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6.脳筋少女、名案が浮かぶ。
ピコーン!
少女は盗賊達と商人の話を聞き、ある考えが閃きました。
それは……商人に盗賊達を雇ってもらえばいいんじゃない?作戦です。
普通に考えればありえないこの作戦ですが、少女は名案!とばかりに顔を輝かせます。
もし少女の考えを知るものがいれば「それは名案じゃなくて迷案だ!」と言ったことでしょう。
少女の中では
商人さんは荷物いっぱいで大変→つまり、人手不足!
盗賊達は町で働く場所がない→つまり、商人さんと一緒に行商すればいいと思う!
という図式が出来上がりました。
盗賊達の、特にAは厳つい顔をしてるから、荷物持ちと護衛にもピッタリ!
ひょろ長い盗賊Bは計算が得意そうだし、高いところにも手が届く!
盗賊Cは……手先が器用そうだ。なんか役に立つだろう!
少女は、自分のあまりにも素晴らしい考えに「もしや自分は天才なんじゃなかろうか」と自画自賛します。
少女はさっそく商人と盗賊ABCにこの話をしようと思います。
さてさて、どうなることでしょう……。