カノ‘’らしい。


いや、そんなことあるわけがない。


お読みいただきありがとうございます。

初めての投稿ですのであしからず、、、!

不定期に更新していきますので、竜馬&千歳の行く末を見守っていただけると幸いです!

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