2.砦1(イベント?)
天使のままでいいよな?、こっちの方が自由がきくし、武器はレア品のマジックワンドRN-04を持った、オリハルコン(赤っぽい白銀)製で上部に小さ目の拳大緑色クォーツァイトとその周りに涙型ダイヤモンド2個組が2列、一番上に丸ルビー1個をあしらった600ミリ程度、4回だけ第3位階のテレポートが使える物だ(危なくなったら逃げる為の物)。
リモートセンシングの鏡2枚をイベントリーに入れ、1枚を持って、指輪を起動させた
「≪ロンドン、転移の間≫」
シュパッ
リモートセンシングの鏡からはゲートしか開けないし、
外にゲートを開くには入口に一番近いロンドン島からじゃないと開いてはいけない事になっている。
※<説明>
<ギルドには9つの島が在る、北西から南東にかけて、1.ロンドン島、2.パリ島、3、ローマ島、4.ベルリン島、5.モスクワ島、6.シンガポール島、7.北京島、8.ロサンゼルス島、9.ニューヨーク島、と並んでいる。>
ロンドン島移転の間に移動した、ここも真っ暗だけど、洞窟内だ、ここも守護クリーチャーズがいる、やばい気配が漂ってくる。
「ゲートを出す」
と守護クリーチャーズに言った、やばい気配が一段と増した。
「ラロッシ様、お一人でしょうか?」
その内の一人から一匹か?から返事があった。
こいつもしゃべるのか・・・・・・
「うむ」
守護クリーチャーズの内の一匹が近づいて来た。
ボロボロの衣類?、何か汚い・・・ 手に変曲がった杖まで持ってる
エンシェント・リッチだ、レベル110程度か、下手したら負ける相手だ、下手しないでも真面にやったら負ける。
エンシェント・リッチ「私めがゲートを出しましょうか?」
「そうだな、この場所に出せ」
と言って、リモートセンシングの鏡を渡した。
MPの節約の為に頼んだ方がいいだろう。
「それと、その鏡はお前に預けておく、危険な事になったら、そこから見張って、救援のゲートを出せ、その際、メッセージで一言連絡を入れてからにしろ。」
エンシェント・リッチ「ラロッシ様、そんな危険な場所に行かれるのでしたら、お供しましょうか?」
「いや、お前がそんななりで行ったら、余計ややこしくなる、良いから、早くゲートを出せ」
エンシェント・リッチ「承りました」
「≪ゲート≫」
・・・・ブォォーンという音と共にゲートが開いた。
そのゲートを潜ると、一面草原で所々に木が生えいた、左側を見ると砦らしき物が見え、その砦にラットマンが攻撃を加えていた。
その情景を確認していると、後ろでシュパンという音と共にゲートが消えた。
直ぐにゲートを消したか、当然だな。
出しっ放しにしておくと、出したゲートを逆に潜って、ギルドに乗り込まれでもしたら、大事になるからな。
さてと、ラットマン達は何匹いるのかな?、飛翔して空中から眺めてみた。
なんだ、5匹だけか?、ラットマン2匹、ラットマンアーチャー2匹、ラットマンメイジ1匹しか見当たらないけど、これだけ?・・・ならば簡単だな、ちゃっちゃとやっつけちゃおか
砦の連中(NPC?)とやりあってるので、少し横にずれて、余裕を見て第7位階程度で良いかな?
ラットマンメイジ目掛けてフレイムストライクと唱えようとしたけど、ターゲットカーソルが出ない・・・・そのまま取り合えず目線でターゲットして
「≪フレイムストライク≫」
と唱えてみた、・・ドーーーーンと言う音と共にラットマンメイジに直接魔法が発動した、うぁ、いつもより巨大な青い火柱が上がった、これ大きさ的に超がつくかも、しかも炎の色が青くなってるし
単体攻撃の魔法なのに、近くにいたラットマンアーチャー1匹まで、一撃で丸焦げで形が分からない程の小さな黒炭の欠片に形を変えた。
砦の近くで戦っているNPCが驚いてこっちを見ている・・・え?そんな行動取るのか?
