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謎のエイリアンに支配された地球 美香は最低限の人類の保護に成功する、しかし、なお支配されたままだ、やがて、美香が計画した大逆転劇の嵐が吹き上げる、

作者: 佐々木一郎

人類絶滅を回避する為に翻弄する美香の命をかけた物語である、そして、それは想像を超えた展開へと発展して行く事になる。

アメリカ軍もロシア軍も全く歯が立たない、やられる一方だ。

街に非常事態のサイレンが鳴り響く、美香も大勢の人達と逃げ惑っていた。

新婚の夫と離れ離れになってしまったのだ、美香は夫のいる方向へと向かって行く、すると誰かが、

「そっちは危ない、行かない方がいい」 美香は仕方なく、反対方向へと向かって行く、すると、誰かが、

「大人数だと危ない、分かれた方がいい」 美香は5人のグループで行動する事にした、しかし、美香が

トイレから戻って来ると、そこには誰もいなかった。

あれ程いた人達は何処へ行ってしまったのだろう、美香は近くのデパートへと入って行く、すると驚く事に、人の頭だけが転がっているのだ、全く不思議だ、何があったんだろう。

美香の足元は、その血の色で真っ赤である、そして、何故か氷が散らばっている、何故だろう。

美香はデパートの5階で望遠鏡を手に入れる、その望遠鏡で美香は、毎日、状況を観察する事にした。

美香がビルの屋上で観察していると、ある重要な事が分かった、それは光だ。

赤、黄色、青の三色の光が見える、そして、その光の特色が分かるのだ。

青色は、全てを制御不能にするのだ、銃を持っていたとしても、討つ事は出来ない、そして、車も完全に止まってしまう、勿論、飛行機も制御不能になる、アメリカ軍、ロシア軍のジェット機が次々と墜落したのもその為だ、そして、黄色の光だ、人の動きを止めるのだ、筋肉を膠着させると考えられる。多くの人が全く動けなくなり、首を切り落されるのが見えた、そして、問題なのが、赤色の光だ、精度に特に優れた赤外線と考えられる、一度照射されると全てが表示される、地下の隠れ家にいても分かってしまう、ビルも丸ごと鮮明に映し出される、一度照射されると、絶対に逃げられない。

美香は考えた、赤色の光さえ当てられなければ、逃げ切る事が出来る。

美香は毎日ビルの屋上から望遠鏡で観察しながら逃げ回る。

すると、今まで真っ暗だった街に、突然明かりが点いたのだ、美香の驚きは隠せない。

エイリアンの家族が引越して来たのだ、そして、美香が食糧としていたコンビニにも全く何も残っていないのだ。そして、美香には更にショッキングな光景を目にする。

何とエイリアンが人間の肉を食べているのだ、エイリアンは人喰い人種だったのである、余りにも恐るべき光景に美香の顔は青ざめ、手足は震え、心臓は高鳴り、美香は地獄にいる様相へとなっていた。

美香は、昔、日本軍の話を聞いた事を思い出した、それは、戦時下で全く食量がなくなり、餓死寸前だった日本兵が人の肉を食べたと言うのだ、その人が亡くなる直前に話してくれた、その人に申し訳ないと泣いていた、しかし、そのおかげで自分は生きて来られたのだ、感謝でいっぱいなのだ、そして、その味にも言及した、何と、凄く美味しかったと言うのである。

この人喰い人種も、大昔、その美味しさに病みつきになってしまったに違いない。

美香が望遠鏡で見ていると、鶏、豚、牛などの家畜が見える、家畜は食べられる事で繁栄している、人間も食べられる事によって、繁栄出来ないかと考える、このままだと人類は絶滅してしまう可能性が高い。

しかし、言葉が分からない、人喰い人種の言葉など想像もつかない。

もう、既にコンビニには何もない、これから冬に入る、美香も生き延びられる可能性はない。

美香が望遠鏡で見ていると、人喰い人種の隊長らしき人を見つけた。

美香は迷わず隊長に向かって大声で日本語で叫んだ。 

「私は、地球人の代表者よ、あなたの国の代表者と話がしたいわ」

すると男は 「誰だおまえは」 何と日本語で返って来たのだ。

「私は地球人の美香よ」 「俺はヤンバル人のジョンだ」 二人は握手をする。

ヤンバル人は、昔から侵略を繰り返している、どうしてもその国の言葉がどうしても必要になる、だから日本語も覚えるのが早い。

美香はジョンに説明する、ヤンバル人に食べてもらう事によって、人類が保存出来ないかである。

そして、子供達の教育にも言及する、するとジョンは、その教育法を直接見たいと言うのである。

美香は、さっそくその教育を始める、ジョンはしばらく見ていたが、遂に OKの返事が返って来た。

美香とジョンは抱き合い、ジョンはその健闘をたたえた。

美香にとって一番気にしていたのは、死への恐怖心だ、美香は催眠術師を数多く雇い、死への恐怖心を取り除いて行った、「あなたは、この世に肉になって神様に食べて頂く為に生まれて来たの」 美香は、徹底的に、洗脳する、そして、結果的に洗脳されやすい人だけが残って行く。

しかし、決して洗脳されない人もいる。

しかし、美香は容赦しない、死への恐怖心のある人は次々と肉へとなって行く。

そして、美香は遂に、死への恐怖心を、一人も持たない世界を実現する。

勿論、親が洗脳されれば、自然と子供達も又、一生洗脳された人生を送って行く事になる。

ジョンが気にしていたのも、その点だ、ヤンバル人も昔、人間の飼育をやっていた事がある、しかし、失敗していた、死への恐怖心を取り除く事が出来なかったのだ、人間は頭がいい、逆襲に会いひどい目にあっていたのだ、しかし、美香の教育は最高だ、時々ジョンが訪れ、美香と抱き合って、健闘をたたえる。

美香の一生は保障される、しかし、結婚相手はヤンバル人だ、でも全員が肉好きとは限らない、ジョンの紹介で、肉嫌いであるダンと結婚する、ダンは優しい、前夫よりも優しい。

そして、日本語もすぐに覚えて、美香は幸せだ。

しかし、美香には疑問が残る、共食いは体に悪い、何か病気があるのではないかと、美香は考えた。

夫のダンに調べてもらった、すると、やはり、あったのだ、それは狂う病だ、三日間苦しみながら暴れ続け、口から血を吹きながら、死んで行く原因不明の病気である、ヤンバル人に恐れられているのだ。

美香は、さっそく、日本人の奈美恵を派遣する事を決めた。

ヤンバル人の医学博士である、有名なアーサー博士である。

ダンにヤンバル語を教えてもらい、ヤンバル人として送り出すのだ、奈美恵はまだ14歳だ。

しかし、奈美恵は必ず成功すると美香は信じていた。

そして、ヤンバル人は、鶏、豚、牛なども少しは食べていた。

美香はダンに言って、鶏、豚、牛などの家畜を、この世から絶滅させる事を決めた。

出来るだけ人間の肉を多く食べさせて、狂う病にかからせ、そのデータを取り出すのである。

そして、どうすれば人間の肉を多く食べさせる事ができるのか、美香の手腕が問われる。

そして、狂う病が解明されて、人間の肉を食べるのが禁止になり、人間達が解放されて自由の身になる事を

美香は信じていた、それには、どうして人間の肉を多く食べさせる事ができるか、美香の作戦が始まる。


沙也加は先生に相談していた 「先生、沙也加の様な頭の悪い子でも神様に美味しく食べて頂けるのでしょうか」「大丈夫よ、沙也加ちゃんは素直だから、神様は素直な子が好きなの、沙也加ちゃんのお肉は間違いなく美味しいわ、美味しく食べて頂けると天国へいけるの、天国はとても良い所よ、毎日お花畑で鳥たちと楽しく遊んで暮らせるのよ、16歳の誕生日になると、幸せの黄色いボタンを押す事が出来るの、そのボタンを押すと天国へ行けるのよ、沙也加ちゃんは今13歳だから、あと3年ね、楽しみね」 「はい、楽しみです、早く幸せの黄色いボタンを押したいです、先生どうもありがとうございました」 そして、沙也加の幸せの黄色いボタンを押す日がやってきた。沙也加たちは50人乗りのバスで現地に到着する、美しいお花が咲き乱れ、天国へ行くのにはふさわしい所だ、しかしその部屋は密室になっている、そして、声だけが聞こえる、「楽しみです」 「嬉しいです」 「幸せです」 そして、沙也加の番がやって来た、沙也加は 「幸せです」と言って黄色いボタンを押す。

