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初めてのダンジョン その1

GW連投

ダンジョンの中はある程度整備がされていて、探索されきっているような印象だった。

サーシャはダンジョンに入るなり目標は5階といい、ハンスもそれに賛同していた。


確かに2階までに出現した魔物といえばネズミ型の魔獣で角の生えた一角ネズミくらいで、苦も無く倒していた。

魔法の援護要因として後衛にいる俺の出番は今のところゼロだ。


一角ネズミの小さな魔石を集めながら3階に降りるとこれまでと違う雰囲気が漂ってきた。

これまでと同じく一角ネズミはいるのだが、空気中の魔力が上層と比べて明らかに濃くなっていた。


「すこし注意した方がいい。この階は2階までとはちょっと雰囲気が違うようだ。」


しかし

「あら、怖くなっちゃったの」

「大丈夫だ、ゴブリンが出ても俺が倒してやるぞ!」

と聞く耳を持ってくれない。


一角ネズミを追っていくと少し大きめの部屋にたどり着いた。

どうも行き止まりらしくいったん戻るしかなさそうだ。


入口兼出口は一つだけ、必然こいつを倒さなければいけなくなる。


「危ないぞネムちゃん!部屋の奥へ来るんだ!」


後ろにいたのはゴブリンだった。

ただし、ただのゴブリンではなく小悪鬼を統べる者(ゴブリンロード)だ。

大きく発達した目と耳が特徴的であり、ゴブリンの軍隊を指揮する能力がある。

ゴブリン系の魔物の最上位種であり、一般的なダンジョンで言えば20階相当に存在する。


「こいつはゴブリンじゃないな!きっとゴブリンの上位種だ!油断するな!」


サーシャが弓で牽制し、ハンスが隙を狙って切りつける。

ゴブリンロードの皮膚は硬く、少し傷がつく程度で決定打にはならない。

しかし鉄級であるハンスとサーシャが善戦してもゴブリンロードが一度棍棒を振っただけでハンスは弾き飛ばされ剣も欠けてしまった。

その様子をみたサーシャは恐怖で動けなくなっている。


「その手に、貫く炎の槍を 炎の槍(フレイムランス)。」


ゴブリンロードの足を炎が貫く。

ゴブリンロードはたまらず地面を転げる。


「ここは俺が引き受けた。2人はいったん外へ。」


サーシャはハンスに肩を貸して部屋の外へ出て行った。


「ゴブリンロードは力は強いが、動きは遅いからな。この体でどの程度戦えるか調べるにはちょうどいい相手だ。」


2人が部屋の外に出たころにはゴブリンロードが起き上がっていた。

足の再生も進んでいるようだ。


ゴブリンロードは叫びながら突進してきたが、そんな直線的な攻撃に当たるわけがない。

左側から回り込み肘打ちで脇を叩く。

少しよろけたところに数発の正拳を叩きこむ。


後ろに後退はしたが自分にダメージがないことを確認したゴブリンロードは口角を上げて笑った。

おそらく最初に受けた魔法さえ詠唱させなければ負けることはないと思ったのだろう。

何度も突進を繰り返し、その度に蹴りや拳を受けていた。


「よし、大体わかった。体術のみでこいつを倒すのは難しそうだな。」


突進を繰り返しているだけなら避けながらでも詠唱はできるがここはもう一つ確認しておこう。


ゴブリンロードもただ何度も突進を繰り返していたわけではなかった。

突進をすると必ず左右どちらかに抜けて攻撃をするため、どうやったら右に抜けるか、どうやったら左に抜けるかを観察していた。

そして今度の突進は右から抜けるように仕向け、棍棒で相手を叩き上げる準備をしていた。


しかし、ネムは左に避けていた。

ゴブリンロードは知能が高く戦い方に戦術性もある。

その為、予め罠を張って避けるときの動きをわかりやすくしていたのだ。

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