勇者学園試験:魔法科
ラティスは一人で試験会場へ来ていた。
「うう・・・怖い・・・」
ラティスはエルフの里で人に避けられてきた為に人が怖い。
本当はアルと接する時のような天真爛漫で素直な子だった。
それに年齢をごまかして来ているので周りよりも身長が低く心細いのであった。
「試験会場Fはこちらですー」
「あっち・・・」
ラティスがトボトボと歩いていると人にぶつかってしまう。
「あうっ」
「ちっ、なんだ貴様?前を見て歩け!」
「ご、ごめんなさい」
「ふん、チビが。しかも白い肌に白いワンピースとはセンスがないな。」
「!!バカにしないで!アルが選んでくれた服!!」
「なんだ?お兄ちゃんにでも選んでもらったのか?ガキだな」
「ち、ちがうもん!婚約者だもん!結婚するもん!」
「ぷっ、ガキがガキと結婚か。さぞお似合いなんだろうな。弱い者同士せいぜい頑張れよ」
「バカにしないで!マナ少ないくせに!!そっちのほうがザコ!!」
「ぷぷっ。私のマナが少ないと。それは見る目がないな。私は以前の学校で魔法科トップの成績で教師よりもマナの量が上だったのだ。それを少ないとはお笑いだな」
「ドラゴンさんより少ない!それに私よりも少ない!ザコ!」
「ふん、ドラゴンなど見たこともないくせにうるさいガキだ。試験の結果が楽しみだな。はっはっは」
「では皆さんこちらでマナの計測をお願いします。」
「ふんっ!私からやらせてもらおう。」
「えっと、マルコ・サネデグリアさんですね。ではその台に立ってください。そしてマナを手に流してください。それでマナの量がわかりますので。」
「わかった。こうか」
「おお!優秀ですね。マナ量2000ですか。試験の平均が例年だと700なのでかなり有望ですね。これからも精進してください。」
「ああ、そのつもりだ。ふんっ」
マルコはラティの方を一目見て鼻をならした。
「つぎわたし!」
「はい。あなたはエルヴィー・ラティスさんですね。では台に立ってマナを流してください。」
「はい。ふぅ・・・」
「す、すごいです!マナ量5000です!その歳で5000とは末恐ろしいですね。これから頑張ってくださいね」
「はい!ふんっ」
ラティスはマルコの方を見て鼻でわらった。
「ちっ、本当に上だったか。まあいい次の魔法を放つ試験で見せてやろう私の実力を」
マルコは少しイラついていた。自分よりも上がいるとは思っていなかった。勇者中等部の授業は受けていないが独学と他の魔法学校で修練を積み、外部の者の試験では自分の右に出る者はいないと思っていたからだ。
ちなみにラティのマナ量はこんなものではない。息を吐き集中することでマナ量を調整しマルコの倍ほどにしたのだった。
アルとはある程度見てからその中で一番多い奴の2倍くらいにしとけと言われていたがアルをバカにされたことでそのことは頭から抜けていた。
「勝った・・・」
「次の試験は魔法を的に当てる試験です。各々得意の魔法を放ち威力を上げる者は真ん中の大きい的へ、数を増やす者は左右の複数のマスに当ててください。コントロールも見ますので頑張ってください。」
「ふん、魔法はやはり実践に限るな。見せてやろう!上級魔法の威力を!はああああ!!!!!いけ!-「氷の王の槍」-!!!」
激しい衝撃が大きい的に渡り、周りの的にも影響が出ていた。
「ふっふっふ。どうだ?この威力!やはり私が最強だ!」
「最強はアルだもん!!次はわたし!!」
ラティスは、張り切っていた。初めて魔法を人前で、アル達以外の前で放つ。アル達はいつも褒めてくれるが、アルはそれ以上にすごいのであまり自分のすごさが分かっていないラティスであった。
魔法を発動する試験があったら人が死ななきゃいいよと言われていたので張り切って古代魔法を発動する。
「ふう・・・世にある氷よ、我が敵を撃て、氷らせ、砕け、世界よ、止まれ-「古代魔法:氷の終世界」-縮小版」
ラティスはくるっと周りマルコの方を向く。
「な、なんだ!?何も起きないじゃないか!試験で不発とは!はっはっは勝負あったな!」
「ふんっ。」バンっ!
ラティスは鼻をならし、足を地面にバンっ。と叩きつけた。
すると大きな的、小さめの的にひびが入っていき、すべてが音を立てて、崩れた。その後は寒い風と静寂だけが残った。
「試験官さん?どうでした?」
「え、ええ、何もいう事はないわ。も、もう、終わりでいいわよ。帰っていい、です。」
「そうなの?合格?」
「え、ええ、合格でしょう。」
「やった!ありがとうございました!」
「うっ、美しい魔法だ・・・」
マルコはラティの魔法を見てうっとりと息をもらしていた。
ミリスの回復科は書かないです。
ただシスター服を着たおっぱいが大きい子が多い試験会場ではありますね。
女ばかりの会場です。
あれ?見たくなってきたな。