しかし、それは、幸せの黄色いボタンではない、高圧電流が入った電気椅子のボタンだ、沙也加の体は大きく揺れ、沙也加はぐったりとなる、そして、ベルトコンベヤーに乗せられ、次には、切れ味抜群の回転カッターがある、沙也加の頭は血を吹きながら飛んでいく、ここは、天国へ行く場所ではない、大きな食肉加工センターである、そして、大型バスで次々と訪れ、パック肉へとなって行く。

ここは、女肉専門である、男肉は別の工場にある、味が違うからだ、女は、油の乗りが良くて、柔らかくて美味しい、富裕層に人気である、しかし、男は固い、だから、太らせて脂肪分の多い肉になる。


ここでは、子供達の寿命は16歳の誕生日までである、そして先生たちもいるが、35歳の誕生日までである。

やはり、肉となって、この世を去る、そして、母親もいる、15歳から子供を産んで、平均15人位産み、やはり、35歳で肉になり、命が終わる。

そして、子供達は小学校一年生から農作業をする、午前中は農作業で午後からは、学校の授業だ。

勿論、先生達や母親達も参加する、ヤンバル人は、都会に住んでいるが、人間達は田舎暮らしである。

ここでは、ヤンバル人よりも、人間達の方が圧倒的に多い、だから、ヤンバル人の穀物、野菜なども、人間達が調達する。

そして、美香の作戦は大成功である、子供達は研究を重ね、何を食べたら神様に美味しく食べて頂けるのか研究して。そして、努力して、何と今までの、二倍もの肉の消費量を達成したのである。

勿論、美味しければ、美味しい程、肉の消費量が増える、それだけ、病気になるリスクも高まる。

しかしこの後、更に凄い事が起きる。

何と子供達は、更に努力に努力を重ねて、遂に、霜降り肉を完成させていたのである。


そして、最近、不思議な現象が起こっている、それは、暴れ焼きだ、今まで通りだと、人間達はボタンを押すだけで死ぬことができる、苦しむ必要はない。

しかし、暴れ焼きは、生きていながら焼かれるのだ。

勿論、我慢できない程熱いし、考えられない程の辛い、苦しい思いもする。

勿論、残虐なヤンバル人が好きなのは分かる。しかし、焼かれる方の人間達の方に評判が良いのだ。

楽しみで、楽しみで、仕方がないのは、むしろ、人間達の方なのだ。

本当に不思議な話だ、何故だろう、その秘密を探ってみた。


満里奈は今晩行われるパーティー会場を訪れる。

チャイムが鳴り、女が現れる、名前はメリーだ、満里奈が「こんばんわ」「あら、いらっしゃい、待っていたのよ」 笑顔で満里奈と抱き合う。「私は、満里奈と申します、よろしくお願いいたします」

満里奈は自分を紹介した後 「今晩の暴れ焼きパーティーが、楽しみで楽しみで、夕べは眠られませんでした」 すると、メリーが 「そうでしょう、私達も楽しみよ、一緒に楽しみましょうね」 「はい」

 満里奈もメリーも笑顔でいっぱいだ。

「あら、紹介が遅くなってしまったわ、こちらが神様の父、私が神様の母、この子が神様の男の子と女の子」 すると、女の子が 「ママこの水玉のワンピース素敵」 すると、メリーが 「あなたは、ファッションセンス抜群にいいわ、とても素敵よ」 

満里奈は 「ありがとうございます、今晩のパーティーが楽しみです」 すると、チャイムが鳴った、隣の仲良し4人親子家族だ、今度は満里奈が一人で出迎える、それぞれ抱き合って挨拶する、又チャイムが鳴る。今度は反対隣の夫婦二人だ、満里奈が二人とも抱き合って出迎える。

今日は、10人の神様との楽しい、楽しい、楽しい暴れ焼きパーティーだ。

満里奈にとっても、楽しみなパーティーだ、満里奈は嬉しくて、嬉しくて仕方がない。

メリーがお酒を持って来た、男はビールだ、そして、女達は日本酒だ。

ここでは、日本の習慣と全く同じスタイルを取っている、そして、言葉も日本語だ。

満里奈が、お酒を注いで回る、みんな笑顔だ、満里奈も一緒になって、話の輪の中に入る、満里奈はユーモアたっぷりの冗談が好きだ、みんな笑いに包まれる、満里奈は人気者である。

今度は、カラオケが始まった、みんな日本語が上手だ、日本語で歌っている、10人一回りすると、満里奈に順番が回って来た、勿論、満里奈は日本人である、当然、日本語で歌うとみんなが思っていた、しかし、満里奈が選んだのは、ヤンバル人の歌でヤンバル語で歌う。

神様はカラオケが好きだと聞いて、一生懸命に練習してきたのだ、男と女の別れの、悲しい曲である、そして、その美声にみんなが酔いしれる、心のこもった歌声にすすり泣きが聞こえる。

もう、メリーは涙でいっぱいだ、そして、歌が終わると、割れんばかりの拍手が沸き起こる、メリーは 「あなた、凄かったわ、感動よ、素晴らしいわ」 メリーは涙、涙でいっぱいだ。

すると、メリーは、「満里奈さん、そろそろ、暴れ焼きの時間よ、シャワーを浴びてらしゃい」

満里奈は素直にシャワーを浴びに行く、メリーは、暴れ焼きの準備をする。

その他のお客さんは、ナイフとホークを用意して、焼き肉の出来上がるのを待つ。

そして、満里奈が戻って来た、勿論、全裸である。

満里奈は、「いよいよ、楽しい、楽しい暴れ焼きの時がやってまいりました、皆様方には、思う存分に楽しんで頂きたいと思います、よろしくお願いいたします」 すると拍手が湧く。

メリーは、まず、おへそのあたりに麻酔を打つ、上半身に熱が行かない様にする為だ、最初に下半身から焼くのである、そしておへそのあたりには、防熱材の板も取り付けられる、上半身に行かないようにする。

そして、いよいよ、嫌いな人はいない、みんな大好きな、楽しい、楽しい暴れ焼きが始まる。

メリーが火を入れる、満里奈は熱い、熱いと言って足をバタバタさせる、子供達は大喜びだ、「楽しい、楽しい」と言って大喜びだ。父親も 「いいぞ、もっと苦しめ、もっと泣け」 やはり大喜びだ。

ここでは、可愛いい娘程、好きな娘程、喜びを感じる、ヤンバル人は、嫌いな人を焼いて喜ぶ習性はない。

ここに満里奈が来た時から、みんな満里奈が好きで、好きでたまらないのだ。

だから、焼いて苦しむ姿を見たいのだ、それは満里奈が好きだと言う、裏返しでもある。

勿論、ヤンバル人と人間は似ている事は知っている、しかし、ヤンバル人は人間をただの食べ物にしか見ていない、これは数千万年前からの当たり前の習慣だ。それは、どんなに、満里奈と仲良くなったとしても、それが消える事はない、あくまでも満里奈は、ごく普通の食べ物である。

暴れ回っている満里奈だが、まだ弱火だ、メリーがそろそろ強火にしましょうね。

そう言って火力を最大限にする、満里奈は足をバタバタさせて、顔を真っ赤にして、涙は溢れ続ける、「熱い、熱い、ギャーギャー」 しかし本当に残虐性のあるのは、むしろ女の方だ。

「いいわ、いいわ、もっと泣くのよ、もっと苦しむのよ、もっと、熱さを感じるの、ああ、気持ちがいいわ、もっと、もっと叫ぶのよ、あなたが、泣いて、苦しんでいる姿、最高よ、もうたまらないわ」

しかし、本当に熱いのは15分位だ、だんだん熱さがなくなって行く、熱さを感じる神経が焼き尽くされてしまうからだ、そして、あれ程、暴れ回っていた足も動かなくなる、やはり、筋肉も焼き尽くされてしまうからだ、満里奈の下半身は完全に壊死している。

しかし、満里奈はすでに、こうなる事を知っていた、学校で勉強していたのだ。

メリーが弱火にして近寄って来た 「まだ暑い」「大丈夫です」 「満里奈さん、良かったわ、最高だったわ、興奮したわ、満里奈さん楽しませてくれてありがとう」

満里奈は「こんなに喜んで頂いて、私こそありがとうございました」

満里奈は何故この世に自分が生まれて来たのかを、良く知っている。

神様に喜んで頂いて美味しく食べて頂く為に、この世に生まれて来たのである。

今日のパーティーでの楽しみも、満里奈が熱いと暴れ回っている姿を、神様が喜んで頂くのが、それが、満里奈にとっても楽しみなのだ、勿論、熱いのは、最初から承知の上だ、喜んで頂く、それが楽しみなのだ。

満里奈が焼かれた時、勿論、熱くて我慢できない程だ、しかし、神様に喜んでいる姿が、遠のく記憶の中で確かに映っていたのだ、それは熱いと言う感覚よりも、むしろ喜びの方が大きかったのである。

