井の中の蛙たち。ドラゴンに気付かず。
「いま、お主、嫁を探しに来たと言ったか?」
「ああ、エルフの嫁欲しいなと思って、そんでエルフの里の噂聞いたからな。かわいい子いないかなと。どう?なりたい子いる?実際に嫁になるのは何年か先だけど。まだ12歳だし俺」
「それは、この里の子供を攫いに来たということか!」
「え?別に攫ってなくないか?その子が自主的についてくるというか、俺の事が好きになっていっしょに居たい的な感じになる予定だ!」
「そんな者はこの里にはおらん、お主自分のマナを感じたことがあるか?儂らはエルフはマナが見える。それゆえ扱いがうまく、また種族総じてマナの量が多い。そして里の者はより多いマナを持っている者を好むのじゃ。わかったか?どうやって来たのかは知らぬが出て行ってもらおう」
「えー、マナかあ。そんなの無くても強いよ?」
「ふん、マナが無くては生物は強くはなれぬのだ。体でも強くはなれるが限界はある。強き者は必ずマナを使っている。」
話をしていると族長の横にいたやつが族長に耳打ちする。
「ふむ、そうじゃな。おい、おぬし、一人ふさわしい者がおったわ。少し待っておれ」
「お?紹介してくれんのか。おっけー」
「アル君、なんか怪しくない?いきなり思い出しかのように、人を連れてくるって」
「別にいいだろ、危険なんかないだろうし、こういう里とかでは普通と違うヤツは嫌われたりするもんだ。俺はどっちかというと普通と違うヤツの方が面白くていい。性格とかが面倒くさいと嫌だけどな!」
「あはは、そうかアル君はそういう人だもんね」
族長の横にいた兵士が子供を連れてきた。
肌と髪の毛は真っ白で赤い目をしたとてもエルフとは思えない子で、あまり食べていないのかやせ細っていた。
「こやつじゃ。こやつは我々と違い真っ白い肌と髪の毛をしておる。それに目も赤い。そのせいであまり里に馴染めず家で引きこもっておったのだ。しかも能力も劣っていてな。マナが見えないのじゃ。魔法もうまくなく、それのせいで余計に他と仲良くなれなくての。」
「見・・見える・・・」
「ん?どうしたのだ。カティス」
「族長さん。あの人からはマナが見えるよ?私と同じように」
「ふむ?おかしいの。あやつからはマナは見えぬぞ?カティスのマナも我らには見えんのでな。波長が合う遭わないがあるのかの?まぁ波長があわぬと見れぬのなら欠陥。じゃがの」
「へえ、お前カティスっていうのか。俺のマナが見えるのか?」
「う、うん。他の人はぽつぽつとしか見えないけど。私と貴方はちゃんと体全体をマナがまとってる。」
「そうか。んじゃあこれはどうだ?」
「す、すごい・・・」
俺は魔力を抑えた状態から少し出力をあげた。たぶんこいつはマナじゃなくて魔力が見えてるんだろう。魔力はマナを凝縮したものだ。人から出る量はかなり少ない。こいつが他の奴から見えている者と一致しているな。
しかも、こいつは自分にも俺と同じだと言う。たぶんマナじゃなく魔力を生成できるんだろう。鍛えればとんでもない奴になるかもな。
「これはな、マナじゃない。魔力だ。」
「ま、りょく?」
「ああ、マナより扱いは難しいが遥かにマナよりも強いぞ。たぶんお前はドラゴンなんかよりも強くなれる。いっしょに来ないか?」
「わ、わたし・・・」
「こやつは家族もおらんのでの、カティスの好きにするといい」
「い、いく!いっしょに!」
「よし、来い!カティス!」
白い少女は少し泣きながら俺の方に駆けてきた。それを俺は抱きしめる。
きっと一人で里に馴染めずつらかったんだろう。食事も最低限しかもらえず。
「これからは、俺が守ってやるからな。」
「う、うん」
俺は2人目のヒロインをGETした。
いい話だなー
<女の子を探しに来ただけ>
う、うるせえ!!!




