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覚醒してください、勇者(魔王)。  作者: 安泰
覚醒しない勇者と魔王。

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1-17-1

 ※遡ること少し前。


 クルルクエルが魔物の大軍を発見したと言う話を聞いたシレミリアさんは、『それは一大事だ。様子を見に行かねば』と魔界に向かうと言い出しました。するとエルトも一緒に行くと言い、カムミュさんと私も自然と付いて行く流れになりました。これまで一度も魔界に足を運んだことがなかったのですが、こんな日が来るとは思いもしなかったですよ……。

 人間界と魔界の境界線の傍まで進むと、一度方角を再確認するとのことで小休止を取ることになりました。


「この先を進めば魔界……」

「冷静に考えると女神イリュシュアが魔界に足を運ぶというのは相当な珍事だな」

「そ、そうですね……。あ、私のことはイリシュと呼んでいただけると……」

「む、そうだな。正体はなるべく隠した方が良い。悪意ある者がどこで聞き耳を立てているかわかったものではないからな」


 クルルクエルも付いてきて欲しかったのですが、あの子の魔力は相当独特ですからね。今の私以上に魔界に住む魔族達に探知されやすいでしょうし、ここは諦める他ありません。


「ところでテナンスさんやハニーミさんを置いてきても良かったのですか?」

「テナンスはそこのカムミュにのされたままだからな。ハニーミはテナンスの言うことしか聞かない。むしろいない方が余計な気を使わなくて済む」

「シレミリアさん、彼らのパーティーメンバーですよね?」


 仲間だからと常に一緒にいる必要はないと思いますが、それにしても仲間意識が薄いと言いますか……。


「クルルクエルの報告をまとめると、魔界に入ってから暫く進むと平野に集落のような場所がある。コボルトとダークエルフの軍勢はその場所に集結しているらしい」

「魔王が召集を掛けたのでしょうか?」

「その可能性もある。ただそれを決めつけるのはまだ早い。目的の平野を見下ろせる位置に小高い山が一箇所ある。まずはそこを目指すぞ」


 エルトは地図を懐にしまい、先頭となって進んで行きます。その斜め後ろにはカムミュさんが寄り添うように続き、私とシレミリアさんもその後を付いて行きます。


「もう魔界に入ったようだな。イリシュ、何か感じるか?」

「あ、そうなのですか?特にこれと言って……ちょっとだけ空気が独特……でしょうか?」


 気づけば周囲には人間界ではあまり見ない植物がちらほら。まだ人間界の魔素なども混ざっているようで、特に違いらしい違いは体感できません。元々は一つの世界を地図の上から線引しただけですし。


「そうか。やっぱりその体は女神としての神聖さがほとんどないんだな」

「え、ええまあ。取り急ぎ用意した体ではありますけど……そう言われるとちょっと複雑な気持ちになりますね……」

「悪い意味じゃないさ。もしもここにクルルクエルくらいの神聖さを持つ者がいればついさっき通った場所にあった結界に引っかかっていたって話だ」

「そんなものがあったのですか!?」


 慌てて振り返りますが、それらしいものはまるで感知できません。肌でも感じなかったわけですし、視界で分かるはずもないのですが。


「結界と言っても鳴子のようなものだ。特殊な魔力を持った者に反応する感じだったからな」

「と言うことはここにいる皆さんは反応しなかったわけですか?」

「いや、シレミリアの魔力には反応しそうだったからな。カムミュが部分的に結界を切り落としていた」

「いつの間に……」


 シレミリアさんは聖騎士、その魔力は人間ながらに神聖さを帯びています。それこそ今の私の体よりも……。コックンさんはそれよりもさらに天使よりでしたし、あの人も来なくて良かったのかもしれません。


「たださっきの結界、わりと最近に張られたものだな。誰かがあの場所を通ってくると想定して用意したもののはずだ。人間界から魔界の方へと進んでくる者を察知する結界、しかも反応するのは魔力に個性を持つ者に限定されている」

「それって……」

「魔王辺りだろうな。クルルクエルが偵察に来ることを想定して用意していたと考えるべきか。ただそれにしては結界の精度が目的と差があるな……」

「どういうことです?」

「結界は平野の周囲を覆うように展開されて、特異な魔力でさえあればすぐに反応するようになっていた。クルルクエルやカムミュの追跡を警戒しているのであれば、もう少し範囲を絞った方が精度や隠匿率を向上させることができるはずだ」


 とりあえず首を傾げます。エルトは少しだけ呆れたような表情をして、説明を続けてくれました。


「魔界の住人にも注意を払っているんだ。誰であろうとおかしな奴の接近に気をつけたい、邪魔をされたくないってとこだな」

「なるほど……?」


 つまるところ先程の結界と言うのは私達の為だけに用意されたものではないと。目的の平野では一体何が起こっているのでしょうか?