「こんなにも、喜んで頂いている、嬉しい、本当に嬉しい」

そして、満里奈にして見れば、あまり時間が短かった様な気もしていた。

もっと、もっと神様たちを喜ばれてあげたいのに残念。

そして、ヤンバル人達は、一人ずつ満里奈の手を取り、満里奈に感謝の気持ちを表す。 

「満里奈さん、良かったよ、最高だった、満里奈さんの暴れ方凄く良かった、喜ばせてくれてありがとう」 「満里奈さん、凄く良かったよ、興奮したよ、満里奈さんの泣き声、最高だよ、楽しませてくれてありがとう」 

そして全員が満里奈の手を取り感謝の気持ちを表す。

満里奈も 「ありがとうございます、ありがとうございます、私も感謝、感謝でいっぱいです」 

そして、満里奈とヤンバル人の美しい強い愛の絆が結ばれる。

ヤンバル人は決して異質な残酷さはない、ヤンバル人同士は助け合い、平和を求める、だから戦争など経験した事はない、戦争を繰り返す地球の、前の人類とは大きな違いがある。

ヤンバル人は愛と思いやりに優れた素晴らしい民族なのだ。

しかし、人間はただの、食べ物である事には全く疑う余地がない。

今度は、メリーは、満里奈に味付けをして、良く味が染み込むように満里奈をハンドルで回転しながら、

弱火で、じっくりと焼く、甘い香りが部屋中に充満する、ヤンバル人達の食欲をそそる。

すると、メリーは満里奈に質問する、「ねえ、満里奈さん、暴れ焼きパーティーは楽しいでしょう」

満里奈は 「はい、勿論です、暴れ焼きパーティーは、最高に、最高に楽しいです」 

満里奈は、嬉しくて、嬉しくて仕方がない、もう笑顔でいっぱいだ。

満里奈ののお肉は、こんがりときつね色に仕上がる。

勿論、これからが、満里奈にとっても最も楽しい時間である。

ここでは、ヤンバル人よりも、人間達の方が圧倒的に多い、だから、ヤンバル人の食糧も人間達が調達する。勿論、満里奈も農作業のベテランである、もう、既に、二時間前に、満里奈が作った農作物が届けられている、そして、レタスやブロッコリー、白菜、きゅうり、トマトなど、満里奈が作った野菜がいっぱい盛り付けられている、しかし、まだ肉がない、そこへ、満里奈のお肉が盛り付けられる。

まさに、満里奈づくしである。

そして、少し遅れて、肉じゃがが完成する、もう、すでに煮込んである、満里奈のバラ肉を乗せてすこし煮込めば完成だ、この、ジャガイモも玉ねぎも人参も満里奈が作ったものだ。


ここにいるヤンバル人には、まだ知らない事がある、それは、霜降り肉が完成していたのだ、満里奈のお肉は、間違いなく霜降り肉である、その、食べた事のない絶妙で最高の抜群の肉味に、ヤンバル人は驚く事になる、それを食べたヤンバル人は、驚きを隠せない 「凄いわ、凄いわ、最高に美味しいわ、今まで、こんなの食べた事ないわ、とてもジューシーよ、凄いわ、凄いわ、それに、レタスも新鮮で美味しいわ、トマトも最高に美味しいわ」 勿論、鮮度抜群の満里奈の野菜だ、そして、鮮度抜群の満里奈のお肉である。 

満里奈は、前から鮮度にはこだわってきた、魚を焼く時も、必ず、生きたまま焼く、少し暴れる、そして

タコも生きたままゆでる、踊り食いである、だから、暴れ焼きも全く、抵抗感はない。

ごく普通の食べ方であるのだ。「この肉じゃがも美味しいわ、ジャガイモ、玉ねぎ、人参とお肉の相性も抜群」 ヤンバル人達の、美味しい、美味しいは続いて行く、満里奈は嬉しくて、嬉しくて、もう、涙が止まらない。勿論、満里奈の人生は、この美味しいの為にだけ、生まれて来た人生なのだからだ。

そして、満里奈のお肉は次々と、お皿の上に乗せられて行く。

まず、一番感謝するのは、母親である、この世に産んでくれてありがとう。

人生は、楽しい、本当に楽しい。お肉として、産んでくれた母親に感謝、感謝でいっぱいだ。

そして、育てて、教育してくださった先生にも、感謝感謝でいっぱいだ。更に、満里奈を焼いて頂いた神様の方々にも、感謝、感謝でいっぱいなのだ。

満里奈は、「この世に生まれて来て良かった、本当に良かった、お肉としての人生、本当に楽しい、最高に楽しい」 もう、満里奈の涙は止まらない。

しかし、本当は、80歳、90歳まで生きられる素晴らしい人生がある事は、残念ながら、今の満里奈には全く、想像もできてない、仕方がない、満里奈は、完全に洗脳されているからだ。

しかし、満里奈の今は、感動と喜びで、どうしようもない。

そして、満里奈は幸せで、幸せでどうしようもないのだ。

もし、ボタンを押すだけの人生だったら、こんな喜びはない、ああ、暴れ焼きは最高だ。

これは、夢ではないだろうか、いや、違う、現実なのだ、ああ、最高だ、最高に嬉しい。


満里奈の美味しいお肉の原因は、霜降り肉だけではない、それは、健康だ、満里奈は、全く病気もしないで100歳まで生きられるほどの健康体だったのである。

その若さが満ち溢れる程の健康体である満里奈のお肉、その若さと生きの良さが、最高の食感をもたらす。

やがて、満里奈の下半身は全て食べつくさられ、もう、食べる所がない、一旦、休憩に入る。

満里奈の下半身は食べ尽くされ、満里奈の足の骨も、そして骨盤も、はっきりと、確認する事ができる。

満里奈の下半身は完全に骨だけになってしまったのである。

そして、一人ずつ、満里奈に感謝の気持ちを伝える。 

「美味しかったよ、最高だった、ありがとう、満里奈さん、本当にありがとう」 

「満里奈さんのお肉、滅茶苦茶美味しかった、今までこんな美味しいお肉、食べた事ないよ、もう、最高だった、最高に美味しかった」 少し笑顔になった満里奈だが、又、涙が溢れて来た、そして次々と満里奈の手を取り、一人ずつ感謝の気持ちを伝える。

優しい、本当に優しいヤンバル人の心が、満里奈の胸に響く、もう、満里奈の涙は止まらない。

でも、満里奈の本当に美味しい霜降り肉は、これからだ、しかし、霜降り肉は他の部位でも美味しい。

今食べた、満里奈のお肉は、下半身でも、油が乗り、最高に、美味しかったのである。

霜降り肉は、みんな平等に分ける、しかし、他の部位は自分で選ぶ事ができる。

それぞれ、好きな部位に指をさす。

満里奈は、「どうぞ、思う存分に召し上がってください、満里奈は最高に嬉しいです最高に、幸せです」

しかし、その肉を食べて頂けるのは、満里奈が天国へ行ってからである。

次に満里奈は確実に死ななければならないのだ。

すると、メリーが、「満里奈さん、そろそろ、天国へ行くお時間ですよ」

満里奈は 「はい」 と言って素直に目を閉じる。

そして、満里奈が、待ちに待った、楽しい、楽しい、心臓刺しが始まる。

満里奈のすぐ隣には、先の尖った包丁が、すでに置いてある、その包丁で自分の心臓が刺される事は、既に分かっていた、しかし、満里奈は、必ず天国へ行く事を信じている、死への恐怖心は全くない。

それを、満里奈は、学校でも、勉強をしていた。

先の尖った包丁で、神様に心臓を刺して頂れば、間違いなく、天国へ行けるのだと。

そして、完全に洗脳され、全く疑いのない、満里奈の、楽しい、楽しい心臓刺しが始まる。


ヤンバル人は、亡くなる時は、全員が、必ず、苦しむような、怖い、鋭い形相になる、地獄への形相だ。

本当は、人は、人を食べてはいけない、そこには、本当の神様の、怒りがあるのかも知れない。

だから、ヤンバル人は、笑顔での死に、大きな感動と喜びを感じる。

満里奈も、その事は学校で勉強していた、神様は笑顔での死に、大変お喜びなさるのだと。

勿論、今の満里奈は、嬉しくて、嬉しくて仕方がない、そして、幸せで、幸せで、どうしようもなく幸せでな、今、喜びの絶頂期である、満里奈は、人生今までで一番美しい笑顔になる。

