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大闇子闇  作者: 元爺
44/51

〜思出〜

しばらく荒野を歩くと、クリスとサキは立ち止まった

二人の目線の先にはまだ少し燃えているところがある、元がなんだったのかが分からない建物があった

「すごい、臭いだな……ここずっと燃えているような臭いだ……何なんだろ、ここ」

異様な臭いを感じたクリス

「いつもはね……ここ、いい感じの匂いが漂ってるんだよ」

サキは、まだ黒煙が立ち上る建物を見ながら言った

「“浄化の火”って言って、ここでは有名みたいなんだ」

下を向きながら話すサキ

「へー、結構物知りなんだね」

サキの方を見るクリス

「そりゃあ……ね」

何かを言いたそうなことを、クリスは悟ったようだった

「そうなんだ……」


そして、燃え尽きた建物を探索し始めた


「まだ燃えてた割には、結構冷めてるね」

クリスが残骸の上を歩きながら言った

サキは何かを手に取り見つめていた

「何してるの、サキ」

何を見てるかは分からないクリス

サキは手に取った額のようなものを胸に抱いた

そして、数粒の涙がサキの目から流れた

クリスはいろいろと掘っていった、まわりにいろんなものが飛び散った

サキはその飛んでくるものを見つめ、さらに涙が出てきた

「ねぇクリス」

涙を拭い、クリスを呼ぶ

「何」

掘るのを止めて、穴から出てきたクリス

顔や手は煤で真っ黒だった

「私の昔話、聞く?」

そう言ってきたサキ

「まぁ、サキのこと知らないから話してくれるなら聞くけど」

「そぅ」

そして、ゆっくりと話し始めるサキ

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