 移動は順調に進み、何の問題も起きないまま目的の平野を見下ろせる位置まで登ることができました。……うん?


「エルト、ここってもう魔界ですよね?ここまで魔物の一匹も見当たらなかったのですが……」

「カムミュが気配を消さずに移動しているからな。本能で生きているような魔物ならまず近づいてこないぞ」

「そ、そうなのですか……」


 確かにカムミュさんを襲おうと考える動物がいるとは思えません。理性しかない私でも絶対に仕掛けてはいけないと分かりますからね!

 平野にはそこそこの規模の集落が見え、その南北から魔物の群が迫っているようです。エルトは望遠鏡を取り出してその軍勢をチェックしています。人間界に侵攻してくる時と比べれば小規模ではありますが、やはり魔物の軍勢と言うのは独特の圧力がありますね……!


「――なるほど。そう言う展開か」

「む、何か分かったのか?」

「あの平野には俺達が接触したライライム、それを従えている魔王がいる。コボルトとダークエルフはそれぞれの方角側でそれなりに有力な陣営なんだろう。その両陣営に同時に手を回して集落を手に入れさせようとしている。恐らく魔王はその両陣営を相手に勝利し、そのまま両陣営を取り込むつもりなんだろう」

「……どうしてそこまでわかるんだ?」


 私もそう思います。


「南北の軍、どちらもその後の防衛を目的とした物資を運んでいる。そしてその行進は援軍としての移動ではなく、攻め込む為のものだ。つまり両軍はあの平野の集落を攻撃、制圧後はそこを拠点として防衛を行うつもりだ」

「互いに協力しあって攻め込むつもりではないのか?」

「協力関係にあって挟撃をするのであれば、東西にも軍を展開すれば完全に包囲出来るのにそれをしていない。急いで集落を占領したい、それでいて互いの軍とはまだぶつかりたくないと言う意思を感じる」

「なるほど。なるほど?」


 シレミリアさんも私と同じように首を傾げます。私も同じ気持ちです。


「物資の量的にも急ぎの派兵とわかる。コボルトとダークエルフは急いであの平野を落とさなければならない状況にあるわけだ。状況的にあの平野は互いの領土に攻め込む為に便利な土地なんだろう。これまで様子見をしていたところ、対面が平野を奪取しようとしている動きを察知して慌てて戦の準備をした――ってとこだな」

「その辺はなんとなく分かったが、どうしてあの平野に魔王がいると?」


 私はその辺もピンときていないのですが、とりあえず首を戻して話を進めてもらいましょう。


「集落側に防衛の為のオーガの兵もちらほら見えてるしな。ライライムの話も組み合わせればオーガを従えているのは魔王である可能性が高い。これは両軍にとって平野にある集落を攻めて落とすだけの戦だ。さっきのような結界を張る意味がない。となると結界を張ったのは平野の集落にいる者。コボルトとダークエルフに同時に攻め込まれるこの状況で、邪魔が入って欲しくないと考えるようなぶっとんだ奴だ」

「お、おおう……。む、動きがあったようだな」


 コボルトとダークエルフ、それぞれが侵攻を開始するのと同時に、戦場が次々に白い何かで覆われていきました。あれは一体なんでしょう?


「……シレミリア、無数に分裂する人型の魔物に関する情報を教会は持っているか?」

「いや、そんな魔物の話は……ってまさかそうなのか?」


 シレミリアさんがエルトから渡された望遠鏡で戦場を覗き、すぐに青い顔になりました。


「なんだ……あれは……」

「ど、どうしたのですか?」


 私が興味深そうに見ているとシレミリアさんは私に望遠鏡を渡してきました。自分の目で確認してみろということなのでしょう。では早速――


「な、なんですかあれ!?」


 戦場にはコボルトとダークエルフを取り囲む無数の白い魔物の姿がありました。白い何かは白い魔物の集まった波だったのです。白い魔物は何処からともなく数が増え続け、死を恐れることなく他の魔物達へと襲い掛かっています。


「見たままの魔物なんだろうが、聞いたことがないからな。もう少し近づければ解析魔法で調べられるが……魔王が創り出した魔物怪人だろうな」

「……いやいや、無制限に分裂する兵など洒落にならんぞ!?魔王はあんなふざけた存在を生みだしていると言うのか!?」

「数は厄介だろうけどな。個の戦闘力はそこまで高そうじゃないがな。それに魔王の言うことを聞いてるってことは何かしら弱点もあるだろ」

「あ、あるんですか!?よ、よかった……」

「いや、知らんけど」

「ダメじゃないですか!?」


 ライライムのような特殊な個体だけでも危険だと思っていたのに、あのような軍事力のバランスを容易に崩壊させるような魔物がいるとなれば……これは人間界にとって過去最大の危機ではないのでしょうか!?