ヤンバル人は、男よりも女の方が残虐性が強い、だから、心臓刺しは必ず、女の方がやる。

男は怖くて、泣いてしまう事もあるのだ、女は喜んでやる。

そして、メリーの、12歳になった娘が、尖った包丁を高く掲げて、一気に振り下ろす。

それは、満里奈の心臓のちょうど、真ん中に命中して、10㎝程貫通する。

しかし、ここで奇跡が起きる、満里奈の心臓は貫通されて大量の血が流れ出ている、しかし、

満里奈の顔は、なんと、最高の笑顔のままでいるのである。

これには、ヤンバル人の驚きは隠せない、あまりにもショッキングな出来事に、ただ、茫然である。

満里奈の顔は、本当に美しい、最高に最高に美しい、まるで生きているかの様だ。

満里奈の感謝の思い、神様達を最高に喜こばせてあげたい、その思いが通じたのである。

そして、ヤンバル人達の喜びは最高潮に達する、その、あまりもの喜びと感動に、大きな拍手が湧く。

まず、メリーが、自分の頬と満里奈の頬を合わせて 「満里奈さん、あなた、最高だったわよ、もう、最高よ、満里奈さん、喜ばせてくれてありがとう、本当に、ありがとう」 そして、他のヤンバル人達も、満里奈の頬と自分の頬を合わせて、満里奈に感謝の気持ちを伝える。

やがて、二時間前まで、あれほど元気だった満里奈だ、しかし、今は、完全に骸骨姿となっていた。

こうして、暴れ焼きパーティーは終わる、勿論、一番楽しんだのは、満里奈である、楽しい、楽しい宴会でのお話、楽しい、楽しいカラオケ、そして、楽しい、楽しい暴れ焼き、そして、楽しい、楽しいお食事、そして、楽しい楽しい心臓刺し、こうして、最高に楽しんだ、満里奈の一日が終わる。

最後は、三三七拍子で締めくられ、お開きとなる。


世の中には、色々な性格の人がいる、中には、年中、いら立って、怒って、イライラしながら、何も面白くないと言いながら、一生、恨み、憎しみを持ちながら、腹の立つ人生を送る人もいる。

その、一番の原因は、その人の心が汚れているからなのである。

それは、長生きしたとしても、その人生は,

決して幸せな人生とは言えない。

しかし、心の美しい人の人生は違う、勿論、一生腹立つ事もない、イライラする事もない。

多くの人を愛し、そして、多くの人に愛され、喜び、喜びの感動的な、そして、感謝感謝の素晴らしい人生を送る事ができる。それは、決して外見ではない。

満里奈の人生寿命は16歳である。しかし満里奈は、既に6歳の時から、研究を開始していた。

それは、何を食べたら、自分自身を神様に美味しく食べて頂けるかである。

そして、数多くのデータを積み重ねて来たのである。

満里奈は、その研究に、最高の喜びを感じていたのだ、毎日が楽しくて仕方がない。

その研究で、神様が美味しいと、言われた人が、いったい何を食べていたのかを徹底的に分析していた。

そして、満里奈のグループは、ついに世界初の、霜降り肉を完成させていたのである。

満里奈の一日は大変充実していた、毎日の農作業、そして学校、そして、充実していた研究。

そして、大変仲良くしていた友達とも仲良く、幸せな毎日を送って来たのである。

満里奈は、たった16歳の人生だ。

しかし、毎日、愛と喜びに満ち溢れた、最高の素晴らしい人生を送って来たのである。


美香の所に、医学博士のアーサー博士の元に弟子入りに行った奈美恵から連絡が入った。

狂う病の解明に、あと10年かかると言われたが、5年に縮まるかも知れないと言うのである。

それには、条件がある、狂う病にかかってしまった患者は大勢いる。

しかし、狂う病にかかる瞬間の患者がいないのだ。その確実なデータが欲しいのだ。

それは、たとえ一例でもいいから、欲しいと言うのである。

それには、肉好きで、今健康なヤンバル人を探さないいけない。

美香は考えた、今度、10人同時暴れ焼きパーティーがあると言う。

そこで、探すのである。

さっそく、カメラを各所に設置して、観察する事にした。

その観察には、奈美恵も参加する、二人の観察が始まる。

医学博士である、アーサー博士は、最初から、狂う病の原因は、人間の肉を食べるのが原因だと分かっていた、しかし、その科学的な証明が難しかったのである。


今度、16歳なる女子生徒に、大切な特別授業が行われていた。

それは、10人同時暴れ焼きパーティーに参加する女子生徒である。

授業内容は、暴れ焼きでの、正しい暴れ方の授業である。

そして、先生から 「神様は、大声で泣き叫び続けると、大変お喜びなされます、決して熱さに我慢してはいけません、出来るだけ大声で、叫び続けるのです」 すると、生徒達は 「はい先生、分かりました」

次に、先生から、何か、神様をもっとお喜びになられる方法はないかと、生徒達に質問する。

すると、女子生徒の美代が、ダンスを見て頂くのはどうか、と言うのである。

それには、他の生徒達も先生も、大賛成だ、さっそく、ダンスの練習が始まる。

先生も、神様は、とても可愛い子が好きだと聞いている、今回は、初めての10人同時暴れ焼きパーティーだ。何としても、神様にとっても最高にお喜びになられる暴れ焼きパーティーにしたい。

先生は、中でも、特に、滅茶滅茶可愛い女の子を厳選していた。

10人の女子生徒達は、もう嬉しくて、嬉しくてどうしようもない、勿論、暴れ焼きは、天国へ行く事が保障されている、それだけではない、自分が焼かれた時の、神様が喜ぶ姿が見たいのだ。

勿論、10人同時暴れ焼きパーティーは初めてだ、当然、迫力もある。

どんなにお喜びになられるのだろう、考えただけでも興奮が抑えられない。

そして、女子生徒全員が 「ああ、暴れ焼きパーティーが楽しみだわ、最高に、最高に楽しみなのよ、ああ、最高だわ、早く焼かれたい、早く暴れたい、ああ最高に楽しみだわ」

 女子生徒達は、もう、興奮で興奮でどうしようもない。


ここでは人間達の、民族間の争いも、静かに進行している。

一人も死者がいない、それは、その民族の絶滅を意味している。

多くの死者が出る、それは、大繁栄を意味している。

日本人は、特に洗脳され易い、それは、最初の段階から有利に働く。

何と、日本人は、最初の段階から、世界の人口の30%のを占めていたのである。

そして、多くの民族が、一人も生存する事なく絶滅して行く。

そして、それだけではない、日本人は、真面目で勤勉だ、そして、努力家でもある。

日本人は、ヤンバル人達から、美味しい、美味しいと言われ、大繫栄をもたらす。

それから、日本人は、世界の50%を超え、今では、何と世界の70%に迫る勢いだ。

その、一番の原因は霜降り肉の誕生である、勿論、日本人が開発したのだ。

5%の割合で男にも出るが、大半は女肉である。

これは、精密なレントゲンで見ればすぐわかる。

今では、ほとんどの暴れ焼きパーティーは、この霜降り肉で行われる。


そして、ついに、暴れ焼きの嫌いな人はいない、みんなが大好きな、みんなが喜ぶ、楽しい、楽しい暴れ焼きパーティーの日を迎える。

これには、カメラの画像を見ながら、医学研修生の奈美恵と美香が、一部始終を観察する事にした。

そして、暴れ焼きの嫌いな人はいない、みんなが大好きな、みんなが喜ぶ、楽しい、楽しい暴れ焼きパーティーが始まる。

10人の、女子生徒達は、一人ずつ、自己紹介をする。

そして、女子生徒達全員が、レオタード姿で、得意のダンスを踊る。

その、レオタード姿の女子生徒達に、もう、100人のヤンバル人達は釘付けだ、とにかく、可愛いのだ、もう、最高に、滅茶滅茶可愛いのである、そして、100人のヤンバル人達の視線は、暴れ焼きへと向かう。

とにかく、滅茶滅茶可愛いのである、勿論、ヤンバル人達は、暴れ焼きで、どんなに熱さを感じるか、どんなに苦しむか、どんなに泣き叫び、悶え狂うか、滅茶滅茶可愛いければ可愛い程、関心が集まる。

ヤンバル人達は、早く、苦しみ、泣き叫ぶ姿が見たい。

もうヤンバル人達は、興奮で興奮でどうしようもない。

しかし、今は、間違えないように、真剣に踊っている、女子生徒達だ、しかし、内心は、早く、自分の体に火を点けて欲しい、早く熱がりたい、早く暴れたい、早く泣き叫びたい。早く喜ばせてあげたい。

