表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

繊細な鈍麻とレーザービーム

作者: 灰谷水面

お疲れ様です。このエッセイと出会っていただきありがとうございます。少し短めですが、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

 


それを観たとき、ゾッとした。怖いとか鳥肌が立つとか、そういうものとは別のビリッとした感覚がした。こんな震える表現があるのかと、精神が一瞬の間に一色に染まるのを感じた。別に何色でもいいのだが、とにかくある一定の幅の中に収まった、万人が共通認識を持てるような鮮烈な色に化けた。


 動画サイトに投稿された、あるアーティストのライブパフォーマンス映像を観た。再生してから2分36秒後。視線、口角、指先、射貫くような眼差し、纏うオーラ。完全に、私を掴んだ。掴んで、振り落とした。映っていたのは2秒にも満たない。プロだから、という言葉では到底片づけられないその表現力。感情が深さと奥行きを膨らませながら処理されていくのを自覚した。


そのとき以来、私はその動画を開いていない。何度も対象に触れると、あの「感覚」が鈍麻していくような気がしてならないからだ。

 



最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたのなら作者として最上級の喜びを感じます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