メアリアンの独白
うちはちょっと貧乏な子爵家だったりする。
まあ、そんな家にちょっと奇麗でかわいい子が生まれれば誰だって期待するわよね。
そういうわけで私は他の兄弟にひがまれるくらい両親に優遇されて育った。
そして優遇の理由をきちんと理解させるように何度も何度も言い聞かされた。
いわゆるいいところのボンボンを引っかけて家にお金を回してくれと。
幼児期からそれをすり込まれて育ったわけだ。
そんなわけで、学園に入ったら私はとにかく情報収集に励んだわけ。
まずは爵位、最低でも伯爵家。侯爵や公爵ならもっといい。
そんな私の前に現れたのが公爵家のレオナルドと侯爵家のデイビッド。二人とも見目もいいしなのに周りから引かれている。つまり手あかがついていない。なんでこの二人があぶれているんだろうと思ったよ。
だけど誰もいかないなら私が行くしかないとまずレオナルドに近づいた。
そしてなんだか可哀そうな生き物を見る目で断られた。
次はデイビッドだったけれどこちらもなんだかむしろ敵愾心丸出しと言ったふうで断られた。
どういうわけだと思った。
だって二人とも誰にも相手にされないんだよ。
それで私は二人にいろいろ付きまとったりした。
二人まとめて。
お前いい加減にしろと言われるぐらい。
片手にレオナルド、片手にデイビッドを掴んで仲良くしようとくっつきまくった。
完全に最初の目的を放棄した行動だったと後で思う。
そして分ったのは、この二人の母親が私の同類だった。
そして、なんだか知らないが、レオナルドとデイビッドが同病相憐れむで仲良くなってしまった。
そして、ようやく私はこの二人の置かれている状況というものが理解できた。
そして、玉の輿狙いという将来にひびが入った。
身分の低い女が玉の輿に乗って、それでめでたしめでたしってまずないんだと実例付きで説明されたようなもんなんだからそれは仕方がないと思う。
実家にお金が入っても私と、将来私の生む子供が不幸になるんじゃ意味がないとつくづく思う。
そんなわけで今でも私はレオナルドとデイビッドと一緒にいる。
家族には侯爵家と公爵家のご令息の友達ができたと言っておいた。
嘘じゃないからしょうがないよね。
そして私は爵位より財産を重視して、そしていざという時には自分で稼げる資格を取る方向に舵を切り替えた。
やっぱり人任せはよくないし、いざというときにあてにならない気もしたし。
そういうわけで私は今日も資格試験勉強に励んでいる。