むしろ、女子生徒達の方が、暴れ焼きが、楽しみで、楽しみで、もうどうしようもないのである。

そして、10人の女子生徒達が、同時に火が点けられる。

「熱い、熱い、ギャー、ギャー」 それは、それは、凄い事になる、その迫力は想像を絶する。

ヤンバル人達は、「いいぞ、いいぞ、もっと苦しめ、もっと泣け、ああ、気持ちいい、もっと、もっと苦しむのだ、もっと泣け」 「いいわ、いいわ、素敵だわ、あなた達の泣き叫んでいる姿、最高に気持ちいいわ、もっと泣いて、もっと叫んで、もっともっと苦しむのよ、ああ、もう、たまらないわ」 

やがて、女子生徒達のお肉は、弱火に切り替わり、こんがりときつね色に出来上がる、そして、女子生徒達のお肉は皿に乗せられ、やがて、食事風景となる。

すると、一人の女が狂ったかの様に、何回も、お代わりを繰り返して、暴食する女がいた、すると、奈美恵が 「この人、いいんじゃない」 奈美恵は、その人を指で指す。

美香と奈美恵の手元には、今出席している100人の名簿がある。

女の名前は、マリンと言う。

名簿によると、経歴には、今までに、この中でもトップクラスの、肉の消費量である事が分かる。

美香もそれに、注目する。

やがて、女子生徒達の下半身は、完全に食べ尽くされ、骨だけの足、骨になった骨盤だけが見える。

そして、美代が代表して、マイクを持ち、最後の挨拶をする。

「今日は、お忙しい中、こんなにもお集まりいただきありがとうございます。暴れ焼きの時、神様の皆様方が大変お喜びになられる姿を拝見して、私達、女子生徒は、嬉しくてたまりません、感謝感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました、そして、私達女子生徒のお肉を食べて頂いた時に、神様の皆様方が、美味しい、美味しいと言ってくださいました、私達女子生徒は、もう嬉しくて、嬉しくて涙が止まりませんでした、本当に本当にありがとうございました、神様の皆様方には、感謝感謝でいっぱいです、これで、神様の皆様方と直接お目にかかるのは、最後となります、私達女子生徒は、神様の皆様方のおかげで、楽しい、楽しい天国へ旅立つ事ができます、本当に、本当にありがとうございました、神様の皆様方には感謝感謝でいっぱいです。しかし、まだまだ時間がございます、楽しい、楽しい焼肉パーティーを思う存分に楽しんで頂きたいと思っております、上半身も下半身と同じ様に美味しく食べて頂ければ、大変うれしく思います、とにかく、暴れ焼きパーティーは最高です、最高に楽しいです、最後に神様の皆様方の健康をお祈りして、わたくしの挨拶とさせて頂きます、本日は、本当に、本当にありがとうございました」 

そして、大きな拍手が湧く。

ヤンバル人は日本人が、好きで好きでたまらない、勿論、お肉の味も最高だが、おもてなしも最高なのだ、

ヤンバル人達は、そこに、愛を感じる、やがて、女子生徒達の、最後のおもてなしが始まる。

神様の皆様方には、最高にお喜びなって頂きたい。

女子生徒達の心を込めた、最後の、最高の笑顔での、死の、おもてなしである。

そして、心臓刺しが始まる。10人同時心臓刺しである、10人のヤンバル人達が尖った包丁を高く掲げる。

10歳から20歳までの女が一斉に振り下ろす、すると、女子生徒の心臓の真ん中を全員が、同時に貫通する。

そして、大きな拍手が沸き起こる、すると一人の女が大声で泣き始めた。

その女はマリンである、余りの喜びと感動で、涙が溢れてしまったのである。

マリンはもう完全に暴れ焼きに狂っている、その時に、美香も、マリンが実験用にふさわしいと思った。


そして、来月からは、100人同時暴れ焼きパーティーも開催される事が決まっている。

原因は、霜降り肉が急増しているからだ、ヤンバル人達からは、美味しい、美味しいと言って評判だ。

勿論、100人同時暴れ焼きパーティーは、初めてだ、想像を絶するようなパーティーになる事は間違いない。それだけではない、暴れ焼きの興奮にヤンバル人達は、もう完全に狂っているのだ。

そして、予約が殺到している、早く暴れる姿を見たい、早く霜降り肉を食べたい。

ヤンバル人達は、もう、興奮で興奮でどうしようもないのだ。

しかし、それだけではない、人間達も女子生徒達を中心に、暴れ焼きに完全に狂っているのだ。

暴れ焼きは完全に天国が保障されている、それだけではない、暴れ焼きは、神様が、大いにお喜びになられるからだ、女子生徒達も、それが嬉しくて仕方がないのだ、そして、霜降り肉を食べた、神様のお喜びになられる姿が目に浮かぶのである、ああ嬉しい、早く早く喜んで頂きたい。

女子生徒達も、もう興奮で興奮でどうしようもない。

「ああ、早く焼かれたい、早く暴れたい、ああ、もう我慢できない」 女子生徒達も完全に狂っている。


その最初の100人同時暴れ焼きパーティーの名簿が、美香の手元にある。

その中に、マリンの名前があった、そして、メリーの名前もあったのだ、メリーもあれから、暴れ焼きパーティーに夢中になり、かなりの肉の消費量になっている。

美香は、マリンとメリーと、その他3人、合計、5人の実験用人材を推薦した。

そして、この5人には、病気があるから、治療しましょうねと嘘をついて、観察が始まった。

その結果、マリンが一年後に狂う病にかかり、この世を去る。

そして、メリーも、その半年後、やはり、狂う病にかかり、この世を去る。

この二人の観察が、狂う病解明の大きな手がかりとなる。

そして、ついに、アーサー博士と奈美恵の重大な、狂う病解明の発表が行われる。


この重大発表は、同時にテレビでも放映される。

アーサー博士と奈美恵が、檀上に立って、まず、医学博士で有名な、アーサー博士が発言する。

「ついに、皆様方を苦しめた、狂う病の原因が、科学的に証明されました、その原因は、人間を食べたのが原因です、それが、今、科学的に証明されました、その最も困難な遺伝子を発見したのは、今ここにいる

奈美恵です、奈美恵は、素晴らしい医学者です、そして、世界最先端の能力を持った医学者でもあります、

では、その奈美恵から、その難しい遺伝子研究の骨髄を説明したいと、思います」

そして、マイクはアーサー博士から、奈美恵へと移る。

奈美恵は、まず、6000年前のヤンバル人の骨を見せる。

ヤンバル人が初めて、人間を食べ始めた時期である。

そこでは、まだ狂う病の毒の遺伝子は見つからない。

そして、3000年前の骨だと、少し狂う病の毒の遺伝子が見つかった、でも大きな影響はない。

しかし、1000年前の骨になれば、確実に狂う病が発生していたのである。

それは、長年の狂う病の毒の遺伝子が、親から子へと積み重ねられて来たからなのである。

そして、現在、狂う病の患者が急増している、それは、狂う病の毒の遺伝子が、現在のヤンバル人の遺伝子が、溜まり溜まって蓄積され、飽和状態になってしまっているのである。そして、奈美恵は、

「このまま行けば、ヤンバル人は、50年後に絶滅してしまうでしょう」

この、あまりにも恐ろしい発言に、ヤンバル人達の顔は青ざめ、手は震えていた。

そして、奈美恵は、その原因が、人間を食べた事によるものだと言う証拠写真もある、そして、狂う病の毒の遺伝子の顕微鏡写真も見せた、それは、マリンとメリーが、狂う病にかかった瞬間の写真である。

その後も、奈美恵は、狂う病にかかる原因の動かぬ証拠を、次々と、発表して行く。

そして、奈美恵は、決して、人間が人間を食べてはいけない事を、何度も何度も説明する。

やがて、奈美恵の発表は終了する、そして、マイクは、アーサー博士に手渡される。

アーサー博士は、奈美恵は素晴らしい、世界最先端の医者である事を強調する、そして、奈美恵に、

最高峰の名誉博士号を与えると発表した。

そして、アーサー博士は、何度も何度も、決して、人間が人間を、食べてはいけない事を強調する。

そして、アーサー博士と、博士号を頂いた奈美恵の、発表記者会見は終わる。


この発表には、ヤンバル政府も、驚きを隠せない。

全く、想定外だったからだ。

こうして、人間の肉を食べる事は、禁止される。

そして、ヤンバル人も人間も、全く、同じ人類で、平等である事を強調する。

これからは、ヤンバル人も人間も、お互い助け合い、仲良く暮らすようにとの通達があった。


しかし、ここで問題が発生する。

それは、テレビである。

各局のテレビ放送の責任者から、通達があった、それは、報道の自由だ。

これからは、テレビ放送局は、決して、嘘は放送しない、真実だけを伝える。

そして、各放送が、その真実の放送が始まる。

それは、まず、6000年前の、ヤンバル人の人類の侵略から、始まる。

当時の人間達の首を跳ねるのだ。

そして、次々と、人間達が首を跳ねられ、死んで行く様子も映し出される。

そして、その残虐行為は、3000年前、そして、1000年まえも、放送される。

更に、その人間の肉を、美味しそうに食べている様子も、映し出される。

このテレビ放送は、ヤンバル人も人間達も、同時に見ている。

もう、ヤンバル人達のショックは大きい、今の若者達は平和な地球で育っている。

昔の事は、何も知らない、「私達の祖先のヤンバル人達は、こんな酷い事をしていたのだ」

その、余りにも残虐な行為に、言葉を失ってしまう、しかし、これが、現実なのだ。

そして、その、残虐行為は、次々と続いて行く、今度は地球侵略だ、まず、ジェット機が、次々と墜落している様子が映る、そして、地球人達の首を跳ねる様子も映し出されて行く。