威力が上がってるのか?凄い火力だけど・・・・
と、油断していたら、もう一匹のラットマンアーチャーから、弓矢を食らった・・・・・
やば・・・・・・あれ・・・ダメージがあるのか分からない・・・・
残りのラットマンアーチャー1匹、ちょっと魔法の位階を落としてみるかな、第5位階程度ていいかな、これも単体攻撃魔法だ
「≪ファイアバースト≫」
と唱えた、ブォーンと言う音と共に、浮かんだ赤い火の玉、ぐぁ・・・デカい・・・バルーン位か? ワンドを持ちながらだけど、・・投げつけた。
こちらに向かって攻撃を仕掛けようとしていたラットマンアーチャーが、火の玉(バルーン位?)を見るなり、逃げだそうとしていたが、火の玉が後ろから当り、さらにドッッカーーンと大爆発をおこした、同じく、ラットマン2匹も逃げ出そうとしていた、そのうちの1匹もその爆発に巻き込まれて爆死した、細切れの肉片が方々散って跡形も無くなってる。
残りラットマン1匹、逃げ出してるけど、第3位階で試してみようか
「≪ファイヤーボール≫」
と唱えたゴーーという音と共にオレンジ色の火の玉が手元に浮かんだ・・・・こ、これも大きいんじゃない?バランスボールより一回り大きそうだ・・ラットマンに向かって投げた、パーーン、あ、この程度でも一撃で終わった・・・・
ファイヤーボールなんて、超久々に使ったけど、ラットマンの攻撃に使えたのか? しかもオレンジ色の炎だし・・・・
それより、ファイアバーストとかフレイムストライクとか単体攻撃魔法なのに、範囲攻撃になってる?何で??? 威力までは分からないけど、見た目が凄くなってるし・・・・・ターゲットカーソルが無くなってるし・・・・炎に色が付いてるし、オレンジとか青とか見たことないけど・・・・
本当色々変わっているけど・・・・
まぁいいか、それよりイベントだ!
砦の上で戦っていた人(NPC?)に向かって、降りて行った。
何か、弓矢を構えてこちらを狙っているけど・・・・・
なんで???・・・・・
イベント発生じゃないのか???
このイベントの発生条件は、NPC側(人間側)じゃ無くて、ラットマン側を助ける、マイナスカルマ用のやつか?・・・・天使だから、もしそうなら、そのイベントはパスになるな。
まぁもう少し進めてみるか?
砦の手前(空中)で止まって、声を掛けてみた。
「そちらに行きたいのだが、降りて行っても良いか?」
「俺たちを攻撃するのか?」
172cm程度、撫子色髪、グレーアイ、ちょっと神経質そうな顔、殆ど皮鎧で一部金属を張り付けた皮鎧を着ている、弓矢を構えていた男が答えた。
※<説明>
<容姿や髪色、背丈等は本人の主観的な物で、実際とは違う場合があります。>
「いやいや、ラットマンの攻撃に君達が苦労していたので助けたつもりなんけど・・・・・」
「助けてもらったのは感謝する、が、こちらを攻撃する意思が有るか無いかを確認したい。」
弓矢を構えて撫子色髪のちょっと神経質そうな顔の男
「おいおい、そんな確認はいらんだろう、先ほどの行動を見れば、やるなら既に一撃でこの砦は炭になってるぜ、そちらの天使の御仁がここに来る事は、何も問題ないな。」
「エルネスト、さっさと弓を下ろせ」
178cm程度、天色髪、アンバーアイ、精悍な顔立ち、金属を張り付けた皮鎧が紺鼠色のサーコートからはみ出した部分で見える、剣と盾を持った男がそう言った。
「そうよ、天使を怒らせて、攻撃されたら、貴方のせいだからね。」
160cm程度、白磁色のショートヘア、ブルーアイ、美人系の女ぽい顔、殆ど皮鎧で一部金属を張り付けた皮鎧を着ている弓を持った女が言った。
しぶしぶエルネストと呼ばれた男が弓を下ろした。
「天使様、何も有りませんが、どうぞこちらに降りて来て下さい。」
158cm程度、白磁色のセミロングヘア、ブルーアイ、美人系の優しげ顔、乳白色の神官服っぽい服を着ているワンドを持った女が言った。
これで降りれるか・・・・しかし、今の会話、NPC風の会話じゃ無い様な?
