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世界を超える紫  作者: 素人
14/49

遭遇

 キーノとケイが布団に入る少し前、シロは一人、街の表通りを走っていた。

 頭には先程見ていたエルメの様子が浮かぶ。

 ――世界最強のカード使い。

 その単語とともにワイトの言葉が浮かぶ。

『絶対に戦うな。視界に入った時点で命の危険だ。逃げろ』

 シロの胸中は少し複雑だった。シロも別に自分が世界で一番強いなどと思っていない。上には上がいる。当たり前のことだ。しかし、自分にはある程度力はあると思っていた。それをあまりにも堂々と否定されたのだ。本当にエルメには自分の力が一切通用しないのか。考えても仕方のない事だが、少しだけモヤモヤしていた。

 ――私はまだまだ弱いんだ。

 自分にそう言い聞かせ、気分転換、鍛錬、ついでにもしカードを見つけたら奪取してやるといった意味を含め、少しトレーニング程度に走っていた。

 やがて、シロは街の中心部の少し外れで足を止める。

 軽く息を切らしながら周りを見回すと、辺りにはもうあまり人の姿はなかった。時間は既に深夜帯だ。

「夜遊びは良くないよね! うん!」

 シロはようやく家に帰ろうと、歩き出そうとする。

 その時だった。

 シロの背後からゆっくりと手が伸びる。

 その手は、無言でシロの肩を掴もうとする。

 ゴツゴツとした大きな男の手。

 その手が今まさに肩に触れようかという瞬間だった。

 シロは一切振り向きもしないまま、その手を掴み、そのまま振り向くと同時にその力で相手の手を捻る。

「あでででででで!」

「あれ?」

 その正体は先程の親衛隊だった。シロはぱっと手を離す。

「さ、さすがです! シロお嬢さん!」

「どうしたの? こんな所で」

「どうしたのはこっちのセリフですよ。お嬢さん。こんな時間に何を」

「あ~……。何でもないの。ちょっとトレーニングしてた所。今から帰ろうかと思ってたの」

「でしたら家までお送りしますよ!」

「うん。ありがとう」

 そう言い、にっこり微笑むシロをよそ目に、可愛すぎるんじゃおるぁぁぁ! とガッツポーズを決める親衛隊。二人が歩き始めて少しした時だった。

「いよっ! お姉さん。ちょっと遊んでいこ!」

 突如、夜の街に似つかわしくない大声が響く。

 その声は、少し先の角を曲がった、飲み屋街から響いていた。

 二人がこっそり覗き込むと、そこには一人の女性に絡む二人のサラリーマン風の男の姿があった。女性は帽子を深々と被っており、Tシャツとジーパンだけという異様なほどラフな格好だ。しかし帽子の奥から覗く素顔は女性が相当な美人である事を予感させていた。

「あ、ちょっと。アタシは……」

「分かった分かった! よし! 行こう!」

 そう言うと、女性の腕を掴み無理やり裏路地へと入っていってしまった。

「酔っぱらいっすね。ったく、どうしようもねぇ」

 シロが何も言わず、裏路地に向かって歩こうとすると、親衛隊はそれを静止するように手を出す。

「お嬢さんはここで待ってて下さい。あんな酔っぱらい、お嬢さんが直接手を出すまでもありません」

 そう言うと二人は裏路地に向かう。女性は壁際に押し付けられ、二人のサラリーマンは楽しそうにゲラゲラと笑っている。

 親衛隊はため息をつきながら男二人に向かって歩いていく。

 シロもその少し後を付いて行っていたが、ふと違和感を覚えた。

 ――気のせいかな。あの人、あんまり怯えていないような……。

 そんな違和感を感じながら歩いていると、女性はシロに気付き、呑気に「あれ?」と声を上げる。二人があと数歩で男二人に辿り着く、その時だった。

「シロォォォォォォォォォォォォッッッ!」

 突如、闇夜を切り裂かんばかりの凄まじい怒声が響いた。

 親衛隊とシロは思わず足を止めて振り返る。

「ワイト?」

 路地裏の入り口に、立ち尽くすワイトの姿があった。

 しかし、シロはその異様な様子にすぐ気付く。

 まるで、何かに怯えるかのような表情、異常なほどの脂汗。

「てめぇぇはどんだけトリ頭だったら気が済むんだぁぁぁぁぁっっ!」

「むっ! 何?! 公衆の面前でいきなりの羞恥プレイ?! でもそういうのも悪くないかも?!」

「てんめぇぇ! 俺の目の前でお嬢さんを愚弄するとは! 覚悟は出来てんだろうな!」

「うるせぇぇぇぇぇ! 黙ってろぉぉぉぉぉぉ!」

 ワイトに向かって歩を進めようとした親衛隊だったが、ワイトの異様な気迫に圧倒されてしまった。親衛隊とシロは戸惑いを隠せずにいる。

「おい、いいかシロ。そいつは余程の理由が無い限り一般人を殺したりすることはまず無い。そいつらの事は気にしなくていいから、その()から一瞬たりとも目を離さずにゆっくり後退しろ」