そして、その人間達を美味しそうに食べている様子も映し出される。

やがて、場面は、現代へと移る。

それは、先生の授業風景だ、今行われている、生中継である。

これからは、嘘はつかない、真実だけを伝える、先生は、そう説明した後、語り始めた。

「先生は、今まで嘘をついて来ました、天国は、絶対に存在しません、ヤンバル人に、だまされて来たのです、本当は、私達人間は、80歳から90歳までの、楽しい人生が待っていたはずなのです、しかし、余りにも残虐なヤンバル人に殺され、食べられてしまったのです、そして、16歳と言う余りにも短い人生になってしまったのです、ヤンバル人は、人喰い人種です、残虐な残虐なヤンバル人なのです」

そして、風景は、暴れ焼きへと移る。

それは、余りにも残虐だ、女子生徒達は、熱くて熱くて苦しんでいるのだ。

「熱い熱い、ギャー、ギャー」 それは、もう、例えようもない、とにかく熱いのだ、苦しいのだ、辛いのだ、声も散ぎれんばかりに、泣き叫んでいるのだ、その苦しさ、辛さがテレビ越しの画面からも、ひしひしと伝わってくる、しかし、ヤンバル人達は、

「いいぞ、いいぞ、もっと、苦しめ、もっと泣け、ああ、気持ちいい、最高に気持ちいい」

「いいわ、いいわ、素敵だわ、あなたの苦しんでいる姿最高よ、もっと、もっと泣くのよ、苦しむの、もっと熱さを感じるの、ああ、最高の気分よ、もう最高だわ」

しかし、テレビを見ていたヤンバル人達の、ショックは、大きい、目を覆うような光景に、ただ、茫然だ。

その、余りにも残酷な状況だ、しかし、これが現実なのだ。

そして、ヤンバル人達の残虐行為の放映は、毎日毎日繰り広げられる。

ヤンバル人達の悲鳴が聞こえる、こんな放映をしたら、人間達は、ヤンバル人達を憎むに違いない。

ヤンバル人も、人間達と仲良くしたいのだ、お願いだ、もうやめてくれ。

しかし、テレビ局の放映は、容赦なく続けられていく。

その残虐な行為は、毎日放映される、これでもかと言う様な光景が繰り広げられて行く。

まさに、人間達の逆襲だ。

ここで、ヤンバル人達は、ある事に気がつく、それは、食糧だ、人間達に100%依存しているからだ。

もし、人間達が怒って食糧を止められたら、餓死してしまう、ヤンバル人の自給力は全くない。

ヤンバル人達は、その恐怖に恐れおののく。

ヤンバル人達は必至に願う 「お願いだ、食糧品だけは止めないでくれ」

しかし、その恐怖が現実のものとなる。

食糧が完全に止まってしまったのである。

ヤンバル人達は、もう反省反省だ、自分達の残虐行為に、ただ、反省するしかない。

しかし、このままでは、ヤンバル人達は、餓死してしまう。

しかし、人間達に会おうと言う人はいない、人間達が怖いのだ。

もう、最高に怒り狂っているに違いない、誰も会おうと言う人はいない。

子供達は、お腹が空いたと泣いている、しかし、ヤンバル政府は、全く動く気配はない。

そして、軍人のジョンも静観の構えだ。

そこで、立ち上がったヤンバル人女性がいた、名前は、サリーだ。

サリーは、世界青年団の団長も務めている。現在16歳になったばかりである。

このままではヤンバル人達は餓死してしまう、子供達も泣いているのだ、何とかしなければならない。

サリーは、責任感の強い女性なのだ。

そこで、サリーは人間達に、初めての、友好会を申し出た。

すると、何と、OKの返事が返って来たのである。

それは、ヤンバル人達50人と、人間達50人である。そして、ヤンバル人も人間達も、15歳から16歳だ。

しかし、サリーの心は暗い、毎日、ヤンバル人の残虐行為のテレビ放映が繰り返されているからだ。

今一番放映されているのは、先生の授業風景と暴れ焼きだ。

先生が、「先生は今まで、間違った事を教えてきました、本当は、天国は存在しません、先生は嘘をついて来たのです、先生は悲しくて仕方ありません、みなさんは、もっともっと長生きできたはずです、それが、残虐な、ヤンバル人に食べられてしまったのです、ヤンバル人は、余りにも残虐な民族なのです」

そして、暴れ焼きだ。

「いいぞいいぞ、もっと泣け、もっと苦しめ、ああ、今日は楽しい、ああ、面白い」

「いいわいいわ、気持ちいいわ、あなたの苦しんでいる姿最高よ、ああ、もっともっと泣くのよ」

そして、それは、各方面での様々な、状況が放映される。同時に人間達も見ているのだ。

サリーの心は暗い、人間達の最高に怒っている姿が目に浮かぶ。

でも、やるしかない、私がやらないと誰もやらない。

しかし、友好会の前日、サリーは、ある事に気が付く。

明日行われる、ヤンバル人達と人間達の名簿だ、そして、驚く事に。

明日出席する50人のヤンバル人が、明日出席する人間達の大切な友達を、全員が食べていたのだ。

この、あまりにも恐ろしい状況に、サリーの心臓は高鳴り、体が震える、大切な大切な、友達の命をヤンバル人達は食べていたのだ、大切な大切な友達の命を。

そして、サリーの心は暗い、人間達の、最高に怒り狂っている姿が目に浮かぶ。

やがて、初めての、友好会が始まる。

ヤンバル人50人と人間達50人が、向い合せる様に着席する。

しかし、ヤンバル人達は、地獄の様相だ、手足は震え、呼吸は荒立っている、怖いのだ、人間達が怖いのだ、あれほど酷い事をしてきたのだ、もはや、言い訳もできない。

間違いなく、怒り狂っているに違いない。ここにいる人間達全員の大切な友達を、ここにいるヤンバル人全員が食べていたのだ、大切な大切な友達の命を食べていたのだ。

そして、会場全体が 「人殺し、人殺し」の大合唱になる事も予想される。

いざという時にはヤンバル人達は、土下座して謝る覚悟は、出来ている。

そして、ヤンバル人達は、今朝から何も食べないで来ている、お腹は、ペコペコだ。

今日の司会者はサリーだ、勿論、司会者のベテランでもある。

サリーが、司会の始めの言葉を言おうようとしていた、しかし、言葉が出て来ない。

サリーは、余りにもの恐怖で言葉が出て来ないのだ、足も震えている。

そして、会場全体が静かになり、沈黙が続く。

すると、前列にいた、人間達10人が、ヤンバル人達10人に向かって進み、言葉を発する。

ここで、信じられない光景を目にする、ヤンバル人達、誰もが、自分の耳を疑った。


「今まで、美味しく食べて頂いてありがとうございました、これからは、仲良くやって行きましょう」

「えっ、信じられない、嘘だろ、噓だろ」 そして、ヤンバル人達の涙は止まらない。

「でも良かった、良かった、本当に良かった」 そして、サリーの涙も止まらない。

人間達の心は美しい、ヤンバル人達は、人間達に、これほどまでに酷い事をしているのだ。

しかし、人間達はかえって、ヤンバル人達に感謝しているのである。

その美しい心に、もう感動で感動でどうしようもない。

しかし、今のサリーは司会者なのだ、早く司会を始めなければならない、しかし、言葉が出ない。

あまりの、感動で言葉が出ないのだ、サリーは焦る。

早く、司会を始めなければならない、しかし、言葉が、言葉がでないのだ。

そして、少しすると、人間達である香織が駆け寄り、一枚の写真を見せてくれた。

すると、サリーの驚きは隠せない、サリーの目から、更に涙は溢れ続ける。

それは、サリーが一週間前に食べた女性である。そして、サリーが心臓刺しもやっていたのだ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、許して」 サリーの目からは、大量の涙が溢れ続ける。

