表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大闇子闇  作者: 元爺
38/51

〜負戦〜

「次は、お前の番だ」

刀の切っ先を自分の親父に衝きたて、

一歩また一歩と近づくクリス

微動だにしない親父。鋭い眼光でクリスを射抜いている。

クリスは立ち止まり、にらみ返す。


武器を持つクリスと、武器を持たない親父

どう見てもクリスの有利のはずだ。

しかし、クリスは一歩も動かない。

まるで、動けば終わり。それだった。


それでも、クリスは思いっきり飛びかかった。

「甘いわぁー」

勝負は一瞬で終わった。

飛びかかるクリスを……



拳で……



打ち落としたのだ。




クリスは気を失い、気づいたのはもう、

周りの地には動かない兵士達

漂ってくるのは夜風に混じる血の臭い

それと・・・火薬の臭いがする


周りを見渡していると、サキが立っていた。

冷たい、凍てるような視線で……

「サキか……」

クリスは下を向いて言った。

「…負けたんだね…」

クリスは地面を思いっきりたたき続け始めた

「くそっくそっくそっ!!」

いきなり、クリスは頭を抑えはじめた。

「痛ってな、くそっ!!!」

親父に殴られた場所、クリスは自分に腹が立っていた。


しばらく、クリスの怒りの姿を見ていたサキ

サキは慰めるつもりで言ったのだろうか、

それとも、違う意味で言ったのだろうか…

「私もさ……クリスが戦ってたアイツ因縁ウラミがあるんだ……」

クリスは首をサキの方に向けて

「親父は……アイツだけは俺の手でやってやる。だから、邪魔はするな」

「なら、早い者勝ちだね」


いつの間にか、朝日が射してきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