「え? どういう……」

 言われるがままに女性に向き直す親衛隊とシロ。

 すると、サラリーマン風の男二人はまるで糸を切られた操り人形のようにその場に倒れ込んでしまった。

 呆然とする親衛隊とシロを余所目に、女性は帽子の下で、にぃ、と不敵な笑みを浮かべ、口を開いた。

「んだよ~。こんな所で同業者かぁ」

 そう言うと女性は帽子を右手で大きく外した。

 すると、帽子で隠されていた、夜でも映える目も覚めるような真っ赤な髪が、零れ落ちて来る。そして、帽子に隠れていて見えなかった真っ赤な瞳が射抜くようにこちらを捉えた。

 シロはその姿を目にして、胃が潰れてしまうかのような焦燥と悪寒を覚えた。

 エルメ=レッドホーク。

 つい先程までモニター越しで見ていた世界最強クラスのカード使い。

 その実物が目の前にいた。

 同時に、頭の中でワイトの声が蘇る。

『絶対に戦うな。視界に入った時点で命の危険だ。逃げろ』

「ちょ……。何なんですかお嬢さんこいつは」

 訳が分からず、親衛隊がエルメの方を向くと、シロがその腕を掴む。

 親衛隊が振り向くと、シロの手がフルフルと震えているのがはっきりと分かった。

「お願い……。何も言わずワイトの言うことを聞いて……」

 ただならぬ様子に親衛隊は何も言わず、シロとともにゆっくりと後退を始める。

 シロがここまで震えるのは、ワイトからの事前情報があった事もあるが、シロ自身がその危険を察知している事の方が大きかった。帽子が外れ、赤い瞳で睨まれるように見つめられた瞬間、シロはすぐさま感じ取った。

 達人であるからこそ分かる。本能が訴えてくる。

 ――この人は…………危険だ。

 エルメはそんなシロの焦燥感などお構いなしにシロに向かって口を開く。

「やれやれ、折角久しぶりにこの国に来たんだから観光でもしようかと思ってたら……」

 エルメは無防備に伸びをする。

「びっくりだな。こんな所で有名人に出会えるとは」

 そして更に無防備に帽子をくるくると回しながら、まるで違和感の無い日本語で一方的に話を続ける。

「アンタの事は知ってるぜぇ~。シュゲツイッシン流だっけ? っていう裏じゃ有名な古流武術。その現頭領の孫娘。歴代でも最高と謳われる才能の持ち主。今はシロ(・・)っていう通り名なんだっけか」

「こ……光栄、です。貴女みたいな有名人に……私の名が知られてるなんて……」

 口がうまく回らない。本能がそれどころじゃない、と訴えてくる。

 シロは親衛隊と共にゆっくりと後退する。

「シロ! 相手にしなくていい!」

「ここで会ったのも何かの縁だ。折角なら少し手合わせ願いたいんだけどなぁ!」

 エルメが赤い瞳でシロを挑発的に睨む。

 その瞳を受けたシロは一瞬、意識が遠のきそうになり、足が止まってしまった。

 隣にいる親衛隊はシロほどの危険察知能力は持ち合わせていなかったが、それでも今の状況のまずさはさすがに感じ取っていた。

(認めたくはねぇがあのクソガキの力は相当なもんだ。お嬢さんだっている。俺も含めた三人で何とかならねぇもんなのか?)

「シロ! 聞き流せ! そいつはカード使いじゃない相手に無茶はしない」

 それを聞くと、エルメはちっと舌打ちした。

「後ろの兄ちゃん。アンタの事も知ってるぜ。アンタこの世界じゃちょっとした有名人だからな」

「…………」

 ワイトは何も言い返さない。

絵楠歪人エクスワイトだっけか。ったくふざけた名前だよな。確かにアタシらの世界じゃ本名が知られてると戦いの際には不利だ。本名が分かってる事で効き目が強くなるカードはかなり多いからな。まぁしかしそんなことはどうでもいい。問題はそこじゃない」

 エルメは遠くにいるワイトを改めて見つめる。

「問題はアンタの本名がどれだけ調べても分からないって事だ。アタシの組織はそういう調査専門の組織じゃないが、それでも優秀な情報屋は何人も抱えてる。そんなアタシらが幾ら調べてもアンタの本名に辿り着けない。アタシらなら例えどっかの国のスラム街で育って来た孤児ですら名前を調べられる自信がある。そんなアタシらがアンタの本名に辿り着けない。アンタ一体何者なんだ?」

 エルメはじっとワイトを睨みつける。ワイトは何も言い返さず、その瞳を受け止めていた。

「そして、極めつけはアンタの隣にいる…………」

「なっ!」

 ワイトは初めて声を上げた。

 すると、エルメは右手を腹部に添え、仰々しくワイトの隣に向かって礼をする。

 端から見るとそれは誰もいない空間に向かって挨拶しているようにしか見えなかった。

 ――こいつ、見えてやがる!