「ねぇエルト。エルトから見て魔王は厄介な存在かしら?」

「……まあな。ヨルドムストの王都よりも近い場所にあんな魔王がいたんじゃ、村の治安を護るどころの話じゃないからな」

「そう。じゃあちょっと殺してくるわね?」

「「何をっ!?」」


 思わずシレミリアさんとハモりながらカムミュさんの方へ視線を向けると、カムミュさんはゆったりと準備運動をしながら体をほぐしていました。物凄くやる気に満ちあふれています!?


「恐らく集落の近くに白い魔物がいない不自然な空間のある丘とかがあるはずだ。魔王がいるかどうかはわからないが、指揮官くらいはいるだろうな」

「止めないんですか!?」

「俺達は結界をすり抜けているからな。カムミュなら軽く奇襲を入れるくらいはできるさ」

「……そ、そうかもしれませんけど……」


 いくらカムミュさんでも無謀じゃないですか!?あれだけの数、それにまだ魔王の傍には四魔将と呼ばれる強力な魔族だって……。


「エルト、もしも魔王を仕留めたら褒めてくれる?」

「ああ」

「そう。それだけ聞けたら十分よ」

「いや、もう一つ言っておく。魔王を仕留めたら褒めてやるが、魔王を仕留められなくても生きて戻ってくればもっと褒めてやる。お前ならその見極めはできるな?」


 あ、なんだかんだ言ってエルトもカムミュさんのことを心配しているのですね。ちょっとだけ安心……ってカムミュさんがこれまでになく赤面しています!?


「……ごめん。不意打ちは無理」

「仕方ないな。ほらよ」


 両手で顔を覆いながらエルトに背中を向けたカムミュさん。エルトは苦笑いをしながら近寄り、そっとその背中を蹴り飛ばして崖に突き落としました。……って、えええええっ!?


「カ、カムミュさーーーんっ!?エルト、何を!?」

「カムミュはああ見えて照れ屋でな。俺が優しくするとああなってまともに動けなくなる。いつもの感じに戻すにはこれくらいが丁度いい」

「丁度いいって……」


 カムミュさんなら落ちても死なないとは思いますけど……いえ、どうして死なないと思えるのでしょうか、私。普通の人間が崖から落ちたら普通死にますよね?


「しかしな……いくらヤハム=エンドリフの血筋だからと言って、あの戦場に人間が単騎で向かって大丈夫なのか?」

「カムミュは一人で魔界に入ってドラゴンを仕留めて帰って来るような奴だ。生死の境の見極めを見誤るような奴じゃないさ」

「そう言えば『龍殺し』の称号を持っていたのだったな……」


 暫くすると戦闘は終わり、コボルト、ダークエルフの両軍は白い魔物によって完全に鎮圧されてしまったようです。


「遠くからだと見えにくいが、白い魔物は武器を持っていなかったな。となると数にものを言わせた組み伏せか。多少の死者は出るにせよ、ほとんどそのまま魔王の戦力に取り込まれそうだな」

「現在の魔王軍はオーガ、コボルト、ダークエルフ。そして無制限に増殖する白い魔物を戦力として保有しているということか。最後の一つをどう信じさせたものか……」

「カムミュに死体の一つでも回収するように言えば良かったな」


 先行きは不安ですが、エルトには『女神の天啓』があります。もしもあの白い魔物に弱点があるのであれば、何かしらの打開策を見つけてくれるかもしれません。そう言う意味ではあの魔物を捉えることは非常に重要なことではありますね。何処か戦場の端に回収できそうな死体とか残っていませんでしょうか。望遠鏡はエルトが今使っていますし、ここは望遠の魔法を使用――


「イリシュ、魔法は使うなよ。第三者の介入を警戒している魔王のことだ、隠密系の魔法を探知する手段を周囲に散りばめていてもおかしくはないからな」

「はっ!?」


 あ、危ない危ない。ここが敵地であることをすっかりと忘れていました……。私達がここにいても、獣型の魔物との区別は肉眼でしかつきません。ですがもしも魔法を発動したことが探知されてしまった場合、そこには理性を持つ生き物がいることが分かってしまうことになります。