もう、だめだ、サリーの涙はもう止まらない。

しかし、サリーは司会者なのだ、その責任がある。

「でも、だめだ、言葉がでない、どうしてもだめなのだ」 もうサリーの涙は止まらない。

サリーは、人権保護団体の団長も務めている。

「人の命は地球よりも重い」 そう何度も繰り返し講演していたのだ。

それなのに、それなのに、突然の人肉禁止に戸惑いを隠せない。

サリーにとっては、全く想定外だったのだ、人間はごく普通の当たり前の食べ物だと、思っていたからだ。

ヤンバル人も人間も、全く同じ人間だ、なぜそれに気がつかなかったのだろう。

サリーの涙は溢れ続ける。

しかし、サリーは司会者だ、その責任がある。

しかし、サリーの涙が止まらない、あまりにも美しい人間達の心に感動して、涙が止まらない。

サリーは司会者だ、でも言葉が出ない、出ないのだ。

でも、その人だけではない、数十人もの心臓刺しもやっていたのだ。 

サリーは人権保護団体の団長も務めている、人の命は地球よりも重いと何度も言ってきた。

サリーが心臓を刺して死ぬ瞬間が目に浮かぶ、そして、そこから流れ出る大量の血が頭から離れない。

そして、何十人もの大切な命が失って行く姿が、走馬灯のように浮かんでくる。

でも、美しい、人間達の心は美しい、ヤンバル人達に感謝しているのだ。

しかし、今のサリーは司会者だ、その責任がある、もう始まって15分も経っている、15分も経っているのに始まらない司会者などいない、サリーは、マイクを持つ、でもだめだ、言葉が出ない、出ないのだ。

サリーは、司会のベテランである、何故なのだ、今ヤンバル人の運命がかかっているのだ。

「サリー、何をやっている、サリーお前は責任感がないのか、しっかりしろ」 

サリーは自分を自分に言い聞かせる、でもだめだ、何も話せない、何も話せないのだ。

そして、時間だけが過ぎ去って行く。

やがて、サリー感情が少し、小康状態になって来た、すると、となりにいた香織が話かけて来た。

「サリーさん、ところで、私の友達の肉味はどうだったですか、美味しく食べていただけましたか」

サリーは最初驚くが、すぐに現実に戻る、人間達は死への恐怖心が全くないのである。

だから、大切な友達の命を食べられたとしても、そこに、恨み、憎しみもないのだ。

そして、サリーは正直に答える 「美味しかったです、最高に美味しかったです、こんなに美味しく食べさせて頂いて、感謝です」 すると香織は 「ありがとうございます、本当に、ありがとうございます、サリーさんに、こんなにも、美味しく食べて頂いて、感謝感謝でいっぱいです」 香織も涙でいっぱいだ。

全く何も話す事ができなかったサリーだ、しかし、攻守が逆転する、香織が主導権を握ってしまったのだ。

香織がサリーに提案する、ここにいる全員のヤンバル人50人は、ここにいる全員の人間達の友達を食べている、そこで、ヤンバル人50人と、人間達50人で一人ずつ話がしたいと言うのである。

サリーは、仕方がない、その提案を受け入れる事にした。これは、最初から、人間達が計画していたのだ。

そして、人間達全員が立ち上がった、そして友達の写真を掲げ相手を探す。

「この人を食べたのは、誰ですか」 「その人を食べたのは私です」 「この人を食べたのは誰ですか」

「はい、僕が食べました」 そして、ヤンバル人50人と、人間達50人のペアが出来上がる。

ヤンバル人は、男女半々だ、しかし、人間達は違う、男性は3人だけだ、それは、霜降り肉の割合が、圧倒的に女性に多いからだ、しかし、男性肉も人気がある、ヤンバル人女性に喜ばれている、男性の暴れる姿に異常に興奮するからだ、ヤンバル人女性3人と人間達男性3人がペアになる。

そして、それぞれ向い合う、すると人間達は、ヤンバル人達に、それぞれ弁当が手渡される、大好きなヤンバル人達が、お腹が空いていると聞いたからだ、その大切なヤンバル人達の為、朝早く起きて、それぞれに弁当を、心を込めて作ってきたのである。

そして、サリーにも手渡される、ヤンバル人達は、大喜びだ、「ありがとう」 「ありがとう」

そして、ここで、ヤンバル人達への要求がある、それは、暴れ焼きの感想なのである。


人間達の学校で授業が行われていた時、突然に、暴れ焼きの中止の連絡が入る。

それを、先生が発表すると、女子生徒達は泣き叫び、教室中は大混乱になってしまったのである。

暴れ焼き、それは、女子生徒達にとって、最大の人生の喜び、最大の人生の目標でもあったからだ。

サリーは考える、ヤンバル人達は人間達に酷い事をしてきた、しかし、今の人間達は死への恐怖心が全くない、しかし、半年後には、命の大切さが分かるはずだ、そして、今の人間達は、恨み憎しみと言った感情が全くない、その感情が、完全に退化しているからだ。

人間達の今欲しがっているのは、暴れ焼きが、どんなに楽しいかの、ヤンバル人達の喜びである。

勿論、今のヤンバル人達は、反省反省でいっぱいだ、しかし、今日は、お祭りの日だ。

最も残虐な自分になり、人間達を喜ばれてあげようと、サリーは考えた。

そして、その口火をサリーが切る、その残虐な、しかし、それは、ヤンバル人達の喜びでもある。

すると、他のヤンバル人達も、それに続く。

その余りにも残虐な行為の喜びに、人間達は興奮で興奮でどうしようもない。

「こんなにも喜んで頂いている、嬉しい」 「私も焼かれたかった、私も暴れたかった」 

しかし、その日は、永久に来る事はない。人間達は、80歳、90歳の楽しい人生しか選択肢がない。

そして、それは、世界平和へと移る。

「平和な世界を目指して行きましょう」 「楽しい社会を作って行きましょう」 

「幸せな毎日を送って行きましょう」 そして、それぞれ握手をして、肩を抱き合い、笑顔で会話が続く、そして、連絡先、メール交換などをして、お別れとなる。


美香は、すでに、ヤンバル人が地球に定着した時から世界平和が実現していた事を感じていた。

前の地球は、戦争を繰り返し、地球温暖化も悪化して、地球危機の状況にあったのだ。

しかし、ヤンバル人は違う、ほとんどの人は贅沢はしないし、温室効果ガスも出さない。

それだけではない、ヤンバル人は、心も優しいし、思いやりもある、。

前の、自分の事だけしか考えない、戦争好きな、以前の地球人とは全く違う。

ヤンバル人は、地球を救ってくれる救世主だったのである。

後は、狂う病が解明され、ヤンバル人と人間達が平等に仲良く暮らす事が重要だったのだ。

そして、テレビ放映、これも、美香が支持していたのだ、人間達は、死の恐怖心が全くない、そして、恨み憎しみの感情も全くない、しかし、ヤンバル人は命の大切さを知っている、更に恨み憎しみの感情もある。

それは、ヤンバル人に反省してもらいたいからだ。

そして、ヤンバル人への食糧供給が止まったのも、恐怖心で、ヤンバル人達が勝手にストップしてしまったからだ、それではいけないと、人間達先生が中心になり、車の運転を覚え、明日の朝には、食糧は届く。