「お初にお目にかかります。神様(・・)。そんな格好してるんだな」

「ほほう」

 ワイトの隣にいる人物、いや、者は興味深そうに口を開いた。

 腰まで届く漆黒の黒髪に黒い瞳の女性、十二単を思わせる豪奢な衣装、そして右手に扇子を持ち、口元を隠しながらにやりと笑っている。

「ワシの姿が見えるか。いつ以来よ、小僧以外の人間と話すのは」

 脂汗まみれのワイト達とは全く違い、ただ一人涼し気な顔で、神様は笑う。

「さて、ここは珍しい奴らばっかりだ。折角だから誰かに相手してほしいんだが……」

 親衛隊とシロは、一切気にかけずゆっくりと後ろに下がる。

「まぁ、一番手前にいる、アンタに手合わせお願いしてもいいかなぁ?」

 エルメはシロを不敵な笑みで睨む。

 シロは再び、背筋に凍るような悪寒を覚える。

「シロ! 相手にするな!」

 ワイトが後ろから必死で呼びかける。

 それを聞いたエルメは再度大きく、舌打ちをする。そしてわざとらしく空中に向かって言葉を放った。

「神様ってのは守護神ってわけじゃなさそうだなぁ! 守護神なら誰が相手だろうと怯える必要が無い」

 そう言うと、エルメはゆっくりとワイトに視線を下ろす。

「ってなわけで、だ…………」

 と、エルメが言い終わった次の瞬間だった。

 突然起こった現象に、親衛隊とシロは頭が付いていかなかった。

 ――エルメが……消えた。

 そして、ワイトは状況を飲み込むのにほんの一瞬時間が掛かってしまった。

 ――エルメが、突然目の前に現れた……。

 エルメは、まるで瞬間移動したかのように、一瞬でワイトの目の前に移動していた。

 親衛隊とシロはようやく冷や汗が流れていくのを実感した。

 ――全く…………気付かなかった……。

 これだけの手練れ三人を相手に、全員の認識から自分自身を消し、更に超高速でワイトの目の前に移動する。それを涼しい顔でやってのける。カードを使う素振りすら見せていなかったのに。

 カードの効き目の強さ、対象範囲の広さ、持続時間の長さ。

 どれを取ってもまるで次元が違う。

 エルメの赤い瞳がワイトを捉える。

「お前、ちょっと黙ってろ」

 エルメはそう言い、ワイトに向かって手刀を繰り出そうとした。

 一瞬の出来事であり、何も考える事すら出来なかったワイトだったが、目の前の光景を目の当たりにして、かろうじて頭の中で一言だけ浮かべることが出来た。

 …………死んだ。

 エルメの手刀がワイトの首を薙ぎ払おうかという瞬間だった。

 突如、エルメは手首を掴まれた。

「なにっ!?」

 見ると、シロが必死の形相でエルメに飛びかかっていた。

「やらせないぃぃっ!」

 親衛隊がようやく体をこちら側に向けたという程度の時間で、シロは既に飛びかかっていた。

(あの状態から追い付いてきたってのか! なんて奴!)

 エルメは掴まれている手首を見てはっと気付いた。

(まずい! こいつの特技は!)

 ――急所看破。

 相手が物だろうと人だろうと、どこをどういう力で作用させれば相手が壊れるか。それを見抜くのがシロの古流武術最大の武器だ。シロの場合、外観だけでもある程度見抜けるが、触ることが出来ればほぼ確実だ。