まぁいいか。
砦の上部、周りはぐるっと一周できるデッキが張り巡らさせていた、内部の屋根は真ん中が開いて、両端に在るだけだ。
砦のデッキ部分に降りたら、一人の死体が転がっていた。
外に3人の死体があったし、結構戦ったみたいだな。
一人の女がケガをした人達にライトヒールを唱えていた。
「凄惨な戦いだったようだな。」
転がってる死体を見ながらそう言った。
何かイベントの発生は無さそうなんだけど・・・・
「凄惨なんてもんじゃないさ、全滅するかと思ったぜ」
「天使様が来てくれたので命拾いした」
剣と盾を持った天色髪の精悍な顔立ちの男が言った。
「おっと失礼、俺は、アダマンの星 オーブリー・ボランだ」
オーブリー「下にあるあちらの椅子に・・・」
その会話の横で、死体を運んでいる人たちが見えた。
下に降りて勧められた椅子に座った。
「そか、オーブリー殿か、で、イベントはどうなる?」
「イベントって何ですか?」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女が割って入ってきた。
「いや、君達が襲われているのを見つけたので、助けたら、何かが起こるかなってwそれを期待して行動を起こしたんだけど・・・・」
「まだ、イベント発生には何かが足りないのかな?」
「イベントが何か分かりませんが、何か渡せば良いんですか?」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
「いや、直ぐに何かを貰うのは・・・イベントとしては最低クラスだから、やった意味が無くなる・・・もっと、次につながる物とか、誰かに合えとかあるんだけど・・・」
「ってか、これじゃイベントが発生してないって事だね」
しかしこの会話では、NPCとの会話っぽくないんだけど、どうなんだろう?
少し、探りを入れてみるか。
「そうなんですか? 何だか良く分かりませんが、申し訳ありません。」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
「いやいや気にしなくていいよ^^」
「所で、貴女はワンドを持っているけど、魔法が使えるのかな?」
「はい、第2位階まで使えるんですよ、未だ修行中ですけど、頑張ってます、先ほど天使様が使われた魔法ですが、第3位階のファイアーボールは分かったんですけど、その前と最初の魔法は何ですか? あ、いえ、ファイアーボールも私が見たのとは炎球の大きさが段違いに大きいんですけど、ファイアーボールなのでしょうか?」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
「うむ、普通のファイアーボールだけどねw」
「そうなんですか・・・最初の魔法とその次の魔法はなんでしょうー?、もしよろしければ教えて貰えないでしょうか?」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
何か逆に質問攻めにあってるような?w
「最初のは、フレイムストライクで次のがファイアバーストだけど」
「な、な、何位階の魔法なのでしょうか?、質問ばかりで申し訳ありません」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
「どっちも、炎系の魔法で、最初、ラットマンメイジがどの程度で一撃で死ぬか忘れていたので、取り合えず第7位階を使ってみたら、意外と威力が大きかったので、その次は、第5位階と落としていったんだけど、どれも一撃だったねw」
その途端、周囲が騒めいた。
「だ、だ、第7位階・・・・やはり天使様は凄いのですね、尊敬します。」
白磁色髪の美人系の優しげ顔のワンドを持った女。
「サラ、第7位階魔法なんてのが在るの知ってたの?」
白磁色髪の美人系の女ぽい顔の弓矢を持った女が言った。
サラ「ロジーヌ、初めて知りました、第7階位魔法なんて物が存在するとは・・・・」
死体を横に涙ぐんでいた女が、何かを思ったのかこちらに来た。
「天使様、天使様なら、私たちの仲間を生き返らせることは出来ますか?」
163cm程度、若竹色のショートヘア、グリーンアイ、優しい系の知的顔、皮鎧に老竹色色のサーコートを着た女。
「いや、出来ない事は無いけど、NPCが生き返るかは分からないんだけど、やったこと無いし」
ん?ひょっとしたら、これがイベントの鍵か? 認めたく無いけど、別世界に来たのだと、NPCじゃないしゲーム中だと良いんだけど・・・・・
「すみません、私ナディア・ダントンと言います、チームのエドガール・ブリュレとレーヌ・ブフィエそれと、最強エレメンタルチームの二人が死亡しました、その4人を生き返らせてもらえませんか?」
ナディア「ぐすっ、私に出来る事なら何でもしますので、ど、ど、どうか、お、お願いします・・・うぅぅ・・・」
「「何でもしますので、私たちからもよろしくお願いします。」」
「「俺たちからも是非お願いします」」
死体の傍にいた人たちも加わりこの場にいる全員でお願いされた。
これは、ここが別世界かゲーム中なのか、確認する必要がある・・・・ちょっとスケベを発動して確認するってのは・・・・ゲームだと絶対に出来ない事を・・・・R指定対象で判別・・・・ニヤリ
所持金:0
ゲーム内通貨:10万金貨以上
【使用魔法】
火属性:第3位階:≪ファイヤーボール≫:放出系、火球を放出
火属性:第5位階:≪ファイアバースト≫:放出爆発系、火球を放出し爆発する
火属性:第7位階:≪フレイムストライク≫:発生系、炎の大柱を出現させる
無属性:第7位階:≪ゲート≫:ワイズジェムに記録した場所にワープ通路を一定時間開く