そして、サリーは、ヤンバル政府に、ある助言を行う。

それは、人殺しは、政治に参加できないと言うものである。

勿論、肉好きな人は全て除外される、しかし、肉嫌いな人も大勢いる、この人達は参加できる。

これに、ヤンバル政府も賛成である。

そして、ヤンバル人と人間達の、最初の合同政府が出来上がる。

勿論、人口の割合からしても、人間達の方が圧倒的に多い。

その合同政府の大統領にふさわしい人は一人しかいない、それは、医学博士の奈美恵だ。

人間達には、先生もいるが、政治関係は全くない。

しかし、奈美恵は、現在の政治状況も、完全に把握している、それだけではない。

奈美恵は、狂う病、解明一人者でもある、ここでの、一番の課題は、狂う病解決が必須だからだ。

そして、ヤンバル政府のお墨付きもあり、奈美恵が、ヤンバル人と人間達の合同政府の、初代大統領に任命される事になる。

美香は人殺しの罪で政治には参加できない、しかし、肉嫌いである夫のダンは参加できる。

ダンは政治経験も豊富だ、そして、副大統領となって、奈美恵のサポートに当たる。

しかし、ここで大きな問題に突き当たる。

それは、ヤンバル人の狂う病の毒が積み重なる事による、飽和遺伝子だ。

このままでは、ヤンバル人同士が結婚して、子供が生まれた時、すぐに狂う病の発生が伴う可能性が高い。

ヤンバル人には、狂う病の毒の遺伝子が、飽和状態だからなのである。

しかし、奈美恵は、すでに実験していた、それは、美香とヤンバル人の夫の子供である。

ヤンバル人と人間達は、歴史上全く出会った事のない血の系統だからだ。

もう、すでに、何人かの他の、同じ様な実験もしている。

結果は同じだ、そして、最高に頭の良い、健康的な子供へと育って行くのである。

それだけではない、狂う病の毒の遺伝子が全く消えてしまうのである。

奈美恵は、ヤンバル人同士の結婚、子作りを禁止する条項を提出し、承諾される。

そして、人間達同士は結婚できるがヤンバル人同士は結婚できなくなる。

ヤンバル人は全て人間達と結婚しなければならない。

しかし、ここで又、問題が発生する、それは、ヤンバル人も人間達も、16歳以下は男女同数である。

しかし、人間達16歳から35歳までの男女差があるのだ。

ヤンバル人女性と人間達男性は、ほぼ同数だ。

だから、ヤンバル人女性と人間達男性である先生は一夫一妻制でちょうどつり合いが取れる。

しかし、先生の他に、人間達女性は、かなり多い子作り専門の女性がいるからだ、先生達は男女同数だ、子作り専門の女性は、先生達の3倍に上る。

当然、ヤンバル人男性1に対し、人間達女性は3になる、奈美恵は、悩み続ける。

勿論、男女、1対1で通す事もあり得る、それでは、多くの女性が、幸福権を失ってしまう可能性もある。

しかし、人間達女性は、結婚を全員が経験がない、一夫一妻制など全く知らない。

奈美恵は、16歳から35歳に限り、一夫多妻制もあるのではないかと考える。

そして、実験した結果、一夫多妻制でも、人間達女性も十分幸せを感じる事を確認する。

奈美恵は、16歳から35歳までは、一夫多妻制を提案する。

そして、男性一人に対し女性二人から四人までの、結婚をしなければならない法案を決定する。

ここで、1対1の結婚の方が禁止となる、勿論、スケベなヤンバル人男性は大喜びだ。


あれからサリーは、最初の友好会で出会った香織と一緒に暮らしていた、サリーは、香織の一番大切な友達を食べている、しかし、それがかえって香織を刺激する、サリーに美味しく食べて頂いたからだ。

サリーに感謝しているのだ。そう言う香織に、サリーも、香織を好きで好きでたまらない。

サリーは、一時ヤンバル人の食糧危機の時、ヤンバル人の食糧も関心を持たなければならなと考えていた。

ヤンバル人にとっても、やはり農業は大切なのだ。

香織は、イチゴ栽培をしている、サリーもイチゴが大好きだ。

そして、お互いに大好きな二人だ、イチゴ栽培も最高に楽しい。

これ程までに、大好きな二人だ、結婚したいくらいだ、しかし、女二人の結婚は法律上できない。

そして、子供も欲しい、女二人では、子供を作る事はできない。

そこで、二人が考えたのは、サリーと香織と、日本人男性との、一夫二妻である。

基本的には、当時の16歳から35歳までは、一夫多妻制なのだ、一夫一妻制の方が禁止である。

しかし、本当は、ヤンバル人男性一人と人間達女性二人から四人までの一夫多妻制なのだ。

これは、正式な形とは、違っている。

この形は、まさに変則的である、二人は市役所に行って、有効かどうか確かめた。

すると、OKの返事が返ってきた来たのである。

二人は、手を取り抱き合って喜ぶ。

二人が二十歳になった時、二人が選んだ男性は、二歳年下の敏夫と言う男性だ。

敏夫は優しい、サリーと香織との相性もバッチリだ。

しかし、サリーには、ある心配事があった。

それは、特にサリーには、セックスに異常な程、興味があったからだ。

人間達は真面目一方だ、果たして大丈夫かだ。

しかし、心配はいらなかった、香織も敏夫も、超スケベなのだ。

それは、人間達には、相手に合わせる習性が、元々ある。

サリーがスケベなら、当然、香織も敏夫も、自然とスケベになって行く。

ベッドに入る時は、必ず、三人一緒だ、これは、約束である。

敏夫のアレは元気だ、二人が相手でも、十分満足させてくれる。

しかし、一年に一度だけ、攻守が逆転する日がある。

そして、その特別な日がやって来た。

敏夫を、完全にダウンさせるのだ。勿論、サリーと香織には、ある目的があるからだ。

まず、シャワー室で、敏夫を真ん中にして、敏夫を前後から、はさむ様にして、オッパイ洗いをする。

敏夫を、最大限に興奮させるのだ。

そして、いつもより興奮した敏夫は、二人に、それぞれ、一回ずつ発射する。

いつもは、これで終わりだ、しかし、今晩は違う。

まずサリーが敏夫の上半身に覆いかぶさる、勿論、体重をかけているから、敏夫は身動きがとれない。

そして、敏夫の下半身があらわになる、香織が敏夫のアレをしごき始める。

敏夫が悲鳴をあげる 「僕もう無理だよ、出来ないよ、ダメだよ、助けて」

しかし、香織は容赦しない、大きくなった敏夫のアレにまたがり、腰を振り続ける。

香織の中に発射するが、しかし、それでも終わらない。

今度は、香織が敏夫に覆いかぶさる、そして、あらわになった敏夫のアレをしごき続ける。

敏夫は、更に悲鳴をあげる 「僕もうダメだよ、勘弁してお願い、ダメだよ、ダメだよ」

しかし、サリーも容赦しない。

そして、敏夫のアレが大きくなると、サリーも又、上にまたがり腰を振り続ける。

敏夫はサリーに発射した後、もう完全にダウン状態だ、サリーと香織に挟まれたまま眠ってしまった。

男は一回の射精で100mを全力で走ったのと同じエネルギーを消費すると言われている。

敏夫がダウンするのも、やむを得ない、敏夫は完全に眠りについている。

二人はこうなる事を既に知っていたのだ。

サリーと香織は、笑顔で、ハイタッチをする。

そして、その目的が明らかになる。

今日は、暴れ焼きの日なのだ。

勿論、今の香織は、命の大切さを知っている。

しかし、あの刺激がたまらないのだ。

今日6月1日は、暴れ焼きの予定日だったのだ、そして、中止が決まった時には、教室中が大混乱となり。

香織も泣き叫んでいたのである。

しかし、サリーは、それを満足させてくれる。

サリーと香織と敏夫の三人夫婦はとても仲がいい、幸せな毎日である、イチゴ栽培も楽しい。

しかし、刺激が少ない、これが二人にとって最大の刺激と喜びなのだ。

これは、毎年6月1日は、暴れ焼きの日、と二人は決めている。

その行事は毎年行われる、勿論、夫の敏夫がいたのではできない。

サリーがまず、香織をソファーの上に、横に寝かせる。

すると、香織が声をあげる 「お願いです、私の体に、火を点けてください」

今度はサリーが 「さあ、火を点るわよ、熱いわよ、覚悟しなさい」

サリーが、火を点けたふりをする、すると、香織が

「熱い、熱い、ギャー、ギャー」 まるで、本物の様な迫力がある。

そして、香織は、足をバタバタさせて、暴れる。

すると、サリーが 「いいわ、いいわ、最高だわ、あなたの暴れている姿、気持ちいいわ、もっと苦しむのよ、もっと泣くの、もっともっと暴れるのよ、もうたまらないわ」

暴れ焼きパーティーの嫌いな人はいない、みんなが喜ぶ、みんなが大好きな、楽しい楽しい暴れ焼きパーティーである、当時は、香織にとって最高の楽しみ、最大の目標、そして、大きな夢でもあったからだ。

当然、興奮、興奮でどうしようもない。勿論、サリーにも、あの異常なまでの興奮がよみがえってくる。

「あら、こんがりときつね色に、美味しそうに焼きあがったわ」

 食べるわね、サリーは香織のお尻を、軽く噛み、食べたふりをする。

香織は、「どうぞ思う存分に食べてください」 サリーは 「美味しい、美味しい、最高に美味しい」

「嬉しいです、嬉しいです、香織は、最高に幸せものです、ありがとうございます」

サリーも香織も、もう興奮で興奮でどうしようもない。

サリーにとっても、香織にとっても、最高に楽しい時間が過ぎていく。

暴れ焼きパーティーの嫌いな人はいない、みんなが喜ぶ、みんなが大好きな、楽しい楽しい暴れ焼きパーティーは、今も健在だ、二人共、もう興奮で興奮でどうしようもない。

こうして、二人にとって最高に幸せな時間を、思う存分に楽しんでいたのであった。





















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