「ちぃ!」

 エルメは、シロの手に自分の手を被せる。

 すると、バチッ、という静電気音が響いた。

「あぅ!」

 シロは思わず手を離す。

 同時にエルメはシロに向かって蹴りを放った。

 シロはとっさにそれをガードするが、壁まで吹っ飛ばされた。

 しかし、衝突の瞬間、両手を壁に当て背中からの衝突を避け、さらにふわりと上空に浮き、くるりと回転したかと思うと、その場に着地した。

「何だと!」

 エルメは驚愕の声を上げる。

 あれだけの速度で吹っ飛ばされたにも関わらず、壁に当たる衝撃音は一切しなかった。力を上手く分散させたのだ。

「やるな!」

 エルメはにやりと笑い、改めてシロに向け構えた瞬間だった。

 ワイトは地面に向けてボールのようなものを投げつける。

 ボールが地面で弾けると、辺りは煙で覆われた。

「煙幕だと?! 古典的な手を!」

 ワイトは一気にシロの元まで加速した。

「シロ! 無事か?!」

「うん、大丈夫」

「逃げるぞ!」

 ワイトはシロの手を取り跳躍のカードで飛ぶ。シロはワイトの跳躍の力の助けを借りながら、自身でもビルの壁を蹴ったりし、登っていく。

「逃がすか!」

 そう言いエルメは目を閉じる。視界を奪われても音は聞こえる。聴力強化で周りの状況を読み取るが、やがて自虐的な笑みを浮かべながら、舌打ちした。

 ――追いかけたら、やられる、か。

 いかにBランカーでも空中に飛び出した場合、物理法則を曲げる紫のカードが無い限り、空中で急旋回などは出来ない。

 エルメはワイトが自分を狙っているのを見抜いた。

 ワイトはビルの屋上で、片手タイプのエアガンを構えていた。弾はゴム弾だ。当然平地にいれば通用しないが、相手が空中にいれば話は別だ。

 エルメの実力ならば、ゴム弾であれば全て弾き飛ばす事が出来るが、シロもいる。全ての弾を弾き飛ばしている最中、シロからの何かしらの攻撃を空中で受ければ、さすがのエルメも撃ち落とされてしまう。

 そして、もう一つ要因があった。

 煙が晴れてくる。

 当然ワイトとシロの姿はないが、親衛隊が一人残っていた。

 エルメが飛ぶようなアクションを起こせば、地上から及ばずながら何かしらの妨害をするつもりだったのだろう。

 エルメはこれらの状況全てを聴力のみで一瞬で見抜き、深追いは止めた。

 親衛隊は心の中でぼやきまくっていた。

(あのクソガキ、絶対に殺す!)

 ワイトは煙幕を張った瞬間、すぐに親衛隊の元に行き、こう囁いていた。

「あいつは一般人であるアンタに手は出さない可能性が高い。頼む。シロのために犠牲になってくれ」

 勿論、それがワイトのためにもなってしまうことは分かっていたが、シロのため、と言われてしまえば、断ることは出来なかった。それに、自分がいては逃走の足手まといになる。それも分かっていた。ワイトの取った行動はどう考えても最善だ。

 やがて煙幕が完全に晴れると、その場にはエルメと親衛隊だけが取り残された。

 親衛隊は投げやりな気持ちで先程の自分の言葉を否定していた。

(三人がかりなら何とかなる? 馬鹿か俺は…………)

 そして今は一人だ。

 親衛隊は自分の心臓が嫌な鼓動を打っているのをはっきりと感じ取っていた。

 一般人なら手を出さない可能性が高い(・・・・・・)だけでゼロではない。

 二人を逃したことで機嫌も損ねているはずだ。

 もし相手の気が変われば、親衛隊の命は無い。

「さすがだな。あのエクスワイトって奴、逃げ足だけはSランカーって言われてるんだが、伊達じゃねぇな。けど、冷てぇ奴らだな。アンタ一人残して行っちまったぞ」

 親衛隊は何も言わず立ち尽くす。

 やるならやれ。ある程度覚悟は決めていた。

「ああ、別にアンタに手を出したりはしねぇよ。んじゃな」

 そう言うとエルメは親衛隊に背を向けて歩き出した。

 ――助かった。

 親衛隊は胸を撫で下ろした。ここまで全く相手にされないというのも如何なものか、などというちっぽけなプライドなどどうでもいいと思えるほどに、親衛隊は安堵した。

 一方、ワイトとシロは全力で走っていた。

「シロ、よく分かったろ。あれがBランカーの力だ」

 シロはコクリと頷く。

 完全に相手の力を見誤っていた。

 自分にもある程度の力がある? ある程度通用する?

 全くもってそんな次元の話ではなかった。

「でも…………まじで助かったぜ。お前がいなきゃやられてた」

「なんじゃ。逃げるのか。ワシはもう少しあの小娘と話してみたかったがな、ってあだだだだだだ! 髪を引っ張るな!」

「ざけんじゃねぇぞてめぇ……。こっちは命が掛かってんだ。てめぇ一人で話してろ。何なら永久に話してろ。帰ってくるな」

「全く。神の髪を引っ張るなどお前くらいなものだぞ」

「こんな時にどうでもいいダジャレを突っ込んでくるのがムカつく!」

「狙っとるわけではないわ!」

「とにかく、妖怪戦争に俺らを巻き込むな。妖怪は妖怪同士で仲良くやってくれ」

「ワシは神じゃ。妖怪などではない」

「似たようなもんだ」

 隣を飛んでいる神相手にワイトは吐き捨てる。

 ワイトとシロは闇夜の街を走り去っていった。

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