ふん、上級魔法じゃない、下級魔法だ。
「はああああああ!!!!!!」
生徒会長が先頭を走り、神猿の注意をひく。
「こっちだ!」
ナイトール、ガイダも続けて攻撃を仕掛けた。
その間に、エミリ、ミスリール、エイダは詠唱を始める。
「天よ、大地よ、海よ、私に力を貸して、彼の敵を倒す力を・・・-「勇気の一撃」-!!」
「水の精霊よ、力を貸して、立ちはだかる敵を止めて、・・・ー「超絶氷波動」-
「来たれ!イカヅチ!その速さ、力で敵を貫き、打ち滅ぼせ!!-「雷の大砲」-!!!」
3人ともかなり力のはいった詠唱で大技を繰り出したようだ。
やはりエミリの技が一番威力があるな、それにミスリール、エイダの技が合わさり、うん。綺麗だ。
やっぱり氷と雷は絵になるな、炎もほしいところだ。
「グギャアアアアアアアア」
生徒会長達がうまくヘイトを誘導していたおかげで神猿に3人の技は直撃した。かなり効いたようだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「やったの?・・・」
あ、まずいですよ。ミスリールさん、やったか?は。
「グ・・・グギギギ・・・ギャアアアアアアアアアア」
ほら、言わんこっちゃない。まぁもうちょっと猿の体力が削れていればとどめになるくらいの威力だったな。
「そ・・そんな・・・僕らの一撃が・・・」
エイダ君、よく頑張った。
「もう1発うてないか!!」
生徒会長がエミリ達に聞いたが、たぶん打てないだろう。正真正銘、全力だった。
しょうがない、俺が出るか。
「ア、アル・・・」
「よく頑張ったな、エミリ。二人もいい一撃だったよ。ただちょっと相手が万全すぎたかな、序盤に大技を使うなんて、生き残ってくださいって言ってるようなもんだ。」
「アルさん。任せていいんですか。」
「ええ、ミスリールさん。見ていてください。まあ、すぐ終わりますよ。」
「おーい、会長たちー、避けろよー!!!-「炎の玉」-」
さて、魔力の調整は任せた!
<承知しました。主様>
俺が唱えたファイアボールはどんどん大きくなり、そして、元の大きさに戻った。巨大な魔力を圧縮させたのだ。
そして、ゆっくりと神猿に向って飛んで行った。
「そんなファイアボールなんかで倒せると思ってるのかい!!君は!!!」
孫のナイトール君が騒いでいる。あんまり近いと危ないよ?
神猿はちらりとファイアボールを見て、避けようともせず、そのまま当たった。
当たった瞬間、小さなファイアボールは大きくなり、神猿を飲み込んだ。
「グギャアアアアアアアア」
いくら動き回っても炎ははがれず、神猿を焼いていった。
「グ・・・グギャア・・・」
今度は完全に息を引き取ったようだ。
「ふん、ただのファイアボールだ。」
やはり、異世界転生したら、これ言わないとね。




