2/6
お嬢様
お嬢様との出会いは8年と半年前のことでした。
当時のお嬢様は4歳になられたばかり。そう、私は お嬢様の”お誕生日プレゼント”として屋敷に迎え入れられたのでした。
その当時、お嬢様が お住まいになられていた お屋敷は、それはそれは とても立派で人間の使用人が数えきれないほど、お勤めになられておりました。
私は誇らしかった。こんな立派なお屋敷に迎い入れられて、こんなにも素晴らしい方々とともに働かせて頂けることに感謝と誇りを持ち、毎日 与えられた仕事に邁進しておりました。
しかし、その生活はお嬢様が7歳を迎えた途端に、急変してしまうのです…