「そんな気はしていたが、イリシュはこういった経験をしたことがないのだな」

「す、すみません……。地上に降りたのは初めてでして……」

「なかなか聞かない言い分だな……」

「気にするな。定石だからと説明しなかった俺の落ち度だ。発動はしていなかったが、構築の段階で反応しないとも限らない。一応場所を移動しよう」

「そ、そんなこともできるのですか……?」


 私やウルメシャスは女神として地上の者達に魔法の智慧を与えましたが、発動させるだけではなく、発動させることで生じる事情にも細かく気を配ってと私達が思っている以上の水準で魔法を使いこなしているのですね。


「俺にはできないが、カムミュくらいになると魔法の構築をしようとする気配すら感じ取れるそうだ。まああいつは何でもかんでも相手の初動を見切ることができるんだが」

「……シレミリアさん」

「言っておくがそんな達人じみた技を使える人間はそう見ないぞ。エルト、カムミュは一体どのようにしてあれほどの強さを手に入れたのだ?辺境の村では戦闘技術を指導する者もそうはいないだろう?」


 あ、それは私も気になります。カムミュさんの異様な強さは才能の影響もあるでしょうけど、そこまで至る経緯はどのようなものだったのでしょうか。


「知らん。あいつは最初から強かったぞ。気になるなら本人に聞け」

「……答えてくれる気がしないな」


 私もそう思います。もしくは『愛の力よ』としか答えてくれなさそうです。それはとにかくこの場所を移動しなければいけませんね。


「――ふむ。平野を見渡せる場所で、魔法の構築の気配がしたと思って来てみれば……ライライムの描いた人相書きの通りの人物が二人も」

「ッ!?」


 最初に動いたのはシレミリアさん。聖剣を抜き、声のした方へと構えました。私とエルトも続いてその方向へと視線を向けると、そこには執事服を着た男性の姿がありました。人間……ではなく、これは悪魔でしょうか?いえ、それよりもライライムの名が出たということは――ッ!


「勇者エルト、そしてヨーグステス創生の女神の一柱であられるイリュシュア様ですね?お初にお目にかかります。私の名はキュルスタイン、魔王オリマ様に使える四魔将が一人です」

「四魔将ッ!」

「おい、何で俺が呼び捨てでイリシュが様付けなんだよ。そこはイリシュも呼び捨てにしろよ」

「エルトさんっ!?そんなことを言っている場合ではないですよ!?」

「やはり魔王の好敵手なる勇者を様付けするのは立場上難しいのです。イリュシュア様はオリマ様を支援してくださっているウルメシャス様の姉君ということになりますので」

「悠長に答えていただきありがとうございますっ!?」


 あれ、この悪魔さん何と言えば良いのか……あまり脅威を感じない?感じられる魔力も知性のある魔族の中では平均よりも低い感じですし、殺気のようなものもまるで……。


「よもや魔王の幹部と出くわすことになるとはな!だがそれでこそこの聖剣を振るう意味があるというものだ!」

「やめとけ。そいつ段違いで強いぞ、多分サッチャヤンとか言うアンデッドよりもな」

「んなっ!?」

「おや、サッチャヤンをご存知ですか。見たところ聖騎士の出で立ちのようですが……。ああ、なるほど。貴方がシレミリアですか」


 今の話からして、神殿に乗り込んだアンデッドも魔王の配下のようです!?やはり四魔将と名乗るだけあって規格外な魔族で構成されているようですね……。


「……話の流れから、魔王軍には有給があるということか。ふざけやがって」

「そこは別に良くないですか!?」

「こちとら何でも屋だぞ、自営業は休んだ日に有給なんて発生しないんだ」

「わかります。私も執事カフェを経営していますので、自営業の苦悩は熟知しております」

「四魔将なのに執事カフェ経営っ!?魔王軍と兼業で働いているのですか!?」

「魔王だからと空から資金が降ってくるわけではありませんので。それとも勇者はイリュシュア様による資金援助などがおありで?」

「あ、いえ……」


 言われてみれば勇者の皆さんって最初は旅の為の金策などで苦労していましたよね……。もう少し天啓か何かで資金援助を促すように工夫した方が良いのでしょうか……。


「資金援助どころか居候させて飯まで食わせてやってるがな」

「そんなことを赤裸々に語らなくてもっ!?」

「流石は姉妹、血は争えないようですね」

「ウルメシャスも似たような感じなのですね……」


 ちょっとだけホッとしたような、一緒にされて複雑なような